オン・ブロードウェイとオフ・ブロードウェイの違い

通常、ブロードウェイと呼んでいる作品は、オン・ブロードウェイのことを指しています。これに対して、オフ・ブロードウェイ、オフ・オフ・ブロードウェイという呼称もあります。劇場の客席数によってオン、オフ、オフ・オフと分類されています

オン・ブロードウェイの劇場の座席数が500以上。劇場が大きく、大規模なセットが組まれる事が多くあります。または出演する俳優の数も多い傾向にあります。オフ・ブロードウェイの劇場の座席数は499から100。オン・ブロードウェイと比べるとオフやオフオフは劇場が小さいため、低予算ではあるものの実験的で挑戦的な作品が作られる傾向にあり、ときどき万人受けしない作品もありますが、オフ・ブロードウェイで大ヒットし、オン・ブロードウェイにトランスファーされ大成功した作品も多くあります。

オフからオンにあがった作品

RENT

レント(RENT)
オペラ「ラ・ボエーム」を基に作られた、Jonathan Larsonのミュージカル。1993年のワークショップを経て、1996年にオフブロードウェイで上演されました。Jonathan Larsonがこのオフ上演の前日に急死したために、プレミアは当初椅子に座った状態で、歌のみの上演を行う予定でしたが、誰からともなく立ち始め、最後には皆音楽に合わせて踊り始めました。オフ・ブロードウェイでの大成功を経て、1996年にオン・ブロードウェイ入り。2008年9月7日に閉幕するまでに、5123回の上演が行われました。

Avenue Q

アベニューQ(Avenue Q)
俳優がパペットを使いながら上演するこの作品。見た目はかわいいパペットですが、Sex、人種差別、無職、インターネット中毒など、社会を風刺した内容で、ニューヨーカーに大ウケ。2003年のオフ公演を経て、2004年にブロードウェイ入り。トニー賞確実と言われていたWickedを破って、トニー賞のベストミュージカルを受賞した作品です。2009年にブロードウェイ公演は終了しましたが、その後オフ・ブロードウェイに劇場を戻し、現在も上演中です。

In The Heights

イン・ザ・ハイツ(In The Heights)
ハミルトンの作詞作曲をしたLin-Manuel Mirandaが、学生時代から制作していたミュージカル。自身が育ったマンハッタンの北側に位置するワシントン・ハイツを舞台に、ドミニカン・アメリカンの日常を描いた作品です。2007年でのオフ・ブロードウェイ公演を経て、2008年オン・ブロードウェイ入りし、その年のトニー賞ベストミュージカルを受賞。2011年までブロードウェイで上演されました。

Rock of Ages

ロック・オブ・エイジズ(Rock of Ages)
1980年代のロック曲をふんだんに使ったミュージカル。トム・クルーズやキャサリン・ゼタ=ジョーンズが出演した同名の映画の基になったミュージカルです。(ミュージカル版に、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じた市長役はありませんでしたが)。2008年のオフ・ブロードウェイ版では上演中に売り子がお酒を売ってまわっていました。2009年から2011年まで上演され、上演回数は2328回にのぼりました。500回以上も観劇したファンもいたほど、熱狂的な人気がありました。

オフ・ブロードウェイロングラン作品

オフ・ブロードウェイにも、多くのロングラン作品があります。1960年にSullivan Street Playhouseで始ったThe Fantasticksは、なんと42年間も上演され、公演数は17,162回まで積み上がりあがりました。この記録は、オン・ブロードウェイの最長記録(オペラ座の怪人)を遥かに上回っています。

現在もSnapple Theater CenterでThe Fantasicksの公演が行われていますが、これは2006年に始まったもので、リバイバル版として扱われています。※リバイバル版の回数は別にカウントされます。
The Fantasticksに続いてロングランなのが、1991年に始まったブルーマンと1994年に始まったストンプです。どちらもまだ上演中。もしかしたらThe Fantasiticksの初演の記録を抜く、なんて日が来るかもしれません。
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