ミュージカル シカゴ Chicago 観劇レポート

ミュージカル シカゴ観劇レポート 2019年02月25日
あっとブロードウェイでは、今までに約20作品以上の演目観劇レポートをご紹介してきましたが、実は、王道ミュージカル「シカゴ(Chicago)」の観劇レポートがありませんでした…。米倉涼子さんが主演で舞台に立った事でも日本で大きな話題となった作品という事もあり、日本、アメリカ(ブロードウェイ)、イギリス(ウェストエンド)にて、既にこのミュージカルをご覧になられた方も多い事かと思います。シカゴの劇場は、あっとブロードウェイのオフィスから、歩いて10分かからない場所にある、にも関わらず今日まで観劇を伸ばし伸ばしにしておりました。やはり近い場所ほど、いつでも行けると思って腰が重くなっていたような気もします。しかし、今回思い立って、その日にチケットを用意して、スタッフ2名で見に行ってきました!1996年10月の初演から20年以上愛され続けるブロードウェイ「シカゴ」の観劇レポートをご紹介します!

アンバサダー劇場にて絶賛好演中のミュージカル「シカゴ」

絶賛ロングラン公演中の「シカゴ:Chicago」

今年で23周年を迎えるミュージカル「シカゴ(Chicago)」
1996年10月の初演から今年で23周年を迎え、公演回数がなんと9,000回以上を超えるロングラン・ミュージカルとなっています。「ジャズ・エイジ」と呼ばれる1920年代の禁酒法時代のシカゴを舞台とし、主人公ロキシーが繰り広げる天真爛漫な物語を描いた物語は、1996年のリバイバル作品でトニー賞で2部門でノミネート、5部門受賞しました。また、2012年と2017年には女優:米倉涼子さんが主役ロキシー役を努め、さらには2019年にも日本人初となる3度目のブロードウェイ舞台を控えており、日本でも馴染みのある大人気の作品です。
Chicago詳細ページ ▶︎

シカゴ上演中のアンバサダー劇場:Ambassador Theatre

ブロードウェイ番街と8番街の間の49丁目にある「アンバサダー劇場」。シカゴのトレンドマーク赤色に染まった劇場の外観
ブロードウェイ番街と8番街の間の49丁目に一際目立つ建物「 アンバサダー劇場(Ambassador Theatre)」は、シカゴならではのセクシーな女性の看板が一面に飾らています。1921年2月11日に建設されたこの劇場は、元々、NBCによるテレビスタジオや映画館として使用されており、他の劇場と比べると所要人数が少ない小型の劇場となっています。その分、1階席であればどの座席に座っても比較的舞台が近いのが利点です!
劇場詳細ページ ▶︎
アンバサダー劇場のチケット窓口(Box Office)はエントランス入ってすぐ右側にあります。Reservationと書いてる方の窓口でチケット交換ができます。

注意!バウチャーチケットは交換してから列に並ぶ

あっとブロードウェイでバウチャーチケット(交換券)を購入された方は、先にチケットを本券に交換する必要があります。
アンバサダー劇場のチケット窓口は、入り口を入ってすぐ右側にあり、「Reservation」と書かれた方の窓口に、パスポートとバウチャーチケットを見せて、チケット本券に交換します。ちなみに、劇場の外観には、インスタ映えしそうなシカゴ一面の壁紙がありますので、是非記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。

ステージが目に入った時にまず思うのは、その傾斜のなさ。とても平たく、座席が並べられているように見える。

シカゴの劇場の1階席はとても傾斜が緩い

劇場内に入ってまず気づいた事は、1階席に傾斜がほぼなく、平たく並んでいること。小さい劇場という印象も、もちろんありましたが、それよりもこの平らに並べられた座席形態にびっくりしました。

良い点は、ステージに近づけば近づくほどよく見える、という点。悪い点は、前の人が大きな人だったら完全に視界の邪魔になってしまう点、です。

公演が始まる前に見て!気品溢れた装飾と金色の鉄格子を使用した舞台

シカゴの劇場の見どころとして、イギリスの伝統的な様式アダム様式(Adam style)を用いた室内装飾(豪華なシャンデリア、壁・天井・ボックス席・出入り口また通路の壁に催された柄)と、金色の鉄格子を使用した建築方式プロセニアム・アーチ(Proscenium Arch)(「Grid」と呼ばれる金色の縁で覆われた舞台装飾)です。この劇場の建築に携わった建築家ハーバート・クラップ(Herbert J. Krapp)は、1920年代の劇場建築ブームで活躍した人物であり、彼が建築した劇場は、オペラ座の怪人の公演劇場「マジェスティック劇場」やアラジンの公演劇場「ニュー・アムステルダム劇場」などが挙げられます。ブロードウェイの伝統歴史が詰まった劇場でみる舞台は、より一層雰囲気を作ってくれます。

※クリックして画像を拡大

劇場内に明かりを灯す大きなシャンデリア
金色の鉄格子を使用したプロセニアム・アーチの舞台の様子
室内装飾に使用されたアダム様式とプロセニアム・アーチを見ることができる
アダム様式が使用された天井の様子

観劇前の楽しみ方|アンバサダー劇場の場合

シカゴ限定の公式グッズとスペシャルカクテルを楽しもう

シカゴのトレンドマーク赤と黒をベースにした柄
シカゴの公式グッズ売り場は、劇場の1階通路に位置しています。他の演目と比べるとかなり商品数が少ないように思えますが、王道のTシャツ($35)やパーカー($65)などの販売があります。ポスターは時期によってデザインが異なるようで、その時点でしかご購入できないので要チェック!お勧めの公式グッズは、ミュージカルのお土産としても使えるシカゴの楽曲が入ったCDとパンフレットのセット($30)です。セット割で別々に買うよりも$10安い、という事でお勧めで す。
パンフレットとCDのセット(写真)

「シカゴ」オリジナルカクテルを楽しもう

ヴェルマ・ケリーの「ベリー・ベリー・コスモ」というオリジナルカクテルを試しました!お値段は$14…。
ミュージカル観劇の楽しみといえば、その劇場でしか味わうことのできない限定スペシャルカクテルです。シカゴの限定スペシャルカクテルは、ブルーベリーウォッカをベースにしたクランベリーとライム・ジュースを混ぜた「ヴェルマ・ケリー(シカゴの主人公の一人)のベリー・ベリー・コスモ!お値段は$14と少々パンチの聞いたブロードウェイ価格でしたが、まぁ劇場に来たら飲むしかないと思ってますので、1つだけ注文しました。ウォッカも強すぎず、アメリカでは珍しく甘すぎないカクテルでした。おいしいと思って前半30分で飲みきってしまったのですが、途中休憩までに顔がちょっと赤くなってしまいました。やはりお酒ですね。
各ミュージカルの限定カクテル一覧 ▶
階段を上がると中二階に小さいバーがあります。狭いですが、開演直前はここがちょっと穴場だったりします。

バーが混み合ったら中二階のバーカウンターへGO!

日本と違って、飲み食いしながらミュージカルを見るのがアメリカ流。そういう訳で公演前のバーは非常に混み合い、並ぶ事になります。シカゴの劇場は小さいので並ぶスペースも狭いのですが、バーカウンターが、1階、中二階、そして二階、と3箇所あります。
この中で、中二階のバーカウンターが何気に人が並んでなくて穴場です。但し、オリジナルカクテルを購入できるのは、1階と2階だけなので要注意です!
1階のバーカウンターはこんな感じ

今回の座席は、1階オーケストラ席サイド列

実は今回、1階席ではありましたが、シート番号「11」という事で、サイドの列で壁寄りの席という事がチケットを見てすぐに分かりました。偶数列なので、1, 3, 5, 7, 9, 11…、つまり通路から6席離れたところ、という事で、ちょっと嫌だなぁ…と思っていたのですが、この劇場の場合、ここまで通路側から入った席でも意外と見える、という事が分かりました。

1階オーケストラ席D列の11番(サイド席)

座席位置はORCHO D 11

Orchestra = 1階オーケストラ席 Odd = 奇数
D列(前から6列目)のシート番号11
前から6列目、通路側から入って6席目のこの座席は、舞台から少し距離があるため死角が存在せず、舞台をまんべんなく一望できる座席でした。収容人数が少ないアンバサダー劇場では、基本的に1階席であればどの席でも舞台との距離が近くれ見やすい事に気づきました。但し、サイド列の一番前の一番端の座席に座ってしまうと、舞台の柱が目の前になり、かなり視界が邪魔されます(
最前列の左端の座席から見た所 ▶
今回の席を座席表で説明 ▶︎

最前列に座ると、ここまで近い。本当に目の前で舞台を観劇できます。

1階席中央前列からの舞台の見え方

通常のミュージカルでは、舞台の地下で演奏を行うことが多いですが、シカゴのオーケストラは舞台上で演奏を行うため、客席と舞台の段差が低く、ステージの目の前まで客席が並べられています。他の劇場の最前列だと、かなり上を見上げる角度になりますが、この劇場ではそこまで首が辛くなりません。むしろ、キャストの表情(シワまで見えちゃいますが)がよく見え、マイクを通すまえの生の歌声まで聞こえてきます(ツバも飛んできますが)。
最前列はこんな感じに並んでいます ▶

2階フロントメザニン席からの舞台の見え方

2階フロントメザニン席からの舞台の見え方

2階フロントメザニン席からは、舞台全体を死角なしで見ることができます。この劇場の2階席は、実際は2.5階分ほどあり、高い位置から見下ろす事になります。1階席のサイドの端で見るよりは、確実にこの2階席の端で見る方が見やすくなります。また、劇場が小さいという事で、2階席の前方はかなりステージに近くなるので、2階席前方も1階席の真ん中と同じくらいお勧めです。但し2階席は、前方・後方で、大きな通路で分けられているので、後方に座ってしまうとかなりステージから遠くなるので要注意です。
2階席はこんな感じで通路で区切られている ▶

ミュージカル シカゴを観た感想

今回は、原作の映画(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演)を見て予習して行ったので、バッチリ楽しむ事ができました。けっこう映画通りだなぁと思う所が多かったのですが、映画よりもある意味クラシックな作品になっている印象がありました。旅行者レベルのミーハーな意見にはなってしまうのですが、ブロードウェイと言えば、「オペラ座の怪人」と「シカゴ」!と自分の中で思っていた事もあり、かなり期待した中で見ることになりました。劇場に入ってまず感じた、その舞台の小ささ、狭さ…。ここでロングランのシカゴがやっているのか!と思わず感じてしまいました。舞台上にセットらしきものはほとんど無く、小規模なオーケストラ隊が舞台の上で構えており、「楽器隊もこれだけ?」と思いました。やはり古い作品だからお金がかかってないもんなのか…なんて思っていると幕が開けました。

ジャズをとことん堪能するならこの作品!

幕が開けてすぐにセクシーな女性が登場します。何か話してるな、と思ったら踊りだし、あっという間にアンサンブルも総出となって、ダンス、ダンス、の連続でした。

ヴェルマ・ケリー(Velma Kelly)が魅せる歌声とセクシーなダンス「All That Jazz:オール・ザット・ジャズ」
最初の一発目に登場する楽曲「All That Jazz:オール・ザット・ジャズ」は、シカゴの代表曲として知られていますが、ナイトクラブで引っ張りだこのヴェルマ・ケリー(Velma Kelly)が魅せる歌声とセクシーなダンスに魅せられました。最初から飛ばすなぁと思ったのですが、この勢いはとどまらず、物語の中での緩急はありつつも、最後までキャスト全員がとことん歌い、踊った、という印象です。前半に登場する楽曲「Cell Block Tango:セル・ブロック・タンゴ」は、さまざまな理由で刑務所に入った女受刑者たちが、その背景を話しながらタンゴのメロディーに載せた力強いダンスと歌声を披露しますが、多少英語力が必要となりますので、事前に映画版「シカゴ」を見ておく事をお勧めします。

「シンプル・イズ・ベスト!」なシカゴ

途中でちょっとしたステージの転換があったり、両脇からハシゴが出てきて演出があったりしますが、基本的には同じ舞台セット。ミュージカルとしては珍しい、劇中の舞台セットとキャストの衣装がまったく変わらないという点が非常に印象的でした。そして、衣装替えもほとんどなく、男女共に基本的に黒一色の透けたレースのようなものを着て、囚人、一般人、関係なく、同じ衣装で配役されていました。

歌と踊りと演技をとことん楽しめる作品「シカゴ(Chicago)」
演技と歌とダンスだけで、上演時間2時間30分もの間、劇が繰り広げられる訳ですが、まさに「シンプル・イズ・ベスト」という感じで、舞台セットや衣装に目移りすることなく、ジャズの楽曲とセクシーなダンスをとことん楽しむことができました。その分、演出、演技、歌唱力勝負、と言う舞台だと思います。これは後で聞いた話ですが、実はシカゴに出演する事が「ブロードウェイの登竜門」とも言われ、ここで成果を出して、他のミュージカルへ出世する…という事が実際に多いようです。それにしても、女性の体のバッキバキ具合が半端なかったです。アスリート並の鍛え抜かれたボディがなくては、ジャズのセクシーなダンスは踊れないと確信しました…。

自分は、ミュージカルでサントラCDを購入したのはアラジンとディアー・エヴァン・ハンセンの2作だけなのですが、今回のシカゴが3作目になりました。正直、ジャズは聴かないですし、興味本位で、ブルーノートとビレッジ・バンガードのジャズライブに一回ずつ行ったくらい、とこれまたミーハーな感じだったのですが、シカゴの曲は、自分みたいに興味の無い人間が聞いても(そもそもジャズとか知らなくても)、「かっこいい」と思える楽曲だと思います。お洒落なカフェで流れているBGMみたいなジャズ、というよりは、力強い、ぐいぐい背中を押してくるようなアップテンポのものが多いような気がしました。気になる方は、シカゴの名曲をちょっと聴いてみてください。

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