現地在住の旅行会社が見たコロナ禍のニューヨーク最新情報(6月29日更新)

NY在住の日本人が見たコロナ禍のニューヨークの今

コロナの影響を受け、世界の交差点「タイムズスクエア」が閑散としている様子※4月29日撮影
ニューヨークの新型コロナウイルス感染者数は、アメリカ国内で非常事態宣言が発表された後から徐々に増え始め、4月の始めには1日当たり1万人以上の感染者数を出しました。2020年6月時点で累計の感染者数は約40万人、死者数も3万人前後とアメリカ国内でも最も感染がひどい地域の一つです。
3月20日にクモオ知事は外出禁止例を発令し、不要不急の外出を控えるのはもちろんの事、各企業にも在宅勤務の要請がなされました。街中の様子としては、観光客はもちろんの事、各企業のオフィスも閉鎖されていた為にまさにゴーストタウンのようでした。日本でも報道されていたかと思いますが、世界で最も刺激的な街に人がいない様子に驚いた人、また、ショックを受けた人も多かったかはずです。
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コロナウイルスの影響で人影のないマンハッタンの地下鉄(subway)
まるで映画のようにマンハッタン島内はゴーストタウン
新型コロナウイルス下で世界一の高級ショッピング天国「5番街」にある一流ブティックも軒並み閉鎖

ブロードウェイミュージカルは年内中止が決定

先日、ブロードウェイミュージカルの年内一杯の公演中止が発表されました。不動の大人気作品「オペラ座の怪人」と「シカゴ」、日本人が一番見ているミュージカル 「アラジン」などの劇場は今でも封鎖されたままです。外出禁止などの規制が少しづつ緩和されても、観客と演者が同じ場所にいる「舞台芸術」を再開するには、新たなコロナウイルス対策のガイドラインの制定など、今しばらく時間がかかりそうです。

再開を待たずしてアナ雪などは公演終了が決定

コロナウイルスの影響で公演中止となった演目一覧
4月12日から6月7日へ、そして9月6日へ、さらに年を越えて1月3日へと公演中止期間が先へ先へと延長される中、止む無くブロードウェイでの公演が打ち止めになった公演がいくつもあります。
現時点で発表されているのは、アナと雪の女王ビートルジュースバージニア・ウルフなんかこわくない(Who’s Afraid of Virginia Woolf?)
Hangmen(ハングメン)。ブロードウェイでの公演はコロナウイルス収束後も行わず、海外ツアーや国内ツアーに出るようです。

コロナが直撃したブロードウェイミュージカルを見て思う事

観光客で賑わう世界の交差点「タイムズスクエア」
ミュージカルのチケットを販売している在住日本人として、今までたくさんのミュージカルを観劇してきました。日が暮れた後、世界の交差点・タイムズスクエアを通り、劇場へと向かう。そして、「舞台上で繰り広げられる、繰り返しの効かない一発勝負」に感動する。その後、興奮冷めやらぬままに演者の出待ちを行い、その後、余韻に浸りながら帰路に着く。
今まで当たり前だったそんな「ブロードウェイの日常」が消え去ってしまった事が悲しくてなりません。

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2019年にトニー賞を受賞したミュージカル「ヘイディズ・タウン」のウォルターカー劇場
日本が誇る大女優「米倉涼子」がブロードウェイミュージカル「シカゴ」に出演した際の出待ちの様子。
話題の大人気ミュージカル「ムーラン・ルージュ」のカーテンコールの様子。

コロナで広がる動画配信(ストーリーミング)の輪

日本国内でも#みんなでやってみよう など、Youtubeを用いた動画配信が数多く行われましたが、ブロードウェイの演者達も数多くのストリーミングを行い、今できることをしています。
例えば、トニー賞の司会を担当したこともある大人気司会者「ジェームス・コーデン(James Corden)は、自身の番組の中でミュージカル「ディアー・エヴァン・ハンセン」の代表曲「You will be found」を放送し、その動画を公開しました。コロナで孤独な人々に向かって、You will be found(あなたは見つけられる)と訴えるこの動画は高い評価を得ました。

他にも大人気ミュージカル「ハミルトン」のキャストは、ズーム(Zoom)を用いてパフォーマンスを行い、再生回数300万回を超える大ヒットとなりました。また、本ミュージカルはディズニー+でも公演の様子を配信することが決定しています。
チケットが高額で、入手難度がとても高いミュージカル作品の配信とあり、世界中から注目が集まっています。

9.11テロとコロナウイルスを比較して

コロナによる規制が行われる前に撮影したトップオブザロック展望台からのマンハッタン島の様子
「With コロナ」と形容される新しい生活様式が定着していく中、世界一の観光地ニューヨークが以前の姿に戻るには今しばらく時間がかかります。私事にはなりますが、現地の日系旅行会社として、そして在住の日本人として、自分たちの今できることを考える日々が続いています。
9.11直後のニューヨークよりも、今回の方が状況としては悪いのが現実です。
しかし、そんな中でも再びブロードウェイの幕が上がったその時に、その素晴らしさを伝えたいという気持ちは変わりません。
今はどうか、くれぐれもご自愛ください。そして、またいつか活気のあるニューヨークで、皆様をお迎えし、ブロードウェイミュージカルの素晴らしさを伝える事ができる日が来るのをスタッフ一同心待ちにしています。

ブロードウェイミュージカル コロナ後の再開

ニューヨークのブロードウェイミュージカル基本情報
海外旅行にいつからいけるのかどうか、わからない日々が続いています。しかし、その日は必ずはやってきます。
来年(2020年)の1月にニューヨークに旅行をした際に、ブロードウェイミュージカルを何百倍も楽しむために、ブロードウェイについてほんの少しだけ学んでみませんか?
日本語で分かりやすくブロードウェイミュージカルについてまとめていますので、ぜひご覧ください。