笑える!泣ける!感動する!心から楽しめる!そんなミュージカルを見たいならこの作品!
フランスのキャバレーの妖艶な雰囲気が漂う完全な大人向けミュージカル「ムーラン・ルージュ」は、ミュージカル初心者の方からツウの方まで楽しめる作品で、今回はスタッフ3人で観劇してきました。
なぜ連日満席なのか。なぜここまで強気な値段なのか。劇場に入ってまず納得、観劇してさらに納得します。その豪華さとクオリティの高さは、世界中で大ヒットした原作映画をさらに超え、舞台化は大成功だったと言えるのではないでしょうか!?
本ページでは、劇場の解説や、各キャラクターを掘り下げた感想を下にたっぷりと綴っております。また、あっとブロードウェイ限定の購入者特典についても案内しているので。ぜひ最後までご覧ください。
ムーラン・ルージュ|作品について
ただの舞台化作品かと思いきや・・・!?
2001年に公開された同名の大ヒット映画を、2019年に満を持してミュージカル化した作品です。
今回、原作の映画を見た事があるフタッフと映画を見ていないスタッフで観劇しましたが、涙、涙の観劇後には共通して「原作映画を見てなくても十二分に楽しめる」と感じていました。というのも、映画の良さを残しつつ、舞台で立体化するために、わかりやすく気持ちに訴えるストーリーにアレンジされているからです。ミュージカルならではのライブ感も加わり、より力強く、美しい作品に仕上がっています。
舞台版 ムーラン・ルージュのあらすじをおさらい
舞台は1900年のパリ。
劇作家を目指してアメリカからフランスにやってきた青年:クリスチャンは、陽気なラテン系の振付師:サンティアゴと、足の悪い演出家:トゥールーズに出会います。クリスチャンの美しい歌を聴いて驚いた2人は、その場でクリスチャンをスカウトし、キャバレー「ムーラン・ルージュ」に自分たちの作品を売り込もうと持ちかけます。
一方、ハロルドが支配人を務めるムーラン・ルージュは、すっかり客足が遠のいており、いよいよ閉業に追い込まれている状態でした。そんな中、ハロルドはムーラン・ルージュNo.1の踊り子:サティーンを送り込み、お金持ちの伯爵:デュークにスポンサーになってもらう計画を立てます。デュークがムーラン・ルージュの視察に来た日、たまたま同じ日に来ていたクリスチャンはサティーンの歌う姿を見て一目惚れをしてしまいます。
歌を披露した後、サティーンはデュークを誘惑するため自分の控室で待っていましたが、先に部屋に入ってきたのはクリスチャンでした。サティーンは彼をデュークと勘違いしながら誘惑し、2人はあついキスを交わします。その後、話のすれ違いからクリスチャンがデュークでないことが判明し、大パニックとなったところに支配人のハロルドが本物のデュークを部屋に連れてきます。慌てたサティーンは、「舞台の打ち合わせをしていた」と言い訳をし、部屋に集まった仲間たちで口を合わせ、ムーラン・ルージュの新しい舞台について即興でプレゼンテーションをします。企画を気に入ったデュークはスポンサーになる事を約束、晴れて舞台を作ることが決定します。
経済支援をするからには、サティーンがデュークの女になること、という理不尽な約束が裏で交わされる一方で、クリスチャンはサティーンに猛アピールし、2人は恋に落ちます。2人の関係を知ったデュークは激怒し、守るべきムーラン・ルージュと愛するクリスチャンの板挟みになったサティーンは、意を決してクリスチャンを振り払います。2人は心身共にボロボロになった状態で舞台の初演日を迎えますが、どん底に落とされたクリスチャンは思いがけないことを心に決め、また、サティーンは手遅れの病により余命が刻々と近づいているのでした…。
今回のキャストはこちら

クリスチャン役:アーロン・トヴェイト(Aaron Tveit)
映画版「レ・ミゼラブル」の若手リーダー:アンジョルラス役で有名なハリウッド俳優です。
ブロードウェイの舞台も数多くこなした事のある実力派で、出演作品には、レント、ウィキッドなど大人気作品も挙げられます。とにかくイケメン、そして、劇中では甘くも力強い歌声に誰もが魅了されます。

サティーン役:アシュリー・ローレン(Ashley Loren)
今回のヒロイン:サティーン役は、代役のアシュリー・ローレン(Ashley Loren)でした。スタッフ池田は両方のサティーンの演技を観劇しましたが、オリジナルのサティーンは愛に満ちた女神のような存在、代役のサティーンはスマートで誰もが憧れるスター、と、どちらのサティーンも素晴らしかったです。
ムーラン・ルージュの公演劇場
このとても発音が難しい本劇場の名前は、アメリカ出身の風刺画家「アル・ハーシュフェルド」にちなんでいます。彼が描いたミュージカル作品の風刺画は、長年、ニューヨークタイムズで掲載され、本劇場の2階には、彼の実際の作品がアトリエのように飾られています。
また、本劇場の内装は、まるで美術館のような気品のある造りになっており、劇場内を散策する事自体が楽しい劇場です。これらの様子はキンキーブーツの観劇レポートに写真付きで詳しく紹介しております。 劇場について詳しく ▶︎
劇場限定販売のムーラン・ルージュの公式グッズをゲットしよう
Al Hirschfeld Theatreの公式グッズ売り場は、1階と2階に設置されています。1階の売り場は入り口から入ってすぐ左側、2階は階段を登った正面にあるバーのすぐ左です。
パワーアップしたムーラン・ルージュの舞台セット
数あるブロードウェイミュージカルの中でも、特に目を引くムーラン・ルージュの舞台セット。ボストンで行われたトライアル公演でもあまりに豪華だと話題となりましたが、今回、ブロードウェイでの本公演にあたり、通常の劇場改修費が1~6億円のところ、なんと28億円を投じて、フランスのキャバレーそのままの世界観を作り上げました。
ムーラン・ルージュの劇場は撮影禁止!
劇場に入った途端、写真を撮りたい!という気持ちがこみ上げるかと思いますが、開演前の劇場内は撮影禁止なのでご注意ください!というのも、演出として開演前から演者がステージの上を練り歩いており、幕が上がる前から既に舞台は始まっているからです。
「それでも写真を撮りたい!」という方、ご安心ください。前半が終わった後の休憩時間と、公演が終了した後のタイミングで、劇場内で自由に写真を撮る事ができます。但し、休憩時間中は開幕前に見られるあの豪華なハートの舞台セットは出ていないので要注意です。
休憩時間中の舞台セットの写真 ▶
終演後の写舞台セットの写真 ▶
今回の観劇レポートに掲載している写真は、ミュージカルが終わってお客さんが大半帰った後に劇場内に残って撮影したものです。人が少なくなってから写真を撮ると、この豪華なステージが綺麗に撮る事ができます。
ゼロ距離からの特別観劇体験:カンカン席(Can Can Seat)をチェック
この特別席は、あっとブロードウェイでも手配出来ます。ゼロ距離からの特別な観劇をしたい方、ムーラン・ルージュの世界観が大好きな方は、専用フォームから個別にお問い合わせください!
カンカン席のお問い合わせ ▶
※お問い合わせ内容に「カンカン席希望」とご記載ください
今回の座席はココでした
チケット券面の見方:ORCHC O 114の場合
ORCH Center = 1階オーケストラ席 センター
O列(前から12列目)のシート番号114
アル・ハーシュフェルド劇場は、客席のスペースは縦に短く、また、頻繁にキャストがステージから突き出した花道に来ますので、前から12列目の今回の座席からでもキャストの顔の表情までしっかり見えました。ステージ上部からサティーンが降りてくる場面も見切れる事はなく、ストレスフリーの観劇でした。
座席表で説明するとコチラ ▶︎
2月限定Playbill|バレンタイン仕様の特別冊子
限定版をよく見ると、サティーンの控室の象、ムーラン・ルージュの踊り子、そしてムーラン・ルージュの4つのテーマ「Truth, Beauty, Freedom, Love.(真実・美・自由・愛)」など、この作品に関わる様々な要素が盛り込まれていることに気づきます。LOVEに溢れたムーラン・ルージュらしい、ハートだらけの豪華な表紙に開演前から心躍りました。
主演のサティーンは舞台裏でも女神だった!
カーテンコールが終わった瞬間、堂々たる名演を見せてくれた主役の2人に会いたい!とスタッフ藤木が出待ちの場所に走りました。誰よりも早く出待ちの場所に走って行ったつもりでしたが、その時にはもう「He’s gone(彼は帰ってしまったよ)」という係員の声が聞こえました。ハリウッド俳優:アーロン・トヴェイト(Aaron Tveit)は、既に帰ってしまったようです。残念。
登場人物から分かるムーラン・ルージュの濃さ
いつものようにスタッフ3人揃って、タイムズスクエアのバーでビール片手に作品について熱く語ったところ、ムーラン・ルージュの物語は比較的単純であるものの、各キャラクターの様々な背景がこの作品に感動を与えているという事に気が付きました。
この作品は、脇役も含めて要チェックであることを伝えたい、と思いましたので、ここに熱く綴らせていただきます。
愉快なおじさま:ハロルド・ジドラー
汚い大人の代表格:デューク
情熱的な愛の伝道師:サンティアゴ
女性陣の中で、1番セクシーで際どい衣装の「ニニ」との情熱的なラテンダンスは、まさに生唾ものです。また、その際の楽曲もLady Gagaの「Bad Romance」とあって、それまでのステージ上の華やかな雰囲気がまさに一変。例えるならウエストサイドストーリーのような熱気の溢れたあるシーンに仕上がっています。
影の主役:トゥールーズ
女性が憧れる強さを持つ女性:サティーン
純粋無垢なロマンチスト:クリスチャン
ムーラン・ルージュ感想まとめ
本作品の楽曲は、洋楽の世界的ヒット曲をリミックスした物が多く、その巧妙なアレンジには鳥肌が立ちました。また、物語に沿って曲が登場するため、歌詞が伝わりやすく、原曲の良さを再確認出来ました。曲の内容(歌詞)を知っていればより楽しめたかも、と隣で大笑いをしているアメリカ人を見て少し悔しくなりましたが…。劇場を出てからも音楽が頭から離れず、帰ってすぐにサウンドトラックを検索したのは私だけではないはずです。
【特典付】ムーラン・ルージュ 割引チケット絶賛発売中!
本作品は見ているだけで楽しめるミュージカルではありますが、各シーンで披露される名曲の歌詞を知っていれば、10倍笑えて、10倍泣ける、という事が分かりました。そこであっとブロードウェイでは、「ムーラン・ルージュ 劇中歌:日本語訳セット」をチケットを購入された方へプレゼントする事に致します!
チケットご購入後、弊社から届くメール(チケット付き)に「ムーラン・ルージュの日本語訳プレゼント希望」とご返信いただくだけで、すぐに特典を送付いたします。
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