Studio 54|基本情報
住所: | 254 W 54th St, New York, NY 10019(地図) |
開業: | 1927年 |
収容人数 | 922人 |
座席表: | ※クリックして拡大![]() |
Studio 54 劇場の歴史
the Gallo Opera Houseというオペラ劇場として開業
スタジオ54は、1927年にオペラ興行主であったフォーチュン・ギャロ(Fortune Thomas Gallo)が建設し、オペラ専門の劇場として「ギャロ・オペラハウス(the Gallo Opera House)」という名前で開業しました。
1930年5月12日に新しいオーナーが現れ、「ニューヨーカー劇場(the New Yorker Theatre)」となりましたが劇場運営は上手くいかずに10年が過ぎ、オペラ作品「Medicine Show」の公演が僅か3週間で閉幕したのを最後に、1940年に劇場が利用されなくなり、その後の3年間は手付かずの劇場となりました。
1970年代の伝説的なディスコ:スタジオ54(Studio 54)
1974年になると、それまで劇場の所有者であったCBSは、オフィス移転を機にStudio 52を売りに出します。今ではブティックホテルのプロデュース業でその名を知らない人はいないと言われるほどですが、当時まだレストランとナイトクラブ経営の駆け出しだったイアン・シュレーガー(Ian Schrager)とスティーブ・ルベル(Steve Rubell)が、当時世界的に盛り上がりを見せていたディスコブームの波に乗るべくナイトクラブ運営ビジネスを考え、スタジオ52を購入しました。
著名人が通うディスコということもあり、スタジオ54の入場セキュリティチェックは特に厳しい事で有名で、ヴェルヴェットのロープの前に並ぶ客に対して、クラブオーナーが直々に行う「ヴェルヴェットコード(Velvet Cord)」と呼ばれる厳重なチェックを受けなければなりませんでした。
Studio 54の脱税が判明し閉鎖を余儀なくされる
1980年に俳優のマーク・フレイスチマン(Mark Fleischman)がスタジオ54を買い、再び花開くのを夢見てナイトクラブを開業し、音楽の公演を多数行いましたが、1986年にはCAT Entertainment Corpへ売却し、ヘビーメタルやパンクロックを公演するライブハウス「The Ritz」となりました。
トニー賞受賞作品:キャバレー(Cabaret)がスタジオ54を復活させる
この団体について詳しく ▶︎
宝塚劇団 月組によるミュージカル Studio 54
スタジオ54は、2010年に日本の宝塚歌劇団の月組によって公演されたミュージカルとしても知られています。
1927年の開業当時の姿を残すスタジオ54の内装
スタジオ54の正面入口を入ると、横一面に敷き詰められた鏡、深緑色の大理石、上には数個のシャンデリアが装飾されれており、客席へと続く非常に長い大広間が訪れる観客を魅了します。これらの特徴は、ブロードウェイ劇場(Broadway Theatre)やタイムズスクエア劇場(Times Square Theatre)を手掛けた、イタリアから移民したユージーン・デ・ローザ(Eugene De Rosa)によってデザイン設計されました。スタジオ54が他の多くの劇場と異なるのは、途中修復はされたものの、一度も取り壊しをされず、これまで一貫して同じ建物として使用され続けており、開業当時のギャロ・オペラハウスに始まり、CBSのスタジオ、1977年にはディスコクラブになるなど変化を繰り返してきた劇場ですが、劇場内部には1927年の開業当時のままの大広間や客席の内装を見ることが出来ます。
この4つの写真は、1927年開業当初から劇場に残る内装
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Studio 54で上演された過去の作品
上演開始日 | 演目 |
1927年12月19日~1928年1月1日 |
Juno and the Paycock |
1928年4月9日~4月21日 | Ballet Moderne |
1928年11月21日~12月15日 | Rainbow |
1929年10月10日~10月31日 | Ladies Don’t Lie |
1929年10月21日~10月31日 | A Tailor-made Man |
1930年5月12日~5月17日 | The Vikings |
1930年12月26日~1931年1月1日 | Electra |
1931年3月10日~4月1日 | Gray Shadow |
1931年4月20日~5月2日 | Young Sinners |
1931年6月8日~6月30日 | Ebb Tide |
1931年9月15日~9月19日 | Fast and Furious |
1931年12月24日~1932年1月1日 | It Never Rains |
1932年4月1日~5月1日 | La Compania Dramatic Espanola |
1933年4月8日~4月8日 | Hummin’ Sam |
1939年3月1日~4月29日 | The Swing Mikado |
1940年4月12日~5月11日 | Medicine Show |
1998年11月12日~2004年1月4日 | Cabaret |
2004年4月22日~7月18日 | Assassins |
2004年12月2日~2005年1月30日 | Pacific Overtures |
2005年4月26日~7月3日 | A Streetcar Named Desire |
2005年12月8日~2006年1月29日 | A Touch of the Poet |
2006年4月20日~6月25日 | Threepenny Opera |
2006年12月14日~2007年3月11日 | The Apple Tree |
2007年5月9日~7月29日 | 110 in the Shade |
2007年10月11日~12月9日 | The Ritz |
2008年2月21日~6月29日 | Sunday in the Park with George |
2008年12月18日~2009年3月1日 | Pal Joey |
2009年4月30日~6月12日 | Waiting for Godot |
2009年10月4日~2010年1月17日 | Wishful Drinking |
2010年4月22日~6月27日 | Sondheim on Sondheim |
2010年9月28日~2011年1月2日 | Brief Encounter |
2011年4月28日~6月19日 | The People in the Picture |
2012年6月14日~8月5日 | Harvey |
2012年11月13日~2013年3月10日 | The Mystery of Edwin Drood |
2014年4月24日~2015年5月29日 | Cabaret |
2015年5月28日~8月2日 | An Act of God |
2015年10月29日~2016年1月3日 | Thérèse Raquin |
2016年3月17日~7月10日 | She Loves Me |
2016年10月6日~2017年1月15日 | Holiday Inn, The New Irving Berlin Musical |
2017年3月26日~6月25日 | Sweat |
2017年11月15日~2018年2月25日 | Latin History for Morons |
2018年4月11日~5月27日 | Children of a Lesser God |
2018年10月18日~2019年1月13日 | The Lifespan of a Fact |
2019年2月14日~2019年6月2日 | キス・ミー・ケイト |
2019年10月17日~2020年1月12日 | The Sound Inside |
2020年3月13日~2020年4月7日 | キャロライン・オア・チェンジ ※公演予定 |