ミュージカル Gettin’ the Band Back Together 観劇レポート

ベラスコ劇場にて上演中のGettin' the Band Back Together
つい10日前からプレビュー公演が始まったばかりの新作ミュージカル、「Gettin’ the Band Back Together(ゲッティン・ザ・バンド・バック・トゥゲザー)」に、幸運な事にもスタッフ3名が招待されたので、早速観に行ってきました。
前日に突然招待された事もあり、急いで情報収集を集めようと思ったのですが、公式サイトの動画(ミュージカルビデオ)を見て大体のストーリーが分かったのでそのまま観劇に望みました。結果、この作品は英語が分からなくても楽しめるという事が分かりましたので、アラジンライオンキングシカゴはもうすでに観てしまったので次はどうしよう…と思われている方にはオススメです。

Gettin’ the Band Back Togetherについて

社会人になっても昔の若い頃の夢を諦めれず、いい歳になったけど脱サラしてミュージシャンを目指す…。みたいなストーリに思われがちですが、少し違います。主人公のミッチはかなり現実主義で、昔組んでいたバンドの良き日々はすっかり思い出として割り切って社会に向き合っていました。ただ、現実は厳しく、働いていた証券会社を業績不振を理由に解雇されてしまいます。解雇されて地元のニュージャージー州に戻って、これを機にバンド活動を再開、という訳でもなく、まったく別の理由でバンドを再結成する事になります。ありがちですが、ちょっとひねったストーリーとキャラクター設定となっていますので、この観劇レポートを読む前に作品の詳細ページであらすじと登場人物の紹介を是非ご確認ください。
詳細ページはコチラ ▶︎

Gettin’ the Band Back Together上演はベラスコ劇場(Belasco Theatre )

ベラスコ劇場にて上演中のGettin' the Band Back Together

ベラスコ劇場(Belasco Theatre )

住所:111 W 44th St, New York, NY 10036(地図
劇作家・舞台監督・演出家として、人生を演劇に捧げたデイヴィッド・ベラスコによって1907年に建てられ、細部までこだわった内装はティファニー製の照明やステンドグラスをふんだんに使用しています。また、ブロードウェイで初めてスポットライトを採用したことでも有名です。 ベラスコ劇場の詳細 ▶︎

ベラスコ劇場の入り口の看板でチケット本券を持ってる人と、窓口(Box Office)に立ち寄る人の並ぶ列の案内がされている

注意!バウチャーチケットは交換してから列に並ぶ

バウチャーチケット(交換券)をお持ちの方は、先にチケットを本券に交換する必要があります。
ベラスコ劇場の入り口にはこのような看板がありますが、バウチャーチケットを交換する人と、既に交換済みでチケット本券を持ってる人では、並ぶ所が違うので要注意です。荷物確認を終えて中に入ると、係員がチケットを確認します。チケットに印刷されているバーコードを読み取った後、チケット自体は返してくれるので、記念に取っておきましょう。

小振りな劇場に最先端の音響設備が導入されている

ベラスコ自身が最先端技術を好んでこの劇場に導入していたのが今の引き継がれているよう
会場に入ると、まず目に入るのが大きなPA(パブリック・アドレス)とよばれる音響の集中管理デッキです。キャパが1000人少々と、ブロードウェイの劇場としては小さい方なのですが、目に見える機材のほとんどが最新のものが揃っているのに驚きました。座席エリアを見ると、やはり古さを感じさせる劇場ではありますが、ブロードウェイで初めてスポットライトを取り入れた劇場という事だけあって、ここは手が抜けないところなのでしょうか。最新技術が大好きだったベラスコ氏については別ページで説明していますので是非お読みください。
もっと詳しく ▶︎

ティファニー・ステンドグラス博物館のような劇場

1階席から天井を見上げると埋め尽くすようなティファニー製ステンドグラスが目に入る
110年前に開業した時から変わらず飾られているのが、天井を埋め尽くすようなステンドグラスです。ブロードウェイのどの劇場に行っても、ここまでたくさんのティファニー製ステンドグラスを目にする事はできません。階段を上がって3階のバルコニー席まで上がれば、さらに近づいて見る事ができます。
3階バルコニーの写真 ▶

今回の座席はココでした

今回は、ご招待いただいた上に、こんな良い席ありがとうござます!という感じでした。オーケストラ中央列の通路寄りの3席並び、最高です。着席した時点では、まさかこの「通路側」がこのミュージカルをさらに楽しくしてしまう事になるとは、この時点では思いもしませんでした…。

ゲッティン・ザ・バンド・バック・トゥゲザーの座席はORCHC K 113でした

チケット券面の見方:ORCHC K 111~113 の場合

Orchestra Center = 1階オーケストラ席中央の奇数席
K列(前から12列目)のシート番号113
シート番号113は、1階オーケストラ席中央の通路側よりのお座席となり、数字が大きいと通路側、数字が小さくなるほど中央のお座席になります。
座席表で説明するとコチラ ▶︎

ベラスコ劇場の座席足元はなかなか狭いです
古い劇場あるある、なのですが、この劇場の座席足元はなかなか狭いです。我々3人は通路側のため、後から来た人のために席を立って中に入ってもらったりしましたが、一回り大きな外国人のお客さんが来た時は、3人とも通路に出て通してあげないとすれ違えないほど、クリアランスがなかったです。これはマイナス面ですが、良い面は、全体的に舞台に近づいて詰まっているので、今回のK列(前から12列目)でも、かなり舞台に近い席となっていました。ウィキッドを公演しているガーシュイン劇場だと、同じK列でも雲泥の差でベラスコ劇場の方が舞台を近くで見ることができます。

劇場散策も一通り楽しんだので、お手洗いを済ませたいと思いました。同行した二人もお手洗いに行っておきたいという事で、地下へ。この劇場では、バーカウンターも、お手洗いも、地下にあります。(写真はコチラ
ビールは1杯 $14と、ブロードウェイ価格ですが、記念に持って帰れる特製カップに入ってくるのでビールを買ってから座席に戻りました。

この作品をより楽しむために

実際に通路側に座ったスタッフがカストから受け取ったもの

1階席の通路側は完全な当り席です

座席に座るなり、係員の人が通路側に座った私に「決して通路上にはみ出さないよう」注意をしてきました。通路側に座っている人みんなに厳重に声をかけていたので、理由を聞いたところ「キャストが出入りするから」との事でした。いざ、公演が始まると、最初から最後まで、何度もキャストが出たり入ったり。しかも、ただ通り過ぎるだけではなく、客席に声をかけたり、ハイタッチをしたり。物語中盤ではバンドメンバー募集のためにビラを配るシーンがあるのですが、しっかりビラを客席にも配ります。ここまでオーディエンスに絡むミュージカルも久しぶりでした。

正面入口左手にグッズショップがあります

休憩時間は公式グッズをチェックしよう

劇場の入口を入ってすぐ左手に、公式グッズのショップがあります。Tシャツ $20、マグカップ $15、サントラCD $20 などが販売されています。物語の設定が、ニュージャージー州の田舎にある閑静な住宅街という事もあり、Tシャツはわざと?ダサかっこいい感じに作られていました。このミュージカルでは、所々でニュージャージーの自虐ネタなどが連発されますが、グッズにもニュージャージー州を形どってHELL YEAHと書かれたTシャツなど、コメディ要素がしっかり反映されています。

観劇後の楽しみ方!キャストの出待ちを初体験

今回はミュージカルがとても楽しかった事もあり、久しぶりにキャストの出待ちする事にしました。基本的にブロードウェイは役者と観客の距離感が非常に近い事から、係員に聞けばどこからキャストが出てくるかすぐに教えてくれます。今回もすぐに「正面玄関を出て右に進んだ階段の所」と答えてくれました。ちなみに、ベラスコ劇場は裏口がなく、出入り口が全て44丁目通りにあるのでとても見つけやすいです。

ミート&グリートのVIPリストを確認する係員

ミート&グリートが行われていた

出待ちはブロードウェイでは当たり前の行事なので、必ず係員が立っています。柵で囲われている出入り口=キャストが出てくる所ですのですぐに分かります。ただ、この日の係員は、バインダーを見つめて何かを確認しているではありませんか。何を確認しているか訪ねてみると、キャストと会って話ができるVIPリストだそうです。プレビュー公演のミュージカルでは、事前に開催される抽選で当たった人にリストバンドが配られ、中に入って握手したり一緒に写真を撮影したりできたりします。※ミート&グリートと呼ばれる

Playbill にサインをしてもらおう

ミート&グリートが行われているので、なかなかキャストが出てきませんが、待つこと10分少々、まずはリッキー役のソーヤー・ヌーンズ(Sawyer Nunes)が出て来ました。なんとも等身大な若さが魅力的な彼(まだ16歳なのです。。若い!)ですが、とても気さくにサインと写真に応じてくれます。一通りサインをして出ていくと、普通に歩いて帰って行きました。車にも乗らず、徒歩。ブロードウェイの良さですね。その後は、主人公ミッチの親友役バードを務めたジェイ・クレイッツ(Jay Klaitz)がストームトルーパー(スター・ウォーズのキャラクター)のタンクトップを着ていて出てきました。キャストの皆さんは疲れているはずなのに、むしろ顔が生き生きしていて、本当にミュージカルが好きなんだろうな、なんて感じました。さらに10分ほど待つと、最後にミッチのお母さんことシャロン役のマリル・ヘナー(Marilu Henner)に会うことができました。66歳とは思えないプロポーションを至近距離で見る事になりましたが、さすが大御所、他のキャストに比べてかなり堂々としてオーラが半端なく出ていました。皆さん快くサインや写真を一緒に撮ってくれますので、皆さんもブロードウェイの思い出に出待ちしてみてはいかがでしょうか。

※クリックして画像を拡大

リッキー役のソーヤー・ヌーンズ(Sawyer Nunes)
バード役のジェイ・クレイッツ(Jay Klaitz)
シャロン役のマリル・ヘナー(Marilu Henner)

Gettin’ the Band Back Together 観劇後の感想まとめ

アンコールまで叶えてしまったフィナーレは観客全員がスタンディング・オベーション
ゲッティング・バック・バンド・トゥギャザーは、久しぶりに見つけた英語が分からなくても楽しめるミュージカルだと思いました。観客巻き込み型のミュージカルは個人的には「On Your Feet」以来でしたが(2017年8月20日に終演)、この分かりやすいストーリと、見てるだけで笑ってしまうアメリカらしいボケとジョークは言葉要らずで楽しめます。ちょっと登場人物の関係性が英語で聞き取りにくいかも、と思ったりしましたが、そのためにこちらのページに登場人物紹介を記載しましたので問題なし!

明るく笑いたい方はGettin’ the Band back together

サインをしてもらったPlaybill。両端が揃いました(笑)
切なく感動したい方は「オペラ座の怪人」、ハッピーな気分になりたい方は[ アラジン」か「ライオンキング」と周りにオススメしていましたが、この夏、笑いたいならGettin’ the Band back togetherです。ただ笑かしてくれる、というのではなくて、楽器の生演奏ができて、歌えてラップもできて、かつ踊れる役者たちが全力で笑かしてくれるから、世界トップレベルのブロードウェイ・エンターテインメントだと思います。ちなみに、歌でいうと、警察官のミチェル役がダントツで歌が上手かったです。

ライブ・ミュージックが好きな方には必ずSchool or Rock(スクール・オブ・ロック)を見るようにオススメしていたのですが、つい先日「2019年1月に終演決定」という発表があり、とても残念に思っていましたが、今回この作品に巡り会えたので完全にその穴が埋まりました。一人の世界に入ってしんみりミュージカルを観たい、という方には絶対オススメできない作品ですが(そういう方はオペラ座の怪人を観て下さい!)、これぞアメリカのミュージカル!という作品を観てみたいという方にとっては絶対ハズせない作品となっています。

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まだまだプレビュー公演中ということもあり、ブロードウェイ・ミュージカルとしてはありえないくらいの安価で割引チケットを販売中です。このチャンスを逃さないよう、早めにこの作品を観てみましょう!

ゲッティン・ザ・バンド・バック・トゥゲザー Gettin the Band Back Together 割引チケット - あらすじ、口コミ

Gettin’ the Band Back Together

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