Imperial Theatre インペリアル劇場の詳細

インペリアル・シアターという、日本人でも覚えやすく立派な名前のブロードウェイ劇場。内装もとても優雅で豪勢な名建築です。

ブロードウェイミュージカルのインペリアル劇場

インペリアル劇場の基本情報

インペリアル劇場(Imperial Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。

住所 :249 W 45th St, New York, NY 10036(地図
45ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間
創設 :1923年12月25日
収容人数 :1,435人
座席表 :※クリックして拡大できます
インペリアル劇場の座席表

インペリアル劇場の行き方・アクセス

インペリアル劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。

地下鉄の最寄駅 :

N R W 路線の「49st」駅から徒歩5分ほど

1 2 3 7 A C E N Q R W 路線「42st – Times Square / Port Authority」駅から徒歩8分ほど

「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。

インペリアル劇場の地図

以下は、インペリアル劇場(Imperial Theatre)の地図です。

インペリアル劇場の歴史

アメリカンオペラ演劇学校の跡地に創設

インペリアル劇場(Imperial Theatre)は、1923年、当時ブロードウェイにあった劇場の半数以上を所有していたシューベルト兄弟(Shubert brothers)によって創設されました。元々インペリアル劇場の場所には、アメリカンオペラの演劇学校「リリック劇場(Lyric Theatre)」がありましたが、時代と共に時代遅れとなったオペラ学校は経営不振に陥り閉業を余儀なくされ、1903年にシューベルト・オーガニゼーションに売却しました。

インペリアル劇場はシューベルト兄弟の建てた50番目の劇場にあたるということで、絶対的な信頼をおいていたハーバート・クラップ(Herbert J. Krapp)に建築デザインを依頼しました。
20世紀始めに、シューベルト兄弟がブロードウェイ内に建築した数多くの劇場を、このハーバート・クラップが手がけており、現在ブロードウェイ番街で運営をしている19劇場の内、アンバサダー劇場、ジョン ゴールデン劇場、ウィンター ガーデン劇場、インペリアル劇場、マジェスティック劇場、ブロードハースト劇場、ジェラルド ショーンフェルド劇場、バーナード・ジェイコブス劇場の8つの劇場をクラップがデザイン担当しています。

インペリアル劇場の建築スタイル

ハーバート・クラップお得意のアダム様式

インペリアル劇場の造りは、ハーバート・クラップの象徴的建築スタイルとも言えるアダム様式(Adam style)でデザインされています。この様式は、18世紀後期イギリスの建築家ロバート・アダムらアダム兄弟が確立した室内装飾や家具のデザイン様式のことで、インペリアル劇場にも天井、家具、絨毯、ドアの把手のデザインまで古典的な趣味で統一されています。特に、花柄や幾何学模様がモチーフの装飾が施されたパネル一枚一枚が劇場全体に統一感を持たせ、優雅に見せています。
一方で、クラップ建築の最大の特徴である、劇場の持つ空間を最大限に生かす設計がこの劇場にも採用されており、長方形の劇場内の客席を、奥行きがあるというよりも横に長くなるように仕上げられています。また、全ての座席がステージや役者に近く、親密に感じられるように設計して造られています。

現在のインペリアル劇の内装とエントランス

現在のインペリアル劇場の写真です。舞台の幕、座席、シャンデリアなどはさすがに交換されてはいるものの、壁の装飾など建設当時から変わっていないアダム様式が確認できます。

意図的に劇場入口を45丁目側の1箇所に設置している理由

シューベルト兄弟は、所有するジョン・ゴールデン劇場、ジェラルド・ショーンフェルド劇場、ブース劇場、ジェイコブス劇場、ミュージック・ボックス劇場などが45丁目周辺一体に立ち並んでいたため、規模を拡大して彼らの劇場帝国を築く目的から、46丁目の7番街と8番街の間に建っているインペリアル劇場の正面入口を意図的に45丁目側にのみ設置し、46丁目側には劇場の入口を設けませんでした。

少し無理やり45丁目に正面入口を作ったため現在でも当時の姿が残る正面入口は小さく、見つけにくいという意見もあります。

インペリアル劇場で上演された代表作

「ピピン」はブロードウェイ史上初のテレビCMを放送

1972年、振付師ボブ・フォッシー(Bob Fosse)が振付を手掛けた作品「ピピン(Pippin)」のオリジナル公演がインペリアル劇場で開始され、1973年にはトニー賞11部門ノミネート、5部門を受賞しました。公演が開始すると、ブロードウェイ史上初の取り組みとして、実際のブロードウェイ公演の映像を60秒を使用したテレビCMを放送しました。

このCMでは、ピピンの代表的な音楽の「Glory」が使用され、映像では、トニー賞主演男優賞を受賞したベン・ヴェリーン(Ben Vereen)、コーラスをするダンサーのキャンディ・ブラウン(Candy Brown)とトニー賞主演女優賞を受賞したパメラ・スーザ(Pamela Sousa)が登場しました。CMの最後に「インペリアル劇場では、公演中にテレビCMで中断されることなく、残り119分のピピンが生でご覧頂けます。」と謳った事で反響を呼びました。

2013年にはブロードウェイでの再演が決定し、第67回トニー賞において10部門にノミネートされ、ミュージカルリバイバル作品賞、ミュージカル主演女優賞、ミュージカル助演女優賞、ミュージカル演出賞の4部門を受賞を果たしました。

インペリアル劇場最長のロングラン公演「レ・ミゼラブル」

インペリアル劇場と言えば、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を公演してきた劇場として有名です。元々、ブロードウェイ劇場で公演していた「レ・ミゼラブル」がインペリアル劇場に移動し、1990年10月7日の初演から2003年5月18日の終演まで約13年間に及ぶ公演を行い、その上演回数はなんと6,680回にも上ります。それまでインペリアル劇場のロングラン記録を持っていた「ピピン(Pippin)」の記録を抜き、この劇場では最多上演記録となりました。その栄誉を讃えて、インペリアル劇場の入り口前の道路には、レ・ミゼラブルのプレートが埋め込まれています。

「レ・ミゼラブル」は、2012年にアン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウらの出演で映画化され、世界の興行収入は441百万ドル(約450億円)する大ヒットとなりました。

日本では58.9億円を記録し、これまでミュージカル映画1位を守ってきた「オペラ座の怪人」(映画)の40億8400万円を大幅に超え、ミュージカル映画として歴代1位の興行収入を記録しました。映画の大ヒットを受け、ブロードウェイミュージカルの再演が決定。2014年~2016年まで続いた同作品のリバイバル公演は1,026回を超えたヒットとなりました。現在でも、初演で記録した6,680の公演回数はブロードウェイで5番目のロングランを記録しています。

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