Ethel Barrymore Theatre地図
上演時間:1時間30分(途中休憩なし)

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|基本情報

劇場:Ethel Barrymore Theatre 243 W 47th St, New York, NY 10036(地図
公演スケジュール 火~日(日・水・土は昼公演あり)
休演日:月
初公演日 2017年10月07日:プレビュー
2017年11月09日:オープニング

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|みどころ

カンヌ映画祭で受賞した映画を生で味わう

長年対立してきたエジプト(アラブ人)とイスラエル(ユダヤ人)が言葉・宗教・政治を乗り越えて交流し合う物語は、2007年に公開された同名の映画が原作となっています。映画「迷子の警察音楽隊」は、カンヌ映画際の特別審査賞を獲得、日本では東京国際映画祭で最優秀作品賞を受賞し、世界へ向けた平和への願いを込めた作品として話題になりました。国レベルでなく、人と人との関係が滲み出る人間ドラマを、映画スクリーンではなくブロードウェイの生の舞台で見る事ができます。

キャスト自身による各楽器の生演奏は必見

ミュージカル「バンド ビジット:迷子の警察音楽隊 」
舞台版「迷子の警察音楽隊」の見どころといえば、主要メンバー8人の音楽隊による中東の音楽を生の舞台で楽しめるところです。まるで自分が中東の砂漠に来たかのような感覚にさせてくれる音楽は、どこか寂しく、どこか心温まる、日本では味合うことのできない演奏となっており、特にクライマックスのアンサンブルはちょっと衝撃的で必見です。

第72回トニー賞(2018年)にノミネート

トゥフィーク役のTony Shalhoubとディナ役のKatrina Lenk
ブロードウェイの頂点を決めるトニー賞(2018年)にて、本作品が合計11部門でノミネートしました。ミュージカル作品賞に加え、ミュージカル主演男優賞(トゥフィーク役のTony Shalhoub)と、ミュージカル主演女優賞(ディナ役のKatrina Lenk)と、メインキャスト両方が同時ノミネート!カンヌで評価された映画をも超える評判となった話題の作品です。

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|ストーリーあらすじ

舞台は1996年のイスラエルの空港。
エジプトからきた8人の警察音楽隊は、アラブ文化センターで演奏するためこの土地にやってきましたが、何時間立っても空港に迎えはきません。そこで、誇り高い団長トゥフィークは、英語が優れていた若い団員カーレドに目的地「ペタク・チクヴァ(Petah Tikva)」行きのバスチケットを購入させますが、アラブ人は”P”を発音せず、代わりに”B”の発音へ置き換えるため、カーレドと窓口係員の中東の発音の違いから、音楽隊が乗ったバスは目的地とは遠く離れた「ベイト・ハティクヴァ(Beit Hatikva)」というホテルすらない辺境の街に到着してしまいます。

途方に暮れていた音楽隊は小さいなカフェを見つけ、休憩することに。そこでカフェのオーナーであるディナという女性に出会います。彼女は翌日までバスがないことを音楽隊に伝え、食事を提供し、自分の家と常連客イツィクの家と店に寝泊りしているパピの部屋に分散して泊まるように団長に勧めました。団長は最初は留まるも、ディナが独身であったためしぶしぶ受け入れることにしました。

団長とディナは街に出かけ、食堂や外のベンチで音楽について語り合い、心を許しあった2人は長年1人で悩んでいた悩みをお互いに打ち明けます。団長は自分の妻と息子が亡くなったことは自分のせいだったと話し始めます。
夜通し語り合った2人に訪れた翌朝、ついにディナと音楽隊の別れの時がやってきました…。

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|動画紹介

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|座席表

Ethel Barrymore Theatre の座席表

エセル・バリモア劇場の座席表

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|豆知識

オフ・ブロードウェイから戻ってきた話題作

劇中の音楽隊
この作品は、実はオン・ブロードウェイに登場する前にオフ・ブロードウェイとして公演されていました。
1ヶ月の限定公演として(2016年12月8日~翌年1月8日)、収容人数199席の少規模劇場「アトランティック劇場(Atlantic Theater Company)」にて上演され、今までにない「イスラエルを舞台にしたミュージカル作品」として話題となり、8ヶ月後の2017年に10月にオン・ブロードウェイとしてプレビュー公演が始まりました。

オフ・ブロードウェイ版「迷子の警察音楽隊」の受賞歴

この作品は、たった1ヶ月間のオフ・ブロードウェイ公演の中で、数々の賞を受賞しています。
2017年度オビー賞授賞式では、本作品の主演女優カトリーナ・レンク(Katrina Lenk)が劇中の楽曲「Omar Sharif」を披露し、力強いセクシーで繊細な歌声で観客を魅力した事でも話題になりました。

ドラマ・デスク賞
(Drama Desk Award)

4部門ノミネート、3部門受賞

毎年ニューヨークのブロードウェイ、オフ・ブロードウェイ、オフ・オフ・ブロードウェイの優秀な舞台作品や著名な役者、脚本家、デザイナーの他、新人劇作家に贈られる賞

オビー賞
(Off-Broadway Theater Awards)

2部門受賞

ニューヨークで上演されたオフ・ブロードウェイとオフ・オフ・ブロードウェイ作品を対象とする賞

ルシール・ローテル賞
(Lucille Lortel Awards)

2部門ノミネート、2部門受賞

オフ・ブロードウェイの作品を対象にした賞

シアター・ワールド賞
(Theatre World Award)

1部門受賞

ブロードウェイとオフ・ブロードウェイ作品に出演した俳優・女優を対象として贈られる賞

アウター・クリティクス・サークル賞
(Outer Critics Circle Awards)

5部門ノミネート、2部門受賞

オン・ブロードウェイとオフ・ブロードウェイで開幕した作品を対象に、同市近郊の新聞や雑誌といったメディアで活躍する批評家たちによって選出される演劇賞

The Band’s Visit が伝えたいメッセージ

ミュージカル「バンド ビジット:迷子の警察音楽隊 」の舞台の様子
日本人にとってあまり馴染みのない中東の物語ですが、中東内ではアラブ人とユダヤ人の争い事が日常茶飯事。しかし今作品では、90年代初期の和平進行中の両国を描いており、政治的な対立のない両者が心開き合っていく人間味のある作品となっています。
対立がないとはいえど、劇中では文化・宗教・言語によるすれ違いがしっかりと表現されており、家族・友達・恋人を愛する気持ち、音楽を楽しむ気持ちは、異なる人種・文化を通して世界共通であることを改めて感じさせてくれます。この作品では、お互いが自国の文化を尊重しつつ他文化に協調しようとする姿が、今の世界に足りないものであるかのように指摘しているように思います。

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)|制作スタッフ

音楽・歌詞 David Yazbek
台本 Itamar Moses
映画脚本 Eran Kolirin
監督 David Cromer
振付 Patrick McCollum
舞台デザイン Scott Pask
衣装デザイン Sarah Laux
照明デザイン Tyler Micoleau
音響デザイン Kai Harada
オーケストラ Jamshied Sharifi
音楽デザイン Andrea Grody
音楽監督者 Andrea Grody
     Dean Sharenow

迷子の警察音楽隊(The Band’s Visit)の感想|口コミ情報

  1. ジャズダンサー
    |

    最後のシーンは本当に感動しました。あんなふうに終わるミュージカルを見たことがない!時間も休憩時間がなく、さーーーーーと終わっていき、なんだろう、言葉が言い合すことができない、新しいミュージカル作品でした!

    5
  2. ん~
    |

    よく分からなかったっていうのが本音です。トニー賞を受賞したということで、素人には分からない何かがあるということですね。難しい。。

    1
  3. HITOMI
    |

    ミュージカル特有の派手な演出はないが、
    ユーモアに満ちていて、あっという間にどこか別世界につれていかれ、ちょっとした台詞や沈黙で感情が揺さぶられる。
    トニー賞も多く受賞したことも納得。
    映画が原作なので、是非事前に見ておくといいと思う。

    5
  4. 亜美
    |

    繊細で、ミュージカルっぽくないかな、
    どちらかというとお芝居より?
    でも何故か強く惹きつけられるものがありました

    4
  5. モンク
    |

    海外ドラマ「モンク」に出てたトニー・シャローブが主演だったので
    彼目当てで見に行きました!
    どことなく、モンクに出てたキャラクターとかぶっていたような。。?
    音楽は国境を越えますよね!生演奏は素晴らしかったです

    4
  6. 井出らっきょ
    |

    ディナ?ティナ?役の人が色っぽい!
    上手なアラブ訛りで本当にあんな人いそうだなとか思った(笑)
    いろんな人たちのシーンが交互に移り変わるのでまるで映画のよう

    3
  7. さわじり
    |

    トニー賞受賞後に見に行きました。
    なんでこの作品がたくさんのノミネートを受けたんだろう?と思って見ていましたが、
    通常のミュージカルとは違って、各キャストの演技力がとても試されているような、
    不思議な舞台でした。
    特に主役の女性の方はよかったです。完全に役になりきっていました。
    原作が映画らしいので、見にいくなら事前に映画を見たほうがいいかも。

    4
  8. ホンダ
    |

    あまり長い時間行われるミュージカルは得意じゃないので、こちらの作品を見てきました。
    インターバルがないので、私にはちょうどよかった

    3
  9. satoshi
    |

    異国な舞台。
    訛りの強いキャストたちの演技は面白かった。
    くるくると回転する舞台を上手く使った演出と
    照明のセンス、音楽、キャストの実力、全てがうまくマッチしているような作品でした。

    5
  10. あや
    |

    なんでもない、普通の日常に道に迷った外国人が訪れ、一夜ともに過ごす、
    というシンプルな内容ですが、その中で絶妙な表現やどこか目が離せない何かがあって、
    ミュージカルという定義をことごとく破ったような作品。(笑)
    歌も歌いすぎない、劇を見ているような感覚の方が近いかな。非常に興味深い作品でした

    4
  11. 宮川
    |

    英語が分からない人にはさっぱりじゃないかなあ
    王道っぽいミュージカルが観たいなら違うものをみたほうがいいと思う

    1
  12. ジュニア
    |

    起承転結があまりはっきりしていないというか、
    ずる~っとゆっくり流れていく感じ
    僕は割とこういうゆったりした作品が好きなので問題なかったです

    3
  13. 古庄
    |

    生演奏はいつきいてもいいですね!
    特に打楽器の音にはテンション上がりました!

    3
  14. わいわい
    |

    1時間30分の短い公演の中にこの作品全てが詰まっています。映画を見たことある方ならば、この作品の雰囲気も舞台上で感じれるはず。映画を忠実に再現しつつ舞台ならではの生演奏と演技に、思わず感情移入してしまいます。
    但し中央の訛り英語なので、観劇される前に映画を観ることをお勧めします。
    久しぶりに良いミュージカルに出会った気分~♪

    3
  15. 角谷
    |

    NYに行く度にミュージカルを観ています。
    昨年末にNYに行った際に、直前でどのミュージカルも完売で、たまたまこれを見ました。
    見る直前にウィキペディアでストーリーを調べて見ましたが、
    多分ウィキペディアを読んでなかったら全然分からなかったと思います。
    ただ、ストーリーをなんとなく知っていたので、何とかついていけるという感じで
    最初の30分くらいは、はっきり言って暇でした。かなり眠くなりました。
    途中休憩で帰ろうと思って、ふと手元の冊子を見たら、
    このミュージカルは1時間30分で、途中休憩なし、と書いてあり、諦めモードでした。
    寝ようかな、と思ったころから話しが展開しだして、
    何かすごい人間くささを感じるようになりました。
    主人公がお店の女性と一緒に食事に出かけるくらいから、何かちょっと盛り上がってきたなと思い、
    登場人物の個性が全面に出てきました。
    ザ・ミュージカル、を見たい人にはおすすめしませんが、
    何か、普通っぽいけど、普通じゃない。
    何か、しんみり、しっぽり、という感じが好きな人にはお勧めだと思いました。

    4

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