Theatre Row|基本情報
住所: | 410 W 42nd St, New York, NY 10036(地図) |
開業: | 2002年 |
収容人数 | 55人~199人 ※劇場により異なります。 |
座席表: | ※クリックすると各ステージの座席表が表示されます。 Acorn Theatre Beckett Theatre Clurman Theatre Kirk Theatre Lion Theatre Studio Theatre |
1つの建物内に6つのオフ・ブロードウェイ劇場がある
ロウ劇場(Theatre Row)は、2002年に非営利団体「新42丁目(New 42nd Street)」によって、42丁目の治安改善のために建築されました。別名「シアター・ロウ・ビルディング(Theatre Row Building)」とも呼ばれる建物の中に、6つのオフ・ブロードウェイ劇場が入っています。
②ベケット劇場(Beckett Theatre)
③クラーマン(Clurman Theatre)
④カーク劇場(The Kirk Theatre)
⑤ライオン劇場(Lion Theatre)
⑥スタジオ劇場(Studio Theatre)
この団体について詳しく ▶︎
Theatre Row 劇場の歴史
シアター・ロウ・ビルディングを運営し、さらに建物内の6劇場を管理・運営を行っている団体「新42丁目(New 42nd Street)」は、1976年にフレッド・パパート(Fred Papert)によって、当時多くのポルノ業界の本拠地となっていたタイムズスクエアの42丁目の治安改善を目的として設立されました。フレッド・パパートは、 シアター・ディストリクト(Theater District)と呼ばれるブロードウェイ劇場番街の開発や、グランドセントル駅、マディソン・スクエア・ガーデンの建設にも関わった人物です。
当時のニューヨーク市は、世界で上位を争うほど重犯罪がニューヨーク市全体で勃発しており、特に42丁目あたりは治安が悪く犯罪多発都市として有名でした。現在、年間約4000万人の観光客が訪問すると言われているタイムズスクエア、ブロードウェイ周辺ですら、ここもかつて1970年代以は降犯罪が多発する危険地域とされるとともに、売春婦やアダルトショップが軒を連ねる景観でした。
42丁目の治安改善と劇場建築計画の開始
その後、1980年代までに約6つのオフ・ブロードウェイ劇場が開業するも、座席数の不足、お手洗いやエアコンの設備不調など多くの不評がでたことから、劇場建築計画の代表的な建物として、2002年に6つのオフ・ブロードウェイ劇場からなる「シアター・ロウ・ビルディング」を設立しました。元々5階建ての建物であったアパートを改装工事し、建物内には劇場の他にスタジオやオフィススペースを設け、オフ・ブロードウェイやオフ・オフ・ブロードウェイ作品の会場や劇団の練習会場としてスタジオを貸し出ししています。
シアター・ロウ・ビルディング内にあるオフ・ブロードウェイ劇場一覧
シアター・ロウ・ビルディング内にある6劇場は各劇場によって劇場名、座席数が異なりますが、出演者のためのエアコン、衣装室、バックステージ、トイレ、シャワー、冷蔵庫など設備はどの劇場にも完備しています。
アコーン劇場(Acorn Theatre)
ベケット劇場(Beckett Theatre)
座席数:99席
ベケット劇場は座席数99座席の中規模の劇場です。建物の一番下の階に位置するベケット劇場は、劇場の室内全体が黒く、落ち着いた印象を与えます。最後方の座席でも、ステージ前から7列目ですので、通常のブロードウェイの劇場でいえばプレミア席に位置します。どの席もステージに近くなっているので、どの席に座っても公演がよく見えます。
クラーマン劇場(Clurman Theatre)
座席数:99席
クラーマン劇場は座席数99座席の中規模の劇場です。建物の一番下の階に位置するクラーマン劇場は、ベケット劇場と似ていて、劇場の室内全体の雰囲気が黒に統一された造りです。劇場内部は少し古さを感じさせますが、役者のための衣装室は綺麗にされています。最後方の座席でも、ステージ前から7列目ですので、通常のブロードウェイの劇場でいえばプレミア席に位置します。どの席もステージに近くなっているので、どの席に座っても公演がよく見えます。ただし、壁との距離が近いので、少し圧迫感のある印象を受けます。
カーク劇場(Kirk Theatre)
建物の2階に位置するカーク劇場は、座席数99座席の中規模劇場です。カーク劇場の構造は長方形で、縦に長い座席配置となっていているため、ステージは横幅があまりありません。座席も15列目までありますのが、前7列目までがお勧めです。現在この劇場では、8人の出演者が正真正銘素っ裸で踊るオフ・ブロードウェイらしいミュージカル作品「ネイキッド・ボーイズ・シンギング(Naked Boys Singing)」の公演が行われていました。
ライオン劇場(Lion Theatre)
スタジオ劇場(Studio Theatre)
座席数:55席
スタジオ劇場は座席数55座席の最小規模の劇場です。スタジオ劇場は、特に読み聞かせの公演や、小さな公演、また、ピアノが用意されていることから、小規模のピアノの発表会などに適しています。椅子は、固定式ではなく中学や高校で見かけるような簡易的な椅子が敷き詰められているだけの、簡易的な劇場ですが、他の劇場を借りるよりもコストが抑えられ、個人で何かを紹介する際のスペースとしても利用されています。
シアター・ロウ(Theatre Row)はオフ・ブロードウェイ劇場街
シアター・ロウは、12個の小規模劇場が集結して構成されているオフ・ブロードウェイ劇場街のことを指します。シアター・ロウの「ロウ」とは、日本語で「列」を意味し、劇場すべてが42丁目上で9番街から11番街の直線の列上に存在することから名づけられています。この劇場街の始まりは1977年に遡り、大人向けの娯楽街で不人気エリアとなっていた42丁目を安全な劇場街へと転換させるべく始動した再開発プロジェクトによって見事に転換を成し遂げました。オフ・ブロードウェイ劇場街「シアター・ロウ(Theatre Row)は」には、以下12個の劇場が含まれます。
シアター・ロウに位置する劇場は、9番街から11番街に向かって順に:
②シアター・ロウ・ビルディング(Theatre Row Building)の中の6軒の劇場: Beckett theatre、Acorn theatre、Clurman theatre、Kirk theatre、Lion theatre、Studio theatre
⑧Playwrights Horizons
⑨Stage 42 (旧the Little Shubert Theatre)
⑩Pershing Square Signature Center
⑪Castillo Theatre
⑫Pearl Theatre
The Kirk Theatreで上演された過去の作品
上演開始日 | 演目 |
2002年11月8日~11月30日 | Texarkana Waltz |
2002年12月8日~1月12日 | Joe and Betty |
2003年3月5日~4月20日 | Heat Lightning |
2003年6月10日~7月12日 | From My Hometown |
2004年9月12日~10月17日 | Squeeze Box |
2005年11月20日~2016年1月10日 | Stones in His Pockets |
2005年12月6日~12月30日 | Tight Embrace |
2006年3月19日~4月16日 | Points of Departure |
2006年9月6日~9月30日 | Nami |
2006年10月20日~11月45日 | The Great Conjurer |
2006年12月13日~12月30日 | Lebensraum |
2007年1月11日~1月21日 | Israel Horovitz’s New Shorts: nine actors, nine new plays |
2007年2月8日~2月24日 | The Secret of Mme. Bonnard’s Bath |
2007年3月14日~4月8日 | Widowers’ Houses |
2007年4月15日~4月20日 | Jump! |
2007年8月9日~8月19日 | Reconstructing Mama |
2007年10月12日~10月27日 | Always Family |
2007年11月1日~11月21日 | Acts of Love |
2007年12月1日~2008年1月5日 | Pied-a-Terre |
2008年1月10日~2月2日 | Sherlock Solo |
2008年2月9日~2月23日 | Anchors |
2008年3月5日~4月6日 | Romeo and Juliet |
2008年4月11日~5月4日 | Umbrella |
2008年5月24日~6月29日 | The Cocktail Hour |
2008年7月11日~8月23日 | Stain |
2008年11月2日~11月23日 | The Middle Ages |
2008年12月4日~12月30日 | Caligula |
2009年1月8日~1月24日 | Twelfth Night (New York Neo-Classical Ensemble) |
2009年2月21日~3月14日 | Cherry Smoke |
2009年3月19日~4月4日 | Gaugleprixtown |
2009年6月17日~8月16日 | Sweet Storm |
2009年10月2日~10月17日 | Eye of God |
2009年10月28日~11月14日 | Embraceable Me |
2009年12月4日~12月20日 | Santa Claus is Coming Out |
2010年1月25日~2月6日 | The Picture of Dorian Gray |
2010年2月27日~3月14日 | The Wonder |
2010年8月13日~8月28日 | The Punishing Blow |
2010年3月20日~4月10日 | G.B.S. |
2010年5月2日~5月23日 | Bass For Picasso |
2010年7月14日~2010年8月22日 | With Glee |
2010年8月13日~8月28日 | The Punishing Blow |
2010年9月8日~12月7日 | The Oresteia |
2010年11月5日~11月20日 | The Libertine |
2011年1月9日~ | NEWSical the Musical ※現在も上演中 |
2014年3月20日~2019年6月29日 | ネイキッド・ボーイズ・シンギング |
2016年4月28日~2018年4月1日 | The Marvelous Wonderettes |
2017年11月4日~2018年1月14日 | Addy and Uno |
2019年3月14日~2019年6月19日 | A Musical About Star Wars |
2019年6月4日~9月1日 | Life Sucks |
2019年5月15日~2019年5月18日 | Take Ten 2019 |
2019年12月11日~12月29日 | Absurd Person Singular |
2019年12月11日~12月29日 | The Great Divorce |