ミュージカル ウィキッド(Wicked)チケットと観劇レポート 第一弾

ミュージカル「ウィキッド」感想

今回はブロードウェイミュージカルの名作「ウィキッド」を観劇してきました。
定番作品として長年の間愛され続けている「ウィキッド」のあらすじ、見どころ、おすすめの座席など、盛りだくさんな内容を今回お届けします!

ウィキッド(WICKED)作品概要

ウィキッド(Wicked)は2003年からガーシュイン劇場で公演している連日満席の大人気ミュージカルです。オズの魔法使いの前の物語として、西の悪い魔女・エルファバと南の良い魔女・グリンダの知られざる友情を描いています。

舞台制作はハリウッドの大手映画会社ユニバーサル映画が行い、14億円の巨額を投じたことでも話題となりました。大掛かりな舞台装置や、舞台を彩る美術・衣装・照明・音響も豪華で見応えがあり、目が離せません。席に着き上を見上げるとそこには身を乗り出したようなドラゴンが権勢を誇っており、この独特な世界観を創り出したセットデザイナーのユージーン・リーは2004年のトニー賞装置デザイン部門で最優秀賞を獲得しています。

WICKEDを見る前にオズの魔法使い(The Wizard of Oz)を思い出す

映画版「オズの魔法使い」
「オズの魔法使い」は1900年にライアン・フランク・ボームによって書かれ、100年以上経った今でも世界中から愛され続けている童話になります。
アメリカ合衆国カンザス州の農場に暮らす少女ドロシーが竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトトと共に不思議な「オズの国」へ飛ばされてしまうという話です。

ドロシーは自分の家に帰る方法を模索する旅の途中で(知恵が欲しい)知恵がないかかし、(心が欲しい)心を持たないブリキの木こり、(勇気が欲しい)臆病なライオンと出会い、彼らと絆を深めながら旅をともにします。

詳しくは実際にミュージカルを見てほしいのですが、かかしやブリキの木こりがどのようにして姿を変えてしまったのか、などの話も見えてより一層楽しめる内容になっています。

作品の詳細は、以下のリンク先のページにまとめていますので、是非ご覧ください。

ウィキッド上演はガーシュイン劇場

ミュージカル「ウィキッド」は、ミッドタウン地区に位置する48階建てのパラマウントプラザビルの中にあります。同ビル内にはサークル・イン・ザ・スクエア劇場も収容されており、地下鉄の駅(赤の1番ライン)の入り口もあるのでアクセスしやすくなっています。

ガーシュイン劇場(Gershwin Theatre)

ガーシュイン劇場にて上演中のウィキッド
1972年に開業という比較的新しいガーシュイン劇場ですが、収容人数1,933人と、現存するブロードウェイ劇場の中で最大となります。

住所:222 W 51st St, New York, NY 10019
※Broadwayと50~51丁目の角にあります。

元はユーリス劇場という名であり、ガーシュイン劇場に改名した由来や歴史など、詳しくは劇場詳細ページをご覧ください。

必見ポイントアメリカン・シアター殿堂

観劇前にアメリカン・シアター殿堂をチェックしよう
ホールに入る手前の空間に写真や小道具が飾られたアメリカン・シアター殿堂(American Theater Hall of Fame)があり、巨大な壁には殿堂入りした劇場界関係の方々の名前が金色で刻印されています。

殿堂入りするためには最低でも劇場での25年間以上のキャリアがあることが条件で、俳優、劇作家、デザイナーやプロデューサーなど劇場界関係者の中から選ばれています。

今回の座席はココでした

チケット券面 ORCHO L 113 の見方

ウィキッドの座席はORCHO L 113
Orchestra Odd = 1階オーケストラ席 奇数席
L列(前から15列目)のシート番号113


シート番号113は、中央オーケストラ席のサイドより通路側の座席となります。100番台はオーケストラ中央部。数字が大きいと通路側、数字が小さくなるほど中央のお座席になります。

通路側はお手洗いに行きやすい場所ですが、真ん中のお座席の方が席を離れる際には、立って道を開けなければなりません。

ウィキッドは1階オーケストラ席がオススメ!

インパクト大なドラゴンとオズの国の地図の装飾
ウィキッドの見所は、何と言っても子供から大人まで楽しめるたくさんの仕掛けがあるステージ構成です。上から下から、いろんな所からド派手な演出で演者が登場したり、エメラルド王国に瞬時に移動したりと、展開が多い忙しいミュージカルですが、舞台装置の移動も含めてシーンが変わる動きが自然過ぎて気づけば物語に引き込まれている自分がいました。

ウィキッドの世界観を味わうには、全体的に見えた方が良いのであまり舞台に近すぎないオーケストラ席のステージ正面のお座席がおすすめです。

ただし、3階席などステージから離れた席から観ると、学校のシーンなどの楽しい会話のやり取りなどで、本来笑える細かい演技などが見えなくなってしまうので要注意です。

舞台の雰囲気を盛り上げてくれる豪勢なLEDライトの使い方にも注目で、キラキラと緑色に光り輝くエメラルドシテイはとても強く印象に残りました。個人的には、キャストが着用する衣装も細部までこだわっていて、それぞれのキャラクターの色を表しているようなデザインになっているのがとても好きでした。

休憩時間はウィキッド公式グッズをチェック

正面入口入って2階に上がると立ち並ぶグッズショップ
ガーシュイン劇場の2階に上がると、公式グッズのショップが複数あり、T-シャツやマグカップなどを販売しており、ウィキッドと言えば魔女ということで、ほうきのグッズや傘などもあります。

また、同じ階に緑色のネオンに光ったバーカウンターが2つあり、手軽に飲み物などを買うことができます。ちなみにビールは1杯$18(2000円ほど)と劇場料金で高いですが、ウィキッドのデザインが入った蓋つきのコップに入ってくるのでお土産として持って帰れるのもいいですね。

ウィキッド観劇後の感想まとめ

笑いあり、涙ありの奥深い友情物語

劇場に入ると陽気なお兄さんが座席を案内してくれ、安心して席につくことができました。今回座席についてまず思ったことは、前列との座席の高さがあるからなのか、目の前の人の頭で見えない、ということは一切なく、視界が開けて観劇しやすいなと思いました。

公演が始まり、目まぐるしく変わるセットと照明で即ウィキッドの世界観に引き込まれ、瞬きするのがもったいないくらいド派手な演出やセットの仕掛けに、驚きの連続でした。

全く対称的な主役の2人が次第に友情を築き上げていく姿は共感できることもたくさんあって、まさに笑いあり、涙ありの作品ですが、ただの友情物語でもなく、差別問題や一体善と悪とは何か?と大人でも少し考えてしまうような奥深い印象も受けました。

南の良い魔女グリンダのハッピーでおちゃらけている姿はとてもキュートで、彼女のコミカルさに会場もどっと笑いが巻き起こり、一体感を感じれてとても楽しめました。

踊りの振り付けも素晴らしく、全員が同じ動きをするわけではなく、それぞれが違う動きをしているのに全体的にはまとまっていて、全く飽きの来ないステージでした。

華やかな衣装は見ていてウキウキさせてくれるようなデザインで、役者それぞれの個性を表しているかのように1つ1つが異なっていました。個人的には学校に通っている際の学生服のような衣装とエメラルドシティでの緑の奇抜な衣装に黒いサングラスを合わせたものが好きでした。(どんな衣装かは、直接観劇をして確認してみてください!)

一度聞くと忘れられないウィキッドの名曲たち

カーテンコールが唯一カメラで撮影できるシャッターチャンス
劇中歌われる楽曲たちはスティーヴン・シュワルツによって手掛けられ、「Defying Gravity」(自由を求めて)、「The Wizard and I」(魔法使いと私)、「Popular」(ポピュラー)、 「For Good」(あなたを忘れない)など、一度聴いたら忘れられない名曲がずらりと並びます。私の一番好きな曲はついつい「ポ・ピュ・ウ・ラ~」と口ずさんでしまう「Popular」で、一度聞くと頭から離れないような曲調になっています。

そんな名曲たちがたくさん詰まったウィキッドのキャストレコーディングアルバムではグラミー賞の最優秀ミュージカル・ショー・アルバム賞を受賞し、ミュージカルアルバムとしては異例のプラチナセールスを記録しています。

WICKEDの代表曲「Defying Gravity(自由を求めて)」

ウィキッドの曲たちの中でも代表曲と言えるのが、「Defying Gravity」(自由を求めて)です。

こちらの曲はあのアナと雪の女王でLet it Goを歌ったことで有名になったイディーナ・メンゼルがWickedの主役時代(トニー賞取った時)に歌い、彼女は第58回のトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞しています。

力強く、自分の背中を押してくれるような楽曲の歌詞を少し紹介します。

Defying Gravity / 自由を求めて

Something has changed within me
私の中で何かが変わった

Something is not the same
今までの自分とは どこか違う気がする

I’m through with playing by the rules
誰かの決めたルールに

Of someone else’s game
縛られるのは やめることにした

Too late for second-guessing
考え直すには時間がないし

Too late to go back to sleep
眠りに戻るには もう遅すぎる

It’s time to trust my instincts
自分の力を信じる時がきたわ

Close my eyes: and leap!
目を閉じたら飛び立つの

It’s time to try defying gravity
今がその瞬間よ

I think I’ll try defying gravity
重力に逆らってみるわ

Kiss me goodbye
さよならのキスをして

I am defying gravity
私は空へ飛び立つから

And you won’t bring me down!
誰にも私を引きずり下ろせない

別ページの「ウィキッド観劇レポート第二弾」では、作品についてより詳しく、またお得な情報などを紹介しております。こちらを読み終えたら併せて是非お読み下さい。

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