このページでは、ミュージカル劇場の構造、座席の種類、各セクションからの見え方などについて詳細に説明します。座席からの見やすさによって値段が異なります。何を優先したいかでお席を選びましょう。
ミュージカル劇場座席の種類
ブロードウェイのミュージカル劇場には2階席までの劇場がほとんどですが、劇場によっては3階席まであります。

1階 オーケストラ(Orchestra)
その名の通り、ステージ下に潜り込んだ生演奏のオーケストラ隊と同階層の1階席です。
2階 メザニン(Mezzanine)
厳密にメザニンとは「中二階」を意味しますが、2階席と説明した方が日本人には伝わりやすくなっています。
稀に、フロント(前方)とリア(後方)に分かれている場合もあります。
3階 バルコニー(Balcony)
バルコニーのある劇場は限られていますが、この階層は急な傾斜になっている事が多いです。
座席番号について
プレミアム席(Premium Seats)で見る
ちょっと豆知識:プレミアム席の始まり
今でこそ、どの作品も一番見やすい席はプレミアム席として販売していますが、最初にプレミアム席を設定した作品は、2001年にトニー賞11部門を受賞したThe Producersでした。当時大人気だったこの作品は、数カ月先までチケットが全く取れない状態でした。
そこに目をつけた人々が新たなチケットが売り出されるとチケットを買って転売し、多くの利益を得ていたため、プロデューサーたちが自分たちで高いお金を払ってもチケットを買いたいと思っている人に直接売ることで、制作者側に利益が入ることを考え、劇場内のベストシート50席をプレミアム席として販売しました。
当時、一般のチケットの価格は$120から$130でしたが、プレミアム席は$480。それでもすぐにチケットが完売してしまったほどでした。
ちなみに2016年にトニー賞を受賞したHamiltonのプレミアム席は、発売当初$849で料金設定をしながらも半年先まで即完売となりました。さらに半年後に料金改定をして$700~に再設定をしましたが、またまた完売が続き、2017年8月現在では、公演によってはプレミアム席の定価は$998となっています。
舞台全体が見える席
1階オーケストラ席の中腹から後方の席、または2階メザニン席の前方がオススメです。
ライオン・キングなど、キャストが多く、団体のダンスが幅いっぱいに広がって繰り広げられるパフォーマンスは、舞台全体が見える席で楽しむのが良いかもしれません。
また、ある程度舞台から距離をおくことでオーケストラの演奏の音の反響が良くなる劇場が多くなります。ミュージカルはオペラとは違い、マイクとスピーカーを使った大音響の舞台の為、後部の席だと歌声が聴こえないということはございません。
料金的にも最も割引率が高いエリアとなります。弊社の割引チケットでは、Orchestra、またはMessanineと書かれたエリアとなります。さらに良い席でどうしてもご覧になりたい方は前述したPremium席で、またもう少し安い料金でいいという方には後述するRear MessanineやBalconyといったお席もあります。ご予算に合わせてお席をお選び下さい。
とにかく安い席
Rear Messanine(2階メザニン後方エリア)やBalcony(3階バルコニー)は、オーケストラ席やFront Messanine(メザニン前方エリア)よりチケット料金が安くなります。
2階の後方や3階席ですから舞台からはやや遠くなってしまいますが、雰囲気を味わうことはできると思います。とにかくどこでも良いから見てみたい、座れれば良いという方でしたらお薦め致します。しかしながら、オペラ座の怪人のように3階席の奥だと特に遠くて人物の表情などが見えない、屋根が視野にかかってステージが見えないといったこともあります。
大きな劇場だと角度がついて下に見下ろすような見え方になりますので、よりお楽しみになられたい方や大切な方との観劇である場合は、オーケストラ席やメザニン席をお勧め致します。
安くて良い席で見たい人はバウチャーチケットで決まり
安くて良い席で見たい方。または、ミュージカルを初めて見るので座席の違いがいまいち分からない方、お任せしたいけど料金的な相場が分からない方は、「あっとブロードウェイの割引バウチャーチケット」を購入しましょう。細かい座席指定はできませんが、おおまかなセクションを区切って選択して購入する事が可能となります。 割引チケット購入方法 ▶︎
各セクションからの実際の見え方
あっとブロードウェイでは、実際にミュージカルを観に行ってレポートをウェブ上で公開しています。
それぞれの観劇レポートではどこの座席に座って、そこからどう見えたかなど詳細に記載しています。もちろんプレミア席が一番良い席ではあるのですが、それ以外の座席ですと、必ずしも1階オーケストラ席が良い、という訳ではありません。「シカゴ」は舞台の高さが低い事もあって、1階席の最前列でも十分に楽しめますが、「マチルダ」を最前列で観た時は、首が痛くなってしまいましたした。また「フローズン」を1階席で観た時にとても感動したのですが、3階席のバルコニー席で改めて観てみると、1階席では見えなかった舞台全体を使ったプロジェクトマッピングに気付かされ、改めて感動しました。見る演目によって、各セクションで楽しめる内容も少し違ってくるのも事実です。
以下では実際にあっとブロードウェイのスタッフが体験したミュージカルのレポートを、座った座席からの見え方も含めてレポートにまとめていますので、是非参考にされて下さい。
※「+」をクリックすると、リストが表示されます。
エリア | 列 | 演目 | |
中央 | BB列 | シカゴ | 見え方▶ |
サイド | A列 | オペラ座の怪人 | 見え方▶ |
サイド | D列 | シカゴ | 見え方▶ |
サイド | E列 | オクラホマ! | 見え方▶ |
中央 | G列 | ディアー・エヴァン・ハンセン | 見え方▶ |
サイド | J列 | ディアー・エヴァン・ハンセン | 見え方▶ |
中央 | K列 | Gettin’ the Band Back Together | 見え方▶ |
サイド | K列 | フランキーとジョニー | 見え方▶ |
サイド | K列 | ビートルジュース | 見え方▶ |
サイド | K列 | ハリーポッターと呪いの子 | 見え方▶ |
中央 | L列 | スポンジボブ | 見え方▶ |
中央 | L列 | ウィキッド | 見え方▶ |
中央 | L列 | ロック・オブ・エイジズ | 見え方▶ |
中央 | N列 | ヘッド・オーバー・ヒールズ | 見え方▶ |
中央 | N列 | キングコング | 見え方▶ |
サイド | N列 | アラジン | 見え方▶ |
サイド | N列 | カム・フロム・アウェイ | 見え方▶ |
中央 | Q列 | くるみ割り人形 | 見え方▶ |
中央 | R列 | フローズン | 見え方▶ |
サイド | R列 | ハリーポッターと呪いの子 | 見え方▶ |
サイド | S列 | キンキーブーツ | 見え方▶ |
サイド | S列 | ビートルジュース | 見え方▶ |
中央 | W列 | マルガリータヴィル | 見え方▶ |
エリア | 列 | 演目 | |
サイド | B列 | プロム | 見え方▶ |
サイド | B列 | エイント・トゥー・プラウド | 見え方▶ |
サイド | B列 | トッツィー | 見え方▶ |
サイド | C列 | フローズン | 見え方▶ |
サイド | C列 | フローズン | 見え方▶ |
サイド | C列 | アナスタシア | 見え方▶ |
サイド | C列 | 回転木馬 | 見え方▶ |
サイド | C列 | ビー・モア・チル | 見え方▶ |
サイド | C列 | ヘイディズタウン | 見え方▶ |
中央 | D列 | キングコング | 見え方▶ |
中央 | E列 | ライオンキング | 見え方▶ |
サイド | E列 | バンド ビジット | 見え方▶ |
サイド | F列 | プリティ・ウーマン | 見え方▶ |
サイド | F列 | パーシー・ジャクソン | 見え方▶ |
サイド | FF列 | アラジン | 見え方▶ |
サイド | O列 | ミーンガールズ | 見え方▶ |