つい先日(5月1日)にトニー賞ノミネート作品が発表されたばかりですが、なんと今回は、その中でも11部門ノミネートされたブロードウェイミュージカルの新作「迷子の警察音楽隊」に招待されました!
舞台「Angeles in America(エンジェルス・イン・アメリカ)」と同じ最多数ノミネートした作品という事で、期待を膨らませて観劇してきました!
ミュージカル:The Band’s Visit(迷子の警察音楽隊)作品概要
迷子の警察音楽隊は2007年に公開されたイスラエルの映画が原作となっていて、エジプトの警察音楽隊がひょんなことからイスラエルの砂漠の辺境な村に送り込まれた様子を描いた物語です。
異国の人間同士が次第に心を開き始める模様を音楽と笑いで表現したような作品となっています。
作品の詳細は詳細ページにまとめていますので、是非ご覧ください。 迷子の警察音楽隊 詳細ページはコチラ ▶︎
2018年のトニー賞(第72回)に合計11部門ノミネート
上演はエセル・バリモア劇場(Ethel Barrymore Theatre)
ブロードウェイにあるほとんどの劇場は開業から劇場名が変わることは良くある話ですが、エセル・バリモア劇場は、開業から現在に至るまで劇場名及び所有者が一度も変わっていない数少ない劇場となります。
エセル・バリモア劇場(Ethel Barrymore Theatre)
住所:243 W 47th St, New York, NY 10036(地図)
※7番街と8番街の間の47丁目にあります。
1928年にブロードウェイ最大の劇場運営会社「シューベルトオーガニゼーション」が建てた最後の劇場として知られています。
シューベルトオーガニゼーションと深い関わりを持つ劇場設計士のハーバート・クラップによって建てられ、当時絶大な人気を誇っていた名女優エセル・バリモアの名前が由来となっているこの劇場の基本情報、劇場の建築についてなど、詳しくは劇場詳細ページをご覧ください。
エセル・バリモア劇場詳細ページはコチラ ▶︎
注意!バウチャーチケットは交換してから列に並ぶ
バウチャーチケット(交換券)をお持ちの方は、列に並ぶ前に、先にチケットを交換する必要があるので要注意です。
チケット本券を持っていて、特に手続きなどする必要がない場合は、15分から20分前に劇場に向かえば十分余裕で入場する事が出来ます。
劇場に入る前に簡単な手荷物のチェックがあり、スタッフの方がペンライトで鞄の中を照らして確認します。
この時、事前に鞄の中が見えやすいようにカバンを開けておくとスマートに入場する事が出来ます。
場の扉をくぐって正面に進むと、係員がチケットを確認します。チケットに印刷されているバーコードをスキャナーで読み取った後、チケット自体は返してくれるので、記念に取っておくと良いと思います。
今回の座席はココでした
チケット券面の見方:RMEZZ E 24 の場合
Right Mezzanine = 2階右サイドメザニン席の偶数席 E列(前から5列目)のシート番号24 シート番号24は、2階フロントメザニン席右サイドの壁側通路側の座席となります。100番台はオーケストラ中央部。数字が大きいと通路側、数字が小さくなるほど中央のお座席になります。
通路側はお手洗いに行きやすい場所ですが、真ん中のお座席の方が座席を立つ際には、必ず立たないといけません。 座席表で説明するとコチラ ▶︎
ミュージカル迷子の警察音楽隊は1階オーケストラ席がオススメ!
休憩時間は迷子の警察音楽隊公式グッズをチェック
迷子の警察音楽隊観劇後の感想まとめ
音楽を通して心を通わせる
劇場に入ると、ロビーや広間などはなく、すぐ座席につながるような造りになっていて、とてもコンパクトな劇場という印象でした。エセル・バリモア劇場の名前の由来である女優のエセル・バリモアの肖像画がボックスオフィスや地下のバーカウンターの近くに飾られていて、トニー賞ノミネート発表日直後だった事もあり場内満員で、1時間半しかない短い公演の中でどのような演技を魅せてくれるのだろうと期待が高まりました。
今回私が座った座席は2階メザニン席前方セクションの最後列で、私自身初めてのメザニン席での観劇でした。オーケストラ席より舞台とは遠くなりますが、想像していたよりは舞台が近く感じ、ステージ全体が見渡せるので、舞台装置の変わりようやローラースケートでのシーンなどがよく見れました。5月にも関わらず劇場内は冷房がかなり効いていたので、羽織を持ってきて正解でした。これからどんどんニューヨークは暖かくなりますので、劇場の冷房にも要注意だと思いました。(上着は必ず持参しましょう!)
今作品のミュージカル主演男優賞にノミネートされたトゥフィーク役のトニー・シャルーブ(Tony Shalhoub)が元々好きな俳優さんだったので、出来れば彼が演じるトゥフィークを観劇したかったのですが、現在TVドラマの撮影に入っているそうで、この時期は限られた日数しか出演しないとのことでした。少し残念でしたが、代わりに主演を努めているDariush Kashaniもなかなか口数少なく、あまり感情や表情を表に出さないトゥフィーク役を上手く演じていたと思います。
何よりも全員が中東訛りの英語で話しているので、何を喋っているのか聞き取りにくい部分はありましたが、集中して見ていく間に自然と聞き取れるようになっていたのも不思議な気分でした。まさに、アラブ人とユダヤ人が次第に理解しあえているのと同時に自分たちも作品に対して理解しようとする部分が重なっているようで、面白い発見でした。皆歌い始めると発音の良い英語に戻るのが少しおかしくて、クスッとしちゃいましが、一人だけ歌うときも訛りを通して歌っていたのがミュージカル主演女優賞にノミネートされたカトリーナ・レンク(Katrina Lenk)でした。彼女だけ、演技している時も歌っている時もずっとアラブ訛りを貫き通して、キャラクター(ディナ役)に憑依していて、凄い気合だなと思いました。全身を注いでディナ役を演じていたからこそ今回のトニー賞ノミネートにも繋がったのかな~と感心しました。
この物語を簡単に説明すると、迷ったエジプトの警察音楽隊とそれを助けたイスラエルの田舎の住人たちのたった一晩のお話で、凄くシンプルに聞こえますが、異国の地の人間同士の分かち合いや誰しもが持っている悩み、などとても人間味に溢れる内容になっていて、それを音楽や歌や楽器などを通して表現するという演出・構成・役者の演技が完璧にマッチしていました。
楽器の生演奏は素晴らしいもので、特に打楽器をリズミカルに叩く演奏は圧巻です。シリアスな物語かと思えば、コメディ要素も含まれているいるので、少し独特な今作品を是非その目で一度見て頂きたいです!
フィナーレでサプライズゲスト登場
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迷子の警察音楽隊:The Band’s Visit
割引度:★★★★★
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料金:$120 ▶ $59~
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