Stage 42|基本情報

住所: 422 W 42nd St New York, NY 10036(地図
開業: 2002年
収容人数: 499人
座席表: ※クリックして拡大
ステージ42 劇場の座席表

Stage 42 劇場の歴史

ニューヨーク初のオフ・ブロードウェイ劇場

2002年築という事もあり、他のブロードウェイ劇場とは違い、近代的な建物になっているステージ42(2019年7月撮影)
ステージ42(Stage 42)は、2002年に新しい住宅用タワーの一部として、ニューヨーク最大の劇場運営会社「シューベルト・オーガニゼーション(The Shubert Organization)」によって建設されました。当時「リトル・シューベルト劇場(Little Shubert Theatre)」の名にて開業したこの劇場は、ニューヨークで建設された最初のオフ・ブロードウェイ劇場です。100~499席の劇場をオフ・ブロードウェイ、500席以上を(オン)ブロードウェイ、で区別されますが、規定最大収容人数である499席を擁するこの劇場は、同じくシューベルト・オーガニゼーションが所有する「ニュー・ワールド・ステージ(New World Stages)」と並んで、一番メジャーなオフ・ブロードウェイの劇場として知られます。

42丁目の治安改善政策の一貫として

ニューヨーク屈指の観光名所42丁目にそびえたつステージ42(Stage 42)
リトル・シューベルト劇場は、42丁目の9番街と10番街の間に建設されましたが、当時この42丁目はニューヨークでも特に治安の悪い地区として有名でした。今日ではニューヨークの一番のメイン・ストリートと言えば42丁目通りと言われるほど、タイムズ・スクエアはもちろん、ニューヨーク最大の鉄道駅グランドセントラル駅や、同じくニューヨーク最大のバスターミナル駅がこの42丁目沿いに位置りします。

しかし、1980年代後半までタイムズ・スクエア周辺は、売春婦がうろついていたり、重犯罪が多発する危険地区となっていて、マンハッタン一番の危険地域とされていました。その後、90年代に入ると、ニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)率いる非営利団体「新42丁目(New 42nd Street)」が、42丁目の活性化を目的とした劇場再建築計画「The Redevelopment of 42nd Street」を打ち出し、42丁目の7番街と8番街の間に治安改善を目的とした7つの劇場の再開発を行いました。

42丁目の真正面から見たステージ42(Stage 42)の外観:2019年7月撮影
その政策の波に乗るようにして、当時からブロードウェイ最大の劇場所有団体であったシューベルト・オーガニゼーションは、元々収容人数500席以上の劇場しか所有していなかったこともあり、この42丁目にニューヨーク初のオフ・ブロードウェイ劇場としてリトル・シューベルト劇場を建築しました。

これは、シューベルト・オーガニゼーションにおいて、1928年設立のエセル・バリモア劇場(Ethel Barrymore Theatre)以来、約74年ぶりとなる劇場建築となりました。
この時代についてもっと詳しく ▶︎

オフ・ブロードウェイ劇場街:シアター・ロウの結成

↓ 画像をクリックすると地図中①~⑫の詳細ページへ移動します。

42丁目に集結するのシアター・ロウ(Theatre Row)劇場街
その後、このリトル・シューベルト劇場を筆頭に、42丁目の9番街から11番街にかけて数多くのオフ・ブロードウェイ劇場が建設され、現在では12つの劇場が立ち並んでいます。42丁目沿いに密集して建てられたオフ・ブロードウェイ劇場街を今日では「シアター・ロウ(Theatre Row)」と呼んでいます。アラジンオペラ座の怪人といった王道ミュージカルとは違い、比較的小さい劇場で安価に観劇することのできるオフ・ブロードウェイは、その気軽さに惹かれて世界中から多くの旅行者が駆けつけています。リトル・シューベルト劇場は、2015年に現在の劇場名「Stage 42」に改名し、ニューヨークの街を活気づけるエンターテイメントの場所として、そして治安を維持する重要な役割を果たしています。
シアター・ロウについて詳しく ▶︎

大規模な劇場と変わらない大きさのステージを持つ小劇場

ステージ42の注目すべき特徴は、ステージへの広さと優れた視界を提供する座席を備えた舞台の造りです。

入り口こそ狭いが中に入って見ると、そこにはオフ・ブロードウェイでも最大級の舞台がある。
ステージとオーケストラが演者のために伴奏をする舞台オーケストラピットは、多くのオン・ブロードウェイの劇場の大きさに匹敵するほどの広さを兼ね備えています。
オン・ブロードウェイの劇場では収容人数が1000人前後の規模のため、舞台の一部を見ることのできない座席や3階席などの上から舞台を見下ろす形の座席がどうしても生まれてしまいますが、このステージ42では、収容人数が500人未満にも関わらず、オン・ブロードウェイ劇場と同じくらいのステージの広さを完備しているため、どの座席からでも死角が存在せず舞台の端から端まで見渡すことができます。

この劇場の設計を担った建築家ヒュー・ハーディ(Hugh Hardy)は、アメリカの劇場、舞台芸術の会場、そして文化施設の設計を主に活動していた建築家です。ニューヨークの劇場建築を中心に手掛けていた彼の代表作には、「ラジオシティ・ミュージックホール(Radio City Music Hall)」の改装、「ニュー・アムステルダム劇場 (New Amsterdam Theatre)」「ニュー・オーディエンス劇場(Theatre for a New Audience)」「ロウ劇場(Theatre Row)」などが挙げられます。

Stage 42で上演された過去の作品

上演開始日 演目
2002年12月18日~2003年1月5日 Tommy Tune: White Tie and Tails
2003年3月26日~2003年7月20日 Hank Williams: Lost Highway
2004年3月8日 Autobahn
2004年3月23日 Harlem On My Mind
2003年11月11日~2004年6月27日 Fame on 42nd Street
2005年2月22日~2005年5月29日 Shockheaded Peter
2005年10月31日~2005年11月13日 Captain Louie
2007年9月27日~2008年1月27日 Three Mo’ Tenors
2010年7月21日~2010年8月29日 Viagara Falls
2011年1月5日~2011年1月9日 Dracula
~2011年8月31日 Afraid of the Dark
2013年6月4日~2013年9月1日 Potted Potter
2013年9月13日~2013年12月22日 Lady Day
2014年4月5日~2014年6月8日 Under My Skin
2015年9月26日~2016年8月07日 トリップ・オブ・ラブ
2018年7月6日~2018年11月4日 Smokey Joe’s Cafe
2019年2月11日~2020年1月5日 屋根の上のバイオリン弾き