St. Luke’s Theatre|基本情報

住所: 308 W 46th St, New York, NY 10036(地図
開業: 1923年
収容人数: 178人
座席表: ※クリックして拡大
セント・ルークス劇場の座席表

St. Luke’s Theatre 劇場の歴史

聖セント・ルークス教会の地下に潜む劇場

セント・ルークス劇場(St. Luke’s Theatre)の入り口
セント・ルークス劇場(St. Luke’s Theatre)はオフ・ブロードウェイ劇場の一つで、聖セント・ルークス教会(St. Luke’s Lutheran Church)の地下に位置しています。劇場へは、教会の横にある入り口から入り、地下へと続く通路を抜けると、そこには178座席とステージがあり、ブロードウェイの劇場にしては比較的小規模な劇場となります。
また、複数の作品が同時期に時間帯をずらして公演を行っていることが多い劇場として有名で、俳優であるエドモンド・ゲインズ(Edmund Gaynes)とウェスト・エンド・アーティスト会社(West End Artists Company)によって共同運営されています。

歴史あるSt. Luke’s Lutheran教会は古くから設備が整った教会

聖セント・ルークス教会は、オランダ改革派の集会する場所として1850年頃から存在しており、幾度となく場所を転々としますが、ようやくシアター・ディストリクト(Theater Distict)と呼ばれる、ブロードウェイ劇場やレストランなどが集中するミッドタウン地区の繁華街に落ち着きます。

現存する教会は1922年から23年にかけて建てられ、建築家のエドワード・リッピンコット・ティルトン(Edward Lippincott Tilton)がデザインを手がけています。エドワードは主に図書館や博物館の建築デザインを行っており、アメリカ建築家協会の金賞を受賞したウィルミントン公共図書館(Wilmington Public Library)やアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されているカリアー・アート・ギャラリー(Currier Art Gallery)などがあります。また、1897年にニューヨーク港のエリス島にある、米国移民局の第一段階を設計するためのコンペに勝ち、メイン・ビルディング、キッチンとランドリー・ビルディング、メイン・ホスピタル・ビルディングを設計しました。

聖セント・ルークス教会は、空調設備完備の4階建ての耐火建造物として石、レンガ、セメントで造られ、教区の家には2つのボウリング場、ビリヤードルーム、ジム、化粧部屋、シャワーを含む完全なコミュニティハウス施設として設計されています。
ゴシック・リバイバル建築アールデコ建築が融合した建築デザインになっていて、正面玄関にはフランシス・ゼットラー(Francis Xavier Zettler)がデザインした、大きなステンドグラスが配置されていて、ステンドグラスは外側からの光によって見え方が異なるため、昼間は室内から外に向かって見ると綺麗に見えますが、外から暗い室内に向かってステンドグラスを見ても綺麗には見えず、夜はその逆で、外からステンドグラスを見ると綺麗に見えるという特性があります。
また、聖セント・ルークス教会は、2007年にはアメリカ合衆国の文化遺産保護制度の一つであるアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されています。

ゴシック・リバイバル建築(Gothic Revival Architecture)について

ゴシック建築を代表とするランス・ノートルダム大聖堂
聖セント・ルークス教会に用いられているゴシック・リバイバル建築(Gothic Revival architecture)は、フランスを発祥としたゴシック建築の復興様式であり、18世紀後半から19世紀にかけてイギリスから始まり、その後、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、アメリカに広がっていきました。一般にゴシック建築には、一貫して用いられている形態的、図像学的な特徴はなく、実際ゴシックとは、芸術家たちによって慣習的に使用される概念に値します。最も馴染み深い特徴と言えば、内部的な高さと細さの誇張であり、必要以上に細い柱、石造天井、およびそれらを組み合わせることによって独自の美的感覚や空間性を表現する建築方法になります。

ゴシック・リバイバル建築は別名ビクトリアン・ゴシックまたはネオ・ゴシックとも呼ばれ、グリーク・リバイバルに代表される古典主義建築と鋭い対立を見せました。代表的な建物として、世界遺産に登録されているランス・ノートルダム大聖堂が挙げられ、フランス国内におけるゴシック様式の傑作の一つと称されています。

アール・デコ建築(Art Deco)について

アール・デコ建築を代表とするクライスラー・ビルディング
アール・デコ建築(Art Deco)とは、ヨーロッパおよびアメリカ合衆国(ニューヨーク)を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行した装飾のことで、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴を持ちますが、その装飾の度合いや様式は多様化しています。1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels Modernes)の略称をアール・デコ博といい、この略称にちなんで「アール・デコ」と呼ばれるようになりました。

アール・デコ建築として有名な建物はニューヨークの摩天楼でもあるクライスラー・ビルディング、エンパイア・ステート・ビルディング、ロックフェラーセンターなどが挙げられます。

世界各国のレストランが立ち並ぶレストラン・ロウ(Restaurant Row)

世界各国のレストランが立ち並ぶレストラン・ロウ(Restaurant Row)
セント・ルークス劇場は、レストラン・ロウ(Restaurant Row)と呼ばれている通りに位置しています。このレストラン・ロウは劇場街(シアター・ディストリクト)の46丁目の8~9番街にあるレストランたちをまとめた総称で、フレンチ、スペイン、ラテン、ブラジル、ニュー・アメリカン、イタリア、タイ、日本食など31個の世界各国のレストランが立ち並びます。劇場での観劇前後にこのレストラン・ロウで食事を楽しむことがニューヨーカーのお決まりとなっています。

劇場に向かう前の客がすばやく食事ができるようにプリ・シアター・メニューという、パッと用意ができる料理をまとめたメニューが多いため、その手軽さが人気の秘密となっています。このプリ・シアター・メニューは観劇をする人以外も頼むことができ、$20ほどの予算で3コース(前菜、主菜、コーヒー)を楽しむことができます。ゆっくりくつろぎたい方は、ミュージカルが上演されている最中の時間帯を狙う事をおすすめします。また、あっとブロードウェイではその他ミュージカル前後で楽しめるレストランのリストを掲載していますので、是非一度確認してみてください。

St. Luke’s Theatreで上演された過去の作品

上演開始日 演目
1996年10月3日 Late Nite Catechism
2000年11月9日 Maybe Baby, It’s You
2005年2月8日~5月8日 We’re Still Hot
2005年11月7日~2006年2月12日 Bingo
2008年2月27日~3月30日 Fabulous Divas of Broadway
2008年5月15日~5月25日 Welcome Home Marian Anderson!
2008年6月14日~9月28日 A Brush with Georgia O’Keeffe
2008年7月20日~9月28日 Give Em Hell Harry!
2008年9月3日~9月28日 The Masque of The Red Death & The Tell-Tale Heart & The Bells
2012年10月30日~11月20日 A Wound in Time
2006年5月14日~6月4日 Annulla
2006年6月25日~7月30日 Secrets
2006年10月12日~2007年3月18日 25 Questions for a Jewish Mother
2007年10月4日~2008年1月27日 The Rise of Dorothy Hale
2008年2月27日~4月19日 Fabulous Divas of Broadway
2008年7月10日~9月15日 Marie Antoinette: The Color of Flesh
2008年8月28日~10月4日 Masque of the Red Death
2008年10月19日~12月14日 Judy and Me
2009年2月5日~4月30日 Lansky
2009年5月6日~2012年4月27日 Danny and Sylvia: The Danny Kaye Musical
2010年1月29日~2017年9月20日 Black Angels Over Tuskegee
2010年5月4日~ My Big Gay Italian Wedding ※現在も上演中
2010年6月20日~12月11日 Dietrich & Chevalier: The Musical
2010年12月10日~2011年3月22日 Richard Skipper as Carol Channing in Concert
2011年4月3日~8月20日 One Night with Fanny Brice
2011年4月5日~5月5日 Janie Condon: Raw & Unchained!
2011年6月22日~2012年7月1日 The Devil’s Music: The Life and Blues of Bessie Smith
2011年10月14日~2012年1月8日 Say Goodnight Gracie: The Life, Laughter and Love of George Burns and Gracie Allen
2011年10月22日~ The Lion, the Witch and the Wardrobe ※現在も上演中
2011年10月28日~ Sistas: The Musical ※現在も上演中
2012年5月13日~7月29日 Miracle on South Division Street
2012年8月26日~2014年6月7日 Cougar The Musical
2012年12月4日~2013年2月15日 Zelda at the Oasis
2013年3月13日~4月24日 Addicted to Show Business, with Dave Konig
2013年4月30日~6月25日 Italian Bred
2013年6月19日~10月6日 Unbroken Circle
2013年6月26日~ My Big Gay Italian Funeral ※現在も上演中
2013年11月3日~2014年4月11日 Disaster! The Musical
2014年2月2日~3月23日 Riding the Midnight Express
2014年5月14日~8月22日 Honor Bound
2015年7月13日~2016年9月10日 Ruthless! The Musical
2014年12月10日~12月27日 Absolution
2015年10月25日~12月13日 Kick
2016年5月7日~6月19日 I Don’t Know Why He Loves Me
2016年7月6日~9月7日 Pillars of New York
2016年7月15日~9月4日 Two by Tennessee Williams
2016年9月14日~9月29日 Kings of Harlem
2016年10月27日~2017年1月7日 The Babies
2016年12月3日~2017年1月22日 Sgt. Stubby
2016年12月13日~12月28日 Santasia – A Holiday Comedy
2017年2月20日~2月20日 Love on Ice: A Cryogenic Romance
2017年5月1日~7月2日 Baghdaddy
2017年5月11日~5月18日 The Girls of Summer
2017年7月25日~10月10日 Lili Marlene
2017年9月14日~10月30日 Wicked Clone
2017年10月9日~12月11日 Frankenstein: A New Musical
2017年10月27日~ This One’s for the Girls ※現在も上演中
2017年11月2日~2018年3月31日 Friends the Musical Parody