くるみ割り人形 (George Balanchine’s The Nutcracker)観劇レポート

くるみ割り人形 (George Balanchine’s The Nutcracker)観劇レポート 2020年1月4日

こんにちはあっとブロードウェイ スタッフの池田です。
この度、同僚の水木と共に、ニューヨーク・シティ・バレエのくるみ割り人形を観劇してまいりました。ニューヨークの冬の風物詩として大人気のこちらの演目ですが、日本人にとって、「ニューヨーク観光」と「バレエ」は、なかなか結びつきにくいのではないかと思います。
しかしながら、今回、スタッフ2人共に観劇後に「もっとたくさんの人に観ていただきたい!」と声を揃えた大満足の観劇でした。「ニューヨークでバレエ」のその理由は、このページ後半で熱く語りたいと思います。
あまり知られていないバレエの基本知識から、当日の劇場の案内など、どこよりも詳しく説明しますので、ぜひぜひ最後までお読みください!

バレエを見る前に知っておくべき4つのポイント

①バレエの構成(公演時間と休憩時間)

バレエは、楽曲に合わせてダンスが行われるのみで、セリフや歌唱が一切ありません。そういった点では、ミュージカルなどに比べて、観劇がしやすいと言えるかもしれません。1つの公演は、物語性を持つ30~45分前後の幕に分かれており、幕間には15~20分前後の休憩時間があります。「くるみ割り人形」は49分間の1幕と41分間の2幕で構成され、間に20分ほどの休憩がありました。

②公演タイトルと振付担当者

殆どの場合、バレエの演目名は、使用されている楽曲名を指します。今回で言えば、正式タイトルは「George Balanchine’s The Nutcracker」で、直訳すると「ジョージ・バレンシンによるくるみ割り人形」という意味になります。「くるみ割り人形」は、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽の楽曲名であり、毎年ニューヨークで公演されるこのバレエは、ニューヨークバレエ団の創設者であり、20世紀最高の振付師と称されるジョージ・バランシン(George Balanchine)が手掛けています。

③ニューヨークのバレエ公演

ニューヨークで公演を行っているバレエ団は、「ニューヨーク・シティ・バレエ」と「アメリカン・バレエ」の2つです。ニューヨーク・シティ・バレエはその名の通り、ニューヨークを拠点としたバレエ団で、著名な振付師が手掛けた作品も多く、演出の独創性、芸術性が高いことで有名です。一方アメリカン・バレエは、主に国内を巡業しており、クラシックなスタイルに重きを置いた、華やかな演出や振り付けが有名です。

④ドレスコード(服装)について

ドレスコードは、どの座席でもビジネスカジュアル程度は必須です。もし1階席(オーケストラ席)や、2階席(ファースト・リング)でご観劇予定ならば、女性ならドレスを着用、男性ならネクタイを締めて行くと良いでしょう。

ニューヨーク・シティ・バレエのくるみ割り人形 (The Nutcracker)

ニューヨーク・シティ・バレエ「くるみ割り人形(George Balanchine’s The Nutcracker)」
ニューヨーク・シティ・バレエ団の「くるみ割り人形(George Balanchine’s The Nutcracker)」は、毎年11月後半から年始まで公演される、ニューヨークの冬の風物詩であり、同バレエ団の長い歴史の中で、最も成功した作品の1つです。
チャイコフスキーの楽曲は1892年に発表され、数多くのバレエの振付が存在しています。しかし、その中でも1954年にジョージ・バランシンが発表した振り付けが最も有名であり、現在では彼の振り付けを、他のたくさんのバレエ団も採用しています。

くるみ割り人形 詳細ページ ▶︎

くるみ割り人形(The Nutcracker)はこんな人にもお勧め

①家族連れ

お子様連れの方がNYで観劇出来るものと言えば、ミュージカルのアラジンフローズンライオンキングが定番です。しかし、くるみ割り人形も冬限定ではあるものの、4つ目の定番になり得ると思います。というのも、ストーリーはお子様に親しみやすく、また、劇中には客席から笑いが起こる、コミカルなシーンも多いからです。実際に会場では、4歳くらいの小さなお子様から、小~中学生くらいの家族連れの観客を多く見かけました。

②ロマンチックな冬のNYを満喫したいカップル

1年の中で最もロマンチックになる、冬のNYを満喫したいカップルにも本作品はお勧めです。公演劇場のあるリンカーンセンターは、マンハッタン島内でもロマンチックな雰囲気が漂うエリアにあり、暗闇の中に浮かび上がる、荘厳な劇場の建物を観るだけでも、最高のデートになるはずです。( 実際の写真はこちら▶
また、くるみ割り人形の舞台の上は、ロマンティックなクリスマスムード一色で、内容も難しくなく、男女問わずに楽しめます。
NY旅行を計画しているカップルやご夫婦の皆様、当日は二人で少し着飾って、観劇デートをするなどいかがでしょうか。

くるみ割り人形の会場:David H. Koch Theater

リンカーンセンター内にあるディヴィッド・H・コーク劇場(David H. Koch Theater)
会場である ディヴィッド・H・コーク劇場 は、総合芸術施設:リンカーンセンターの中にあります。施設の正面玄関から入って、右側から、NYフィルハーモニックの本拠地「デイヴィッド・ゲフィン・ホール」、正面がメトロポリタン・オペラの本拠地「メトロポリタン歌劇場」、左側にNYシティバレエの本拠地「 ディヴィッド・H・コーク劇場 」が並んでいます。
これら3つの建物が、「コ」の字に並ぶ様子は壮観で、NYを舞台にした映画のシーンなどでもよく使われています。( 画像はこちら▶ディヴィッド・H・コーク劇場詳細ページ ▶︎
ディヴィッド・H・コーク劇場のチケット窓口の様子。バウチャーチケットをお持ちの方はこちらでチケット本券に交換できます。

注意!バウチャーチケットは交換してから列に並ぶ

今回はバレエの観劇ですが、当サイトで購入出来るバウチャーチケット(引換券)をお持ちの方は、ミュージカルの時と同じように、先にバウチャーチケット(引換券)をチケット本券に交換する必要があります。
会場に入って正面にある、チケット窓口に向かい、パスポートなどの顔写真付き身分証明書と印刷したバウチャーチケット(引換券)を窓口に出して、チケット交換をしましょう。チケット交換のための列も並んでいる場合があるので、バウチャーチケットの交換は遅くても開演30分前には済ませましょう。

ディヴィッド・H・コーク劇場(David H. Koch Theater)のロビーの様子。ロビー内では飲食OKですが、客席内はNGなので注意して下さい。
会場の1階でチケットの交換を終えたら、左右の階段を登って、ロビーのある2階へと向かいます。ロビーには、売店、お手洗い、お土産ショップ、写真撮影スポットなどがあります。客席への扉が開くのは、公演開始の25分前なので、少し早めについて、ロビーを散策するのもよいかもしれません。
「バレエは敷居が高い」と思われがちですが、ロビー内では、モニュメントをバックに記念撮影をしている人を多く見かけ、初めての方が多いと見受けられました。もちろんビジネスカジュアル程度のドレスコードは必須ではあるのですが、お洒落をしてお出かけするところから、バレエを観劇は緊張する事なく楽しめるのが良い点です。

※クリックして画像を拡大

本物の演者(バレリーナ)と並んで写真が取れます。写真代金は$28/枚と少し高いです。
2階のロビーの中にあるお土産売り場。ニューヨーク・シティ・バレエのオリジナルグッズが購入可能です。
エリー・ナーデルマン(Elie Nadelman)の彫刻:Two Circus Women。ディヴィッド・H・コーク劇場の象徴です。

ディヴィッド・H・コーク劇場の座席を徹底解説

ディヴィッド・H・コーク劇場 各階座席の特徴

座席の間隔は特別に広いわけではありませんが、窮屈な感じはしませんでした。座席の傾斜に関しては、上層階に行くほどかなりきついです。足腰に不安がある方で、5階席になった場合は座席にたどり着くまでにかなり苦労をすると思います。
座席はクッション性があり柔らかく、長時間座りっぱなしでも疲れることは全くありません。

ディヴィッド・H・コーク劇場 各階座席からの見え方

収容人数2,586人の ディヴィッド・H・コーク劇場は、座席が5階層に分かれており、階によって見え方が変わってきます。実際の各階から撮った写真と共に、座席選びの参考になれば幸いです。
※画像はクリックすると拡大出来ます

ディヴィッド・H・コーク劇場:1階オーケストラ席(Orchestra)の様子

1階オーケストラ席(Orchestra):$189~

1階オーケストラ席は、舞台の迫力を感じるお座席です。しっかり傾斜があり、目の前の人と頭が被らないようになっているため、後方のお座席でもよく見えます。前方ほど迫力は増しますが、あまり前方すぎると、近すぎて全体像が掴みづらくなります。また、左右均等のダンスが魅力的なシーンも多いので、1階席ならば中央列の8列目前後のお座席をお勧めします。

ディヴィッド・H・コーク劇場:2階ファースト・リング席(First Ring)の様子

2階ファースト・リング席(First Ring):$189~

2階席は、バレエをしっかり見たい方にお勧めのお座席です。2階席ですがあまり高さを感じることはなく、キャストの細かい動きまでしっかり観劇出来ます。オーケストラ席では確認出来ない、隊列ダンスの隊形や、全体的な動きを追うことが出来ます。

ディヴィッド・H・コーク劇場:3階セカンド・リング席(Second Ring)の様子

3階セカンド・リング席(Second Ring):$159~

3階席は近すぎず遠すぎずで見やすく、チケット価格も安いので、通常、一番早くチケットが完売します。1階席、2階席に比べ、ステージとの距離はありますが、傾斜があり、見通しはかなり良いです。

ディヴィッド・H・コーク劇場:4階サード・リング席(Third Ring)の様子

4階サード・リング席(Third Ring):$159~

4階席は舞台全体を見るのに最適なお座席です。舞台からの距離は感じますが、ステージ全体の演出の様子、キャスト1人ひとりの動き、客席の反応も併せて鑑賞出来ます。また、オーケストラピットもよく見えます。

ディヴィッド・H・コーク劇場:5階フォース・リング(Fourth Ring)席の様子

5階フォース・リング席(Fourth Ring):$119~

5階席はかなり高い位置から舞台を見下ろすので、舞台の上部のセットが見切れる場合があります。また、座席の傾斜がきついので、高所恐怖症に方にはお勧めしません。 しかし、チケット料金が安いので価格重視の方にお勧めです。

今回の座席はココでした

くるみ割り人形(The Nutcracker)の座席はLeft Orch(1階オーケストラ席) Q列 109番でした

チケット券面の見方:Left Orch Q 109の場合

Left Orch = 1階オーケストラ席(左サイド)Q列(前から16列目)のシート番号109
座席に案内された瞬間に「こんな良い席なの!」と正直戸惑いました。ステージまでの距離もそこまでなく、かつステージ全体が見渡せるという観劇には最高の席。あっとブロードウェイでチケットを買う時に、座席エリアで1階席前方中央 または 2階席中央(Orch Front Center, 1st Ring Center)を選択すると、この座席エリアも対象となりますので、お勧めです!座席表で説明するとコチラ ▶︎

そしてここまで良い席だと、周りのお客さんの服装もいわゆる正装です。ネクタイはもちろん、背中が大きく空いたドレスの方もいました。「階層によって、客層も変わる」というと失礼ですが、良い席で観劇される方は服装もバッチリ決めて観劇をしましょう。

くるみ割り人形を見た感想まとめ

くるみ割り人形:第二幕の1番の見せ場。男女で踊る「パ・ド・ドゥ」

絵本の中に飛び込んだような世界観

舞台上では、クリスマスパーティ、ねずみの王様、お菓子の国、金平糖の妖精・・・など、幼い頃に夢見た、絵本の中のような光景が次々と繰り広げられます。子役の無邪気さや冒険心に感化され、童心に帰ったかのように心を踊らせながら見入っていました。
また、観劇中に気になったのは、バレリーナの衣装です。定番のチュチュに見とれてしまったのはもちろんですが、他にもカップケーキやホットチョコレートなどをモチーフにした、様々な形・色の衣装を観ることが出来ます。女の子なら見ているだけで、キュンキュンすること間違いなしです。

くるみ割り人形:第二幕の終わりの場面。クララたちは見送られながら、お菓子の国をさります。

観客を飽きさせない演出と展開。バレエ観劇って楽しい!

バレエの専門的な知識はなく、台詞のない舞台に退屈しないかと心配をしていましたが、一瞬たりとも飽きを感じることなくフィナーレを迎えていました。この作品は特にかもしれませんが、劇中には、客席から笑いが起こる、コミカルな場面も多々あり、想像をしていたお固いイメージとは全く異なりました。
また、一言にバレエの踊りと言っても、テンポの良い戯けた踊りや、男女2人のじっくりとした踊りなど、緩急がしっかりしており、たくさんの演出、魅せ方があるのだなと感銘を受けました。

くるみ割り人形を絶対見た方が良い!と言える理由4点

老若男女問わず満足していただける作品と言われているくるみ割り人形は、クリスマスシーズンにニューヨークに来たからには外せない作品の1つです。ここでは、私がくるみ割り人形を強くおすすめする理由をいくつかあげますので、ニューヨークに来て何故バレエ!?と思う方はぜひお読み下さい。

①英語スキルは本当に一切不要!

冒頭でも述べましたが、バレエはセリフがないため、英語がわかる、わからないは全く関係ありません。セリフが理解出来ないというストレスもなく、作品を100%楽しめるのは鑑賞する側としても嬉しいポイントです。それでいて、台詞が一切無いにも関わらず、キャストの動きや表情と、音響と照明の効果も相成って、まるで舞台から話し声が聞こえてくるようでした。

②誰もが知っている楽曲で世界観を共有できる

ニューヨークで何かショーを観たいと思った時、原作映画がある演目など、事前に何か作品について知っている演目を選ばれる方が多いと思います。くるみ割り人形はそんな方にぜひおすすめしたい演目です。劇中で流れるチャイコフスキーの楽曲は、誰もが耳にしたことがあるものばかりです。また、絵本の中に飛び込んだような世界観は、どこか懐かしさに溢れ、いつのまにか童心に帰ったかのように、心を踊らせてしまうこと間違いありません。

③リンカーン・センターだからこそ味わえるワンランク上の観劇

1962年に開館したリンカーンセンターの夜は、荘厳かつロマンチックな雰囲気が漂います。
ディヴィッド・H・コーク劇場のあるリンカーンセンターは、リンカーンセンター劇団が運営する、世界的に有名な劇場、コンサートホール、芸術学校などが集結する由緒ある文化総合施設です。また、立地的にもタイムズスクエアのような繁華街からは少し離れ、周りにロマンチックなレストランや、クリスマスマーケットなどがある、落ち着いた大人の雰囲気が漂うエリアです。
そして、リンカーンセンターの施設内は、そんな立地も重なってか、そこに立つだけで背筋が伸びるような、荘厳な雰囲気で溢れています。いつもよりお洒落をして足を踏み入れれば、気分も上がり、ワンランク上の観劇になることでしょう。

④ニューヨーク・シティ・バレエ団のレベルの高さ

バレエと聞くとヨーロッパのイメージが強いですが、ニューヨーク・シティー・バレエは、ヨーロッパの洗練性とアメリカの独創性が混じり合った、世界的にみても芸術性が高い劇団として有名です。また、本バレエ団には、バレエの世界大会(Benois de la Dance award)に優勝したバレエダンサーも複数所属しています。
ニューヨーク・シティ・バレエのくるみ割り人形は、ストーリーこそ童話ベースですが、1つのバレエ作品としてとても質が高く、観劇通の大人の方にも自信をもっておすすめ出来る演目です。

本作品は、老若男女問わずに楽しめる内容でありながら、1つの芸術作品として質が高く、いくつものミュージカルを観劇してきた我々スタッフの間でも大好評でした。今後は、「ニューヨーク」と言えば「ミュージカル」のように、「ニューヨーク」と「バレエ」が、日本人旅行者の中で定番になるように、どんどんお勧めしていきたいと思います。
一度劇場に足を運べば、明るいチャイコフスキーの音楽と美しいバレエ、そして心温まる物語を堪能し、劇場を出るころにはあなたもきっとバレエに魅了されているはずです。

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