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このページは「ハリー・ポッターと呪いの子 第二部」の観劇レポート(レビュー)のページです。
まだ第一部のレビューを読まれていない方は、まずはそちらを読んでからこちららのページを読まれる事をお勧めします。
あと、このページには(良い意味での)ネタバレも少し含まれますので、要注意です!
こんにちは!スタッフの藤井です!
今回はスタッフ水木と二人で、2日連続で「ハリー・ポッターと呪いの子」を観劇してきました。
初日の第1部を見る前は、ミュージカルじゃなくてプレイ(劇)は得意じゃないなぁ…。デパートの屋上でやってるみたいなヒーロー戦隊もののワイヤーアクションみたいな感じだったらどうしよう…。とか思ってましたが、第1部がとんでもなく面白かったので、二日目は仕事が終わる前からワクワク全開。とにかく早く劇場に行きたい、気になる気になる状態、でした。
ただ、「劇」であるが故に、英語が苦手な日本人の人にとって、どうやったらこの作品の素晴らしさが分かるか…という点について正直悩みました。なので、このページでは、ある程度のネタバレ覚悟で、ただ、これを読んでから劇場へ向かったら絶対に楽しめはず!という期待を込めた内容でレポートしたいと思います!
舞台 ハリー・ポッターと呪いの子 について
この舞台は、2011年に公開された映画「ハリー・ポッターと死の秘宝」の続編に位置付けられています。
「ブロードウェイで公演中のハリーポッター」と聞いて、NY名物の「ミュージカル」と思われる方がおられるかもしれませんが、この作品はミュージカルでなくプレイ(劇)となります。2016年6月に本国イギリスにて初公演された後、2018年からブロードウェイ公演が開始しています。
2018年トニー賞で6部門を受賞した舞台
ハリー・ポッターと呪いの子は、本国イギリスでも最高峰と言われるローレンス・オリヴィエ賞を含む数々の賞を受賞していましたが、ブロードウェイ公演でも2018年の第72回トニー賞にて、10部門にノミネートし、演劇作品賞を含む6部門を受賞するよいう快挙を達成したブロードウェイ・プレイです。ミュージカルではなく、トニー賞でプレイ(演劇)がここまで大きく評価されたのは非常に珍しく、しばらく完売連日が続き、チケット料金は$1,000を超えるプレミア値となる時期が続きました。
ハリーポッター詳細ページ ▶︎
ハリーポッターの劇場で座席を徹底比較
ハリーポッターが公演されているリリック劇場 (Lyric Theatre)は、ブロードウェイ最大級の大箱です。昨日の第一部を見に来た時も、かなり散策したのですが、今回は各階の座席の雰囲気と、それぞれの見え方を撮影してきたのでご紹介します。
結果を先に伝えると、ハリーポッターを見るにあたって、2階ドレスサークルの最前列~3列目くらいが一番見やすいかもしれません。
リリックシアターの座席の特徴
1階オーケストラ席はとても傾斜が緩やかで、前の人の頭が気になります。
2階ドレスサークル席と3階バルコニー席は、傾斜が急なので、前の人は気になりませんが、2階席の時点でかなり高さがあるので、ステージからはかなり距離を感じてしまします。ただし、1階席では味わえない演出が第二部ではあるので、2~3階席で見たらある部分でとても得をするはず!
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リリックシアター 各階座席からの見え方
1階席は、壁寄りでも端に座っている感じが他の劇場に比べてないので、そこはラッキー。但し、前の人が大きい人だと、後頭部があなたの視界をかなり妨げてしまいます。この劇場は非常に天井が高い事でも有名ですが、さすがに3階バルコニー席からだとステージを見た時に、かなり見下ろす感じになってしまいます。
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座席から飲食物を注文できる
なんと、リリックシアターでは、座席に座りながらリフレッシュメント(スナックや飲み物)を注文できるのです!
まるでヤンキースタジアムの1階VIP席のような感じで感動してしまいました。
ハリー・ポッター第二部の座席は第一部(昨日)と同じ
あっとブロードウェイでは、「ハリー・ポッターと呪いの子」のチケットは第一部と第二部のセットで販売されています。
基本的に、第二部と第二部をまとめて購入する場合、同じ座席に座る事になります。
ハリー・ポッターと呪いの子のキャストは全員神対応だった
第1部では舞台後のファンサービスがない事は前回のレポートで説明しましたが、今回の第2部の終演後のみファンサービスあり!という事で、43丁目側の玄関を出て左にバリケードが並んでいる場所まで、カーテンコールの途中で劇場を出て走りました。
ハリー・ポッターの出演者はとにかく優しい
この舞台のキャストは、ブロードウェイで一番ファンサービスが丁寧でした。
何と言っても、一人ひとりに接する時間が長い!
「どこから来たの?」「印象に残ったシーンは?」「どのキャラが好き?ここに呼んであげようか?」など、社交辞令で言ってる様なそぶりが全くありませんでした。
大人になったドラコ・マルフォイ役のジョノは、まるでコメディアンのようにサイン待ちのファンをイジり倒して笑顔で写真に応じてくれます(彼は全て変顔で写してました)。ハリー・ポッター役のジェームスは、舞台では黒い髪の毛のカツラをかぶっていたようで、出てくると自前の金髪をなびかせており、いかにもイケメン白人俳優、という感じでした。舞台の上の演技でも彼の声が渋くて深い声がかっこ良かったのですが、目の前で話している声もそのままでちょっと感動しました。(動画:ハリーポッター役のジェームスが楽屋で準備する様子▶)
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ハリー・ポッターのキャストは一緒に写真を撮ってくれる
出待ちの対応は、本当にキャストによって様々ですが、ハリーポッターのキャストは全員がめちゃくちゃ良い人でした。サインはもちろん、一人ひとりに挨拶、会話をしてくれて、一緒に写真を撮ってくれていました。ファンにとってキャストと一緒に記念撮影ができるのは夢のような事なのですが、写真を一人が撮りだす相当な時間がかかってしまう事から、写真NGの俳優さんもいたりするのですが、今日はラッキーなのか、ハリーポッターが素敵すぎなのか、写真を断っているキャストはゼロ!まさに神対応でした。私の隣に立っていた役者志望の男性は、オーディションに受かるためのアドバイスをキャスト全員に聞いていましたが(笑)、みんなそれぞれアドバイスをしてくれていました。横で聞いている限り、共通して「絶対に諦めないで、どこかに引っかかるまで絶対にオーディションは受け続けて」という事を言われていたので、やはりブロードウェイは狭き門なのだと思いました。
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ハリー・ポッターと呪いの子|感想まとめ
イギリス英語がハリーポッター感をアップさせる
アメリカ・ブロードウェイ公演でもイギリス英語で通すのが舞台ハリーポッター。
ハリウッド俳優でもイギリス人役をする時は、ブリティッシュ英語(クイーンズ・イングリッシュ)に切り替えて演じているのを見ると、すごいなぁと思うのですが、それでも今回見たアルビス・ポッター(ハリーポッターの息子)役のニコラスは完璧と言わんばかりのイギリス英語で演技をしていました。彼こそイギリス出身かと思いきや、プロフィールにアメリカ出身と書いてあったのでビックリ、舞台が終わった後に、彼に質問するチャンスがあったので「どうしてそんなに自然なイギリス英語が話せるの?クイーンズ・イングリッシュで演技をするレッスンとかを受けたの?」と質問してみました。
舞台化に費やしたお金6,800万ドル(約73億円)は伊達じゃない
「ハリー・ポッターと呪いの子」をブロードウェイで実現させるためには、とんでもないお金が動いているのを後で知りましたが、劇場改装費で3,500万ドル(約38億円)、制作費で3,300万ドル(約35億円)の投資が必要だったという事です。
劇場の外壁や彫刻、スタッフの制服、物販コーナーの作り、など全てが完全にハリーポッターの世界になっています。アメリカではなくイギリスらしい気品が、既に外観から感じられるのはとてもすごいことだと思います。
ネタバレになりすぎない程度に説明すると、ずっと見つめている舞台セットからいきなり何かが浮き上がったり、とんでもない仕掛けだらけです。
第1部と第2部を見比べた結果
現在のブロードウェイで唯一の「2部構成」となっているハリー・ポッターですが、中途半端にしかストーリーを知らない私は、見に行く前はかなり足取りが重かったです。ハズレ作品だったら、第2部は行かないからね、とまで言っていた私ですが、第1部を見た結果、早く明日になれ、と思ってくらいでした。すべてを見終わった時に感じたのは、これは1部だけだったらここまでの濃いストーリー展開が表現できないだろうな、と納得しました。逆に一部だけに簡潔にまとめた内容でなくて本当に良かったと思いました。
そんな第一部と第二部では、物語の展開具体も違えば、見ている者に伝わってくる内容も異なりました。第1部では、この舞台のとんでもない演出(火が出たり、魔法が飛んできたり、客席にデス・イーターが飛んで来たり、舞台上の人が違う人に入れ替わったり…ネタバレすみません)に開いた口が塞がらない状態が連続しましたが、第2部では、そういった派手な演出にも目が少し慣れてきて、少し冷静になって物語の中身にもっと集中する事ができました。
英語が苦手な人にとって「すべて英語セリフの劇」はキツい
久しぶりにミュージカル(今回は劇ですが)を見た後に、スタッフと飲みにでかけました。
リリックシアターの1つ南の42丁目の大通り沿いにある「Applebee’s Bar and Grill」というバー・レストランに行く事にしました。良い作品を見た後に飲むビールは最高です。(場所はこちら▶)
英語が苦手な人にもこの劇は絶対見てもらいたい
英語が苦手な人、英語アレルギーな人は、おそらく第一部の前半の途中休憩を待たずに睡魔に襲われる事でしょう。
実際、初日の途中休憩で帰って行ったアジア人を何組か見かけました(もったいない…とても悲しい…でも仕方ないかもしれない)。いろいろ考えていると、スタッフ水木と二人で黙り込んでしまったのですが、これはある程度ネタバラシになっても、物語のキーポイントを事前に頭に入れるほかない、という結論に至りました。というのも、第一部の後半から、ストーリーが一気に展開して、めちゃくちゃ面白くなるからです。それまでに頭に入れておくべき事が入っていれば、迷子になる事なく楽しめるはず!そう思った僕たち二人は42丁目通りを歩きながらアイデアをまとめ出しました。
ブロードウェイでハリーポッターを見る前にココを読んで!
という事で、ネタバレ覚悟でも、この最高の舞台を楽しんでいただくための事前に知っておけば、当日のセリフが理解できなくても理解できるコツ(秘訣)をまとめましたので、是非読んでいただきたいと思います。シリーズ全作を読んだ、映画を全て見た、という方にも読んでいただきたいと思います。
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