1947年以来様々なドラマが生まれたトニー賞ですが、ここでは数あるトリビアを紹介します。

過去トニー賞における 最多ノミネート作品

※()内はノミネート部門数。ノミネート数と部門数が異なるのは、同一部門で複数名がノミネートされたためです。

ハミルトン|Hamilton

Best Musical( ミュージカル作品賞
Best Book of a Musical( ミュージカル脚本賞
Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre( 作詞・作曲賞(オリジナル楽曲賞)
Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Musical(2名)( ミュージカル主演男優賞
Best Performance by an Actress in a Leading Role in a Musical( ミュージカル主演女優賞
Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Musical(3名)( ミュージカル助演男優賞
Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Musical( ミュージカル助演女優賞
Best Scenic Design of a Musical( ミュージカル装置デザイン賞
Best Costume Design of a Musical( ミュージカル衣装デザイン賞
Best Lighting Design of a Musical( ミュージカル照明デザイン賞
Best Direction of a Musical( ミュージカル演出賞
Best Choreography( 振付賞
Best Orchestrations( 編曲賞

キス・ミー・ケイト(Kiss Me, Kate)

Best Revival of a Musical(ミュージカルリバイバル賞
Best Performance by a Leading Actor in a Musical(ミュージカル主演男優賞
Best Performance by a Leading Actress in a Musical(ミュージカル主演女優賞
Best Performance by a Featured Actor in a Musical(ミュージカル助演男優賞
Best Direction of a Musical(ミュージカル演出賞
Best Choreography(振付賞
Best Orchestrations(編曲賞
Best Scenic Design(演劇装置デザイン賞
Best Costume Design(演劇衣装デザイン賞
Best Lighting Design(演劇照明デザイン賞

コースト・オブ・ユートピア|Tom Stoppard’s The Coast of Utopia

コースト・オブ・ユートピア,ミュージカル最多ノミネート作品,Tom Stoppard's The Coast of Utopia

2007年 演劇最多ノミネート作品
10ノミネート(7部門)

Best Play(演劇作品賞
Best Performance By a Leading Actor in a Play(演劇主演男優賞
Best Performance By a Featured Actor in a Play(2名)(演劇助演男優賞
Best Performance By a Featured Actress in a Play(2名)(演劇助演女優賞))
Best Direction of a Play(演劇演出賞
Best Scenic Design of a Play(演劇装置デザイン賞
Best Costume Design of a Play(演劇衣装デザイン賞
Best Lighting Design of a Play(演劇照明デザイン賞

ディアー・エヴァン・ハンセン|Dear Evan Hansen

Best Musical(ミュージカル作品賞
Best Book of a Musical(ミュージカル脚本賞
Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Musical(ミュージカル主演男優賞
Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Musical(ミュージカル助演男優賞
Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Musical(ミュージカル助演女優賞
Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre(作詞・作曲賞(オリジナル楽曲賞)
Best Lighting Design of a Musical(ミュージカル照明デザイン賞
Best Direction of a Musical(ミュージカル演出賞
Best Orchestrations(編曲賞

さらに詳しく過去のトニー賞ノミネート作品をご覧になられたい場合は、 歴代受賞作品と受賞者のページを御覧ください。

過去トニー賞における 最多受賞作品

プロデューサーズ(The Producers)

The Producers,ミュージカル最多受賞作品

2001年 ミュージカル最多受賞作品
12部門(12部門でノミネートされ、全ての部門で受賞しました。)

Best Musical(ミュージカル作品賞
Best Book of a Musical(ミュージカル脚本賞
Best Original Score(作詞・作曲賞(オリジナル楽曲賞)
Best Actor in a Musical(ミュージカル主演男優賞
Best Featured Actor in a Musical(ミュージカル助演男優賞
Best Featured Actress in a Musical(ミュージカル助演女優賞
Best Direction of a Musical(ミュージカル演出賞
Best Choreography(振付賞
Best Orchestrations(編曲賞
Best Scenic Design(演劇装置デザイン賞
Best Costume Design(トニー賞衣装デザイン賞
Best Lighting Design(トニー賞劇照明デザイン賞

コースト・オブ・ユートピア(Tom Stoppard’s The Coast of Utopia)

南太平洋(South Pacific)

史上最年少受賞者

1966年 フランキー・マイケルズ(Frankie Michaels)

フランキー・マイケルズ,Frankie Michaels,史上最年少受賞者
11歳1ヶ月のときにミュージカル”Mame”のPatrick Dennis役で1966年ミュージカル助演男優賞をで受賞しました。
2013年にミュージカルMatildaで主演のマチルダを演じた4名の女優、Sophia Gennusa (当時9歳), Oona Laurence (当時10歳), Bailey Ryon (当時11歳)、Milly Shapiro (当時10歳)がTony Honors for Excellenceという特別賞を受賞しましたが、特別賞のため例外として扱われています。

最多ノミネート俳優

チタ・リベラ(Chita Rivera) 10回

チタ・リベラ,Chita Rivera,最多ノミネート俳優
1951年に「Call Me Modern」でブロードウェイデビューを飾って以来、16もの作品に出演したベテラン女優。1957年に上演されたWest Side Storyの初演版でAnita役を演じました(あの有名な映画版は1961年に公開されたもの)。また1960年のBye Bye Birdieの初演版(映画は1963年公開)のRose役や、1975年のChicagoの初演版のヴェルマ役など、今でも有名ないくつもの役を世界で最初に作り上げたのが、このチタ・リベラです。

受賞歴

1961年 Bye Bye Birdie ミュージカル助演女優賞
1976年 Chicago ミュージカル主演女優賞
1981年 Bring Back Birdie ミュージカル主演女優賞
1983年 Merlin ミュージカル主演女優
1984年 The Rink ミュージカル助演女優賞(受賞)
1986年 Jerry’s Girls ミュージカル主演女優賞
1993年 Kiss of the Spider Woman ミュージカル主演女優賞(受賞)
2003年 Nine ミュージカル助演女優賞
2006年 Chita Rivera: The Dancer’s Life ミュージカル主演女優賞
2015年 The Visit ミュージカル主演女優賞

最多受賞俳優

オードラ・マクドナルド(Audra McDonald) 6回

オードラ・マクドナルド,Audra McDonald,最多受賞俳優
1992年、The Secret Gardenにリプレイスメントとしてブロードウェイデビュー。それ以降の出演10作品は全てオリジナルキャストです。過去9回トニー賞にノミネートされ、そのうちなんと6回も受賞しました。ミュージカルだけでなく演劇にも出演し、女優として受賞できる全てのトニー賞を受賞しています。テレビドラマ「プライベート・プラクティス」のナオミ・ベネット役でも有名です。

受賞歴

1994年 Carousel ミュージカル助演女優賞受賞
1996年 Master Class 演劇助演女優賞受賞
1998年 Ragtime ミュージカル助演女優賞受賞
2004年 A Raisin in the Sun 演劇助演女優賞受賞
2012年 Porgy and Bess ミュージカル主演女優賞受賞
2014年 Lady Day at Emerson’s Bar and Grill 演劇主演女優賞

上記6回以外に、受賞はできませんでしたがノミネートされた年が3回あります。
2000年 Marie Christine ミュージカル主演女優賞ノミネート
2007年 110 in the Shade ミュージカル主演女優賞ノミネート
2016年 Shuffle Along ミュージカル主演女優賞ノミネート

最多受賞作曲家

スティーヴン・ソンドハイム(Stephen Sondheim) 8回

スティーヴン・ソンドハイム,Stephen Sondheim,最多受賞作曲家
半世紀以上に渡って作詞作曲家として活躍し、ミュージカル界で知らない人はいないスティーヴン・ソンドハイム。Sweeney Todd、Into the Woods、Passion、Company、Sunday in the Park with Georgeなどこれまで多くの作品を作り上げてきました。独特で難しい旋律が多いことで有名です。

受賞歴

1971年 Company オリジナル楽曲賞受賞、ミュージカル作詞賞受賞*
1972年 Follies オリジナル楽曲賞受賞
1973年 A Little Night Music  オリジナル楽曲賞受賞
1979年 Sweeney Todd オリジナル楽曲賞受賞
1988年 Into the Woods オリジナル楽曲賞受賞
1994年 Passion オリジナル楽曲賞受賞
2008年 Lifetime Achievement Award受賞

上記以外に、以下の作品、カテゴリーノミネートされています。
1958年 West Side Story ミュージカル賞ノミネート* ※作詞を担当
1965年 Do I Hear a Waltz? 作曲家作詞家賞ノミネート*
1976年 Pacific Overtures オリジナル楽曲賞ノミネート
1981年 Merrily We Roll Along オリジナル楽曲賞ノミネート
1984年 Sunday in the Park with George オリジナル楽曲賞ノミネート
*現在はないカテゴリー

最多受賞振付家

ボブ・フォッシー(Bob Fosse) 8回

ボブ・フォッシー,Bob Fosse,最多受賞振付家
1987年に亡くなるまで、ブブロードウェイ作品の振付および演出家、俳優、そして映画監督として活躍しました。革新的な振付で観客を圧倒させただけでなく、彼の振付を踊りたいとブロードウェイを夢見た俳優も多くいると言われています。

受賞歴

1955年 The Pajama Game 振付賞受賞
1956年 Damn Yankees 振付賞受賞
1959年 Redhead 振付賞受賞
1963年 Little Me 振付賞受賞
1966年 Sweet Charity 振付賞受賞
1973年 Pippin 振付賞受賞ミュージカル演出賞受賞
1978年 Dancin’ 振付賞受賞
1986年 Big Deal 振付賞受賞

上記以外に、11回ノミネートされています
1957年 Bells Are Ringing 振付賞ノミネート
1958年 New Girl in Town 振付賞ノミネート
1963年 Little Me ミュージカル演出賞ノミネート
1964年 Pal Joey ミュージカル男優賞ノミネート
1966年 Sweet Charity ミュージカル演出賞ノミネート
1973年 Chicago 振付賞ノミネートミュージカル演出賞ノミネート、ミュージカル脚本賞ノミネート
1978年 Dancin’ ミュージカル演出賞ノミネート
1986年 Big Deal ミュージカル演出賞ノミネートミュージカル脚本賞ノミネート

ノミネート6回目で念願の受賞

ブロードウェイで最も愛されている女優の一人であるケリー・オハラ(Kelli O’Hara)

Kelli O’Hara,渡辺謙,The King and I
毎回批評家からもファンからも高い評価を承けていましたが、2005年のThe Light in the Piazza、2006年のThe Pajama Game、2008年のSouth Pacific、2012年のNice Work If You Can Get It、2014年のThe Bridges of Madison Countyとノミネートされていましたが、トニー賞にはあと一歩届きませんでした。
2015年に渡辺謙と共演した「The King and I」のAnna役で6度目のノミネートを受けると、ついに第69回トニー賞(2015年)に輝き、授賞式では彼女の受賞を待ちわびていたシアターファンからスタンディングオベーションを受けました。

タイ(引き分け)による複数受賞はこれまでに10回

再投票が行われないため、タイ(引き分け)の場合は2人(2組)以上にトニー賞が送られます。
ミュージカル作品賞がタイだったのは過去に1回。
第14回トニー賞(1960年)The Sound of MusicFiorello!の両作品にミュージカル作品賞が送られました。

トニー賞からアカデミー賞へ

近年有名な映画がミュージカル化されることが多くありますが、トニー賞で作品賞を獲ったのちに映画化され、アカデミー賞にも輝いた作品があります。実はあの有名な映画はもともとは舞台で成功を収めていたのでした。

My Fair Lady

マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)

1957年 第11回トニー賞
1964年 アカデミー賞

The Sound of Music

サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)

1960年 第14回トニー賞
1965年 アカデミー賞

A Man for All Seasons

マン・フォー・オールシーズン(A Man for All Seasons)(演劇)

1962年 第16回トニー賞
1996年 アカデミー賞 ※邦題「わが命つきるとも」

Amadeus

アマデウス(Amadeus)(演劇)

1981年 第35回トニー賞
1984年 アカデミー賞

また1976年の初演のシカゴは作品賞を獲ることができませんでしたが、1997年のリバイバル版では第51回トニー賞ベストリバイバル賞を獲得し、2002年にはアカデミー賞に輝きました。

EGOT受賞者

エミー賞、グラミー賞、オスカー(アカデミー賞)のトニー賞の全てを受賞した人のことをEGOT受賞者と呼びます。
過去に12人がEGOTの全てを受賞しており、特別賞を含めると更に5人がこれに該当します。

リチャード・ロジャース(Richard Charles Rodgers)

リチャード・ロジャース,Richard Charles Rodgers,EGOTEGOT受賞者として第一に名前が上がるのは、作曲家のリチャード・ロジャースでしょう。
彼が世界で初めてEGOT賞を受賞したことは有名ですが、EGOT賞に加えてゴールデングローブ賞、ピューリッツァー賞、と合計6つの賞を最初に受賞した人物として知られています。
900曲以上の作曲を手掛け、ミュージカル作品への楽曲提供は43演目にも及び、これらの功績が称えられた結果、1990年からリチャード・ロジャース劇場にその名が使用されています。

エミー賞 1962年 Outstanding Achievement in Original Music Composed – Winston Churchill: The Valiant Years
グラミー賞 1960年 Best Show Album (Original Cast) – The Sound of Music
1962年 Best Original Cast Show Album – No Strings
オスカー賞 1945年 Best Song – “It Might as Well Be Spring” from State Fair
トニー賞 1950年 Best Musical – South Pacific
1950年 Tony Award for Producers, Musical – South Pacific
1950年 Best Score – South Pacific
1952年 Best Musical – The King and I
1960年 Best Musical – The Sound of Music
1962年 Best Composer – No Strings
1962年 Special Tony Award “for all he has done for young people in the theatre and for taking the men of the orchestra out of the pit and putting them onstage in No Strings”
1972年 Special Tony Award
1979年 Special Tony Award, Lawrence Langner Memorial Award for Distinguished Lifetime Achievement in the American Theatre

ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)

ウーピー・ゴールドバーグ,Whoopi Goldberg,EGOT有名なところだと、女優のウーピー・ゴールドバーグがEGOT受賞者の一人です。
ウーピー・ゴールドバーグは、アカデミー賞を受賞した「ゴースト ニューヨークの幻」や「天使にラブ・ソングを…」で世界的に有名な女優です。女優業に限らず、コメディアン、歌手、テレビ司会者などにも活動しています。

エミー賞 2002年 Beyond Tara:The Extraordinary Life of Hattie McDaniel
2009年 The View:Outstanding Talk Show Host
グラミー賞 1985年 Best Comedy Recording – Whoopi Goldberg: Original Broadway Show
オスカー賞 1990年 Ghost Best Actress in a Supporting Role
トニー賞 2002年 Best Musical – Thoroughly Modern Millie(プロデューサーの一人)

ロバート・ロペス(Robert Lopez)

ロバート・ロペス,Robert Lopez,EGOT
史上最年少かつ史上最速でEGOTを制覇したのが作詞作曲家のロバート・ロペスです。ブロードウェイのAvenue QThe Book of Mormonの楽曲だけでなく、全世界で大ヒットしたFrozen(アナと雪の女王)のLet it Goを含む音楽を手がけました。2004年のAvenue Qでのトニー賞楽曲賞受賞から2014年のアカデミー賞オリジナルソング賞を受賞しEGOTを達成するまで、たった10年しかかかっていません。また2017年の夏にブロードウェイでの上演が予定されているFrozenのミュージカル版も彼が手がける予定です。

エミー賞 2008年 Outstanding Achievement in Music Direction and Composition: Wonder Pets
2010年 Outstanding Achievement in Music Direction and Composition: Wonder Pets
グラミー賞 2012年 Best Musical Theater Album: The Book of Mormon: Original Broadway Cast Recording
2015年 Best Compilation Soundtrack for Visual Media: Frozen
2015年 Best Song Written for Visual Media: “Let It Go” from Frozen
オスカー賞 2014年 Best Original Song: “Let It Go” from Frozen
トニー賞 2004年 Tony Award for Best Score: Avenue Q
2011年 Best Book of a Musical: The Book of Mormon
2011年 Best Original Score: The Book of Mormon

同じ年にミュージカル演出、演劇演出でトニー賞を受賞した人が一人

マイケル・ブレイクモア(Michael Blakemore)

マイケル・ブレイクモア,Michael Blakemore
2000年にMichael Blakemoreが演劇「Copenhagen」
ミュージカル「Kiss Me, Kate」で演出賞を受賞しました。
同じ年にミュージカル、演劇両方の演出賞を受賞した演出家は彼ただ一人です。