こちらのページは、2019-2020年公演の詳細を記載しています。
Metropolitan Opera House (地図)
上演時間:2時間57分(途中休憩2回あり)
ラ・ボエーム(La Bohème)|基本情報
劇場:Metropolitan Opera House | 30 Lincoln Center Plaza, New York, NY 10023(地図) |
上演言語 | イタリア語 |
ラ・ボエームの公演スケジュール
10月25日(金) | 19:30 |
10月30日(水) | 19:30 |
11月02日(土) | 20:00 |
11月05日(火) | 19:30 |
11月14日(木) | 19:30 |
11月17日(日) | 15:00 |
11月21日(木) | 19:30 |
01月09日(木) | 19:30 |
01月12日(日) | 15:00 |
01月17日(金) | 19:30 |
01月21日(火) | 19:30 |
01月25日(土) | 20:00 |
04月29日(水) | 19:30 |
05月02日(土) | 19:30 |
05月07日(木) | 20:00 |
ラ・ボエーム(La Bohème)|みどころ
イタリアオペラで最も有名なロマンチックストーリーを見るならこの作品!
新人から名歌手まで揃えた今シーズンのヒロイン役
今回本作品のヒロイン・ミミ役に大抜擢されたのは、アメリカの若手オペラ歌手アイリーン・ペレス(Ailyn Pérez)です。日本では無名の新人ですが実力は確かなもので、2015年公演のオペラ「カルメン」でミカエラ役、今シーズンでは、ジュゼッペ・ヴェルディによるオペラ「シモン・ボッカネグラ」のアメリア役としても登場する期待の大型新人です。さらに、全身を包み込むような繊細で優しい声が評判のヘイキョン・ホン(Hei-Kyung Hong)、21世紀最も美しいソプラノを持つ名歌手と謳われるマリア・アグレスタ(Maria Agresta)もミミ役として登場します。
出演者一覧
ミミ役1 | 出演者:アイリーン・ペレス(Ailyn Pérez) 出演日:10/25,30,11/2,5,9,17,21,4/29,5/2,7 |
ミミ役2 | 出演者:ヘイキョン・ホン(Hei-Kyung Hong) 出演日:11/14 |
ミミ役3 | 出演者:マリア・アグレスタ(Maria Agresta) 出演日:1/9,12,17,21,25 |
ムゼッタ役1 | 出演者:オルガ・クルチンスカ(Olga Kulchynska) 出演日:10/25,30,11/2,5,9,17,21 |
ムゼッタ役2 | 出演者:ジャクリン・エコールズ(Jacqueline Echols) 出演日:11/14 |
ムゼッタ役3 | 出演者:スサンナ・フィリップス(Susanna Phillips) 出演日:1/9,12,17,21,25 |
ムゼッタ役4 | 出演者:ジェニファー・ロウリー(Jennifer Rowley) 出演日:4/29,5/2,7 |
ロドルフォ役1 | 出演者:マシュー・ポレンザニー(Matthew Polenzani) 出演日:10/25,30,11/2,5,9,14,17,21 |
ロドルフォ役2 | 出演者:ロベルト・アラーニャ(Roberto Alagna) 出演日:1/9,12,17,21,25 |
ロドルフォ役3 | 出演者:ジョセフ・カレヤ(Joseph Calleja) 出演日:4/29,5/2,7 |
マルチェッロ役1 | 出演者:デイビット・ボジッチ(David Bizic) 出演日:10/25,30,11/2,5,9,14,17,21 |
マルチェッロ役2 | 出演者:アルトゥル・ルキンスキー(Artur Ruciński) 出演日:1/9,12,17,21,25 |
マルチェッロ役3 | 出演者:カルロス・アルバレジ(Carlos Álvarez) 出演日:4/29,5/2,7 |
ラ・ボエーム(La Bohème)|ストーリーあらすじ
舞台は、1830年頃のパリのとある街角。
そこの一角の建物の屋根裏部屋に芸術家を目指す4人の若者たちが共同で暮らしていました。詩人のロドルフォ、画家のマルチェッロ、音楽家のショナール、哲学者のコッリーネらは、お金がなく厳しいその日暮らしの生活を強いられていました。
そんな、12月25日のクリスマスイブの夜のこと。この日は少しばかりの臨時収入が入った彼らは、せっかくのクリスマスに家にいるのはもどかしいと街へ繰り出すことにします。しかし、詩人のロドルフォは書きかけの原稿があるため、一人屋根裏部屋に残ることにしました。そこへ、同じく屋根裏部屋に住むお針子のミミが、ロウソクの火を借りにロドルフォを訪ねます。2人はひと目見た瞬間に一目惚れし、その日のうちに恋に落ちてしまいます。
晴れて恋人同士になった2人は幸せな時間を過ごしていましたが、それは長くは続きませんでした。
ある日、ミミがマルチェッロが働く酒場に顔を出し、ロドルフォとの関係が上手く行っていないことを打ち明けます。状況を把握したマルチェッロがロドルフォに話を聞きに行くと、実はミミの身体は病に侵されており、貧乏な自分では養いきれず、彼女を愛しているからこそ、そしてミミの身体のために嘘をついて別れを告げたとのことでした。その事実を知ったミミも、彼の負担にならないようにと別れを決意します。
儚くも、日に日に衰弱していくミミと、彼女への想いを忘れられずにいるロドルフォ。愛し合っているからこそ別れを選んだ2人の想いが迎える結末は…。
ラ・ボエーム(La Bohème)|動画紹介
ラ・ボエーム(La Bohème)|座席表
割引バウチャーチケットは1階オーケストラ席、または4階ドレスサークル席が対象となります。
こちらの画像のように、割引チケットは1階席の中腹〜後方のお座席のいずれかの席が自動的に割り振られます。(※赤枠内)
事前に座席指定する事は不可となりますが、格安で購入する事ができます。
1階オーケストラのバウチャー対象エリア
4階ドレスサークルのバウチャー対象エリア
1階席以外のお座席もお手配可能!
オペラ公演劇場のメトロポリタン歌劇場は、1階オーケストラ席から6階ファミリーサークル席まであります。この割引バウチャーチケットは1階席指定でのお座席となりますが、あっとブロードウェイでは他お座席のお手配も可能です!2階席以上のお座席をご希望の場合はお見積りから承っておりますので、こちらのページから座席表をご確認の上、お問い合わせ下さい。
ラ・ボエーム(La Bohème)|豆知識
ジャコモ・プッチーニによるオペラ「ラ・ボエーム」
ジャコモ・プッチーニが作り出す作品は一貫して「愛」というものを最大のテーマとしており、プッチーニによるオペラの主人公はすべて個性溢れる魅惑的な女性で、それらの女性の様々な「愛の形」を美しい音楽に乗せてオペラの世界で反映させています。例えば、プッチーニの処女作である「マノン・レスコー」は情熱的な運命の女、「トスカ」は嫉妬深さと悲哀さを兼ね備えた女、「蝶々夫人」は女のプライドを守り切る凛とした女、「トゥーランドット」では愛を持たない冷酷無情の女など、様々な表情を魅せる女の愛の形というものは、プッチーニの生涯において最大のテーマであったと言えます。そしてこの「ラ・ボエーム」では、可憐で可愛い女性らしい女と情熱的な浮気性の女が入り交じる青春の愛と哀しみを描いています。特に、気遣いのできる優しい女性を描いたヒロインのミミ役はプッチーニ好みの役柄であったと言われています。
「ラ・ボエーム」に登場する有名なアリア
オペラでは、作中の曲のことを「アリア(叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲)」といいますが、特に独唱者にとって一番の聞かせどころとなります。ジャコモ・プッチーニによるオペラが評価された理由として、親しみ易い作風と音の高低・長短の変化を絶妙に取り入れた美しく覚えやすいメロディーにあります。彼は、14歳にして教会のオルガニストとなり、元々宗教音楽家としての道を歩もうとしていたこともあり、特に音楽に関しての才能が飛び抜けていました。ここでは、オペラ「ラ・ボエーム」に登場する代表的なアリアを紹介します。
冷たき手を(Che gelida manina) | 詩人ロドルフォの自己紹介の曲。貧しいながらも詩作を通して夢を諦めないロドルフォにミミが恋に落ちる瞬間を描く。 試聴 ▶ |
私の名はミミ(Sì, mi chiamano Mimì) | ミミの自己紹介の曲。教会に行くお金すらないけれど、私の部屋は屋根裏部屋なので春の太陽を最初に見ることができると人生の希望をロドルフォに語る様子を描く。 試聴 ▶ |
私が町を歩くと(Quando me n’vo soletta per la via) | ムゼッタのアリア。元恋人マルチェッロにもう一度復縁したいと誘惑する様子を描く。 試聴 ▶ |
あなたの愛の呼ぶ声に(Donde lieta uscì al tuo grido d’amore) | ミミのアリア。ミミとロドルフォの2人の恋の最終幕を描く。平坦なメロディーから始まり、徐々に高まる感情を忠実に描く曲調が見所です。 試聴 ▶ |
特に、第3章に登場するムゼッタのアリア「私が町を歩くと」とミミのアリア「さようなら、あなたの愛の呼ぶ声に」を混じり合わせた2組のカップルの美しい別れの四重唱「楽しい朝のめざめも、さようなら」は、ゆったりとしたメロディーで愛を確かめ合う2人と、嫉妬と浮気でぶつかり合う2人の対比が同時進行した、プッチーニの稀有な才能が全面に押し出された曲調と迫真の演技が見所となっています。
ニューヨーク版ラ・ボエームを再現したミュージカル「レント(Rent)」
Rent 詳細ページ ▶︎
時代を超越した、消えない物語「ラ・ボエーム」
プッチーニによるオペラ「ラ・ボエーム」の時代設定は、フランスの革命と戦争の激動の後、貴族の基盤を失い、主流社会と対立する自己意識的なフランスの若者たちが彷徨う特定の時代の問題を反映しています。それに加えて、生の人間としての愛と喪失、喜びと悲しみの描写は、私たちの日常生活をそのまま描いています。
ラ・ボエーム|登場人物一覧
ミミ(Mimì) | 貧しくお針子をしながら生活を営む。ロドルフォの恋人であるが、後に重い病にかかる。 |
ムゼッタ(Musetta) | マルチェロの恋人。歌手として活動をする派手な女の子。 |
ロドルフォ(Rodolfo) | 本作品の主人公。詩人を志す若者。ミミの恋人でもある。 |
マルチェッロ(Marcello) | ロドルフォと共に屋根裏部屋で暮らす同居人。画家を目指しながら酒家で働く。ムゼッタの恋人。 |
ラ・ボエーム(La Bohème)|制作スタッフ
作曲家 | Giuseppe Verdi |
指揮者 | Marco Armiliato Emmanuel Villaume |
制作 | Franco Zeffirelli |
舞台デザイン | Franco Zeffirelli |
照明デザイン | Gil Wechsler |
衣装デザイン | Peter J. Hall |