Booth Theatre ブース劇場の詳細
ワンマンショー向けの比較的小さなブロードウェイ劇場。ヨーロッパで人気を博したズグラッフィート装飾を見ることができるのはニューヨークでここだけ。
ブース劇場の基本情報
ブース劇場(Booth Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。
住所 : | 222 W 45th St, New York, NY 10036(地図) 45ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間 |
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創設 : | 1913年10月16日 |
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収容人数 : | 806人 |
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座席表 : | ※クリックして拡大できます |
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ブース劇場の行き方・アクセス
ブース劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。
「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。
ブース劇場の地図
以下は、ブース劇場(Booth Theatre)の地図です。
ブース劇場の歴史
ブース劇場誕生の背景
ブース劇場(Booth Theatre)は、1913年に当時劇場運営ビジネスに本腰を入れていたシューベルト兄弟とウィンスロップ・エイムズが共同で創設した劇場です。ウィンスロップ・エイムズ(Winthrop Ames)は、20世紀初頭のブロードウェイでの重要人物でシェイクスピアや古典作品など様々な演出をこなし、劇団プロデューサーで演出家。シューベルト兄弟については、下のリンク先にて詳しくご覧頂けます。
元々シューベルト家は、44丁目と45丁目エリア一体を自身の運営会社であるシューベルト・オーガニゼーションの数ある劇場で縄張りを作ろうと考えており、ブース劇場を建てる際も、所有している土地の有効利用のため、
2つの異なる劇場を同時に建設することで建設期間の短縮を図り(ブース劇場を44丁目に、一回り大きいシューベルト劇場を45丁目に建設)、建築費用の大幅な削減を実現しました。
隣り合わせに建てられた2つの劇場の間には、44丁目と45丁目を行き来できる通りを設けており、また、それぞれの舞台裏が壁で仕切られてはいるものの、
お互いに背中合せになるように設計されていのが大きな特徴となっています。
この劇場からピューリッツァー賞受賞作品が生まれることが多く、「You Can’t Take it With You」、「The Time of Your Life」、「That Championship Season」、「Sunday in the Park with George」、「Next to Normal」などが受賞してきたことで有名です。ブース劇場は、今日もシューベルト・オーガニゼーションが所有するミュージカル劇場として運営されています。
ブース劇場の名前の由来はシェイクスピア俳優のエドウィン・ブース
ブース劇場の名前は、演劇一家であるブース家の中でも、アメリカで初めて「ハムレット」などを脚本どおり演じたシェイクスピア俳優として有名な「エドウィン・ブース(Edwin Thomas Booth)」に由来します。
「演劇界の貴公子」、「19世紀の最も偉大な役者」とまで呼ばれ一世を風靡した彼ですが、弟のジョン・ウィルクス・ブースがエイブラハム・リンカーン大統領を暗殺した犯人という事で、今日では弟のジョンの方が有名な人物として知られます。実はこのブース劇場は、元々は違う場所の劇場に命名されていた過去があります。最初のブース劇場は、1869年に23丁目と6番街にある劇場に「Booth’s Theatre」として名付けられ、その後、現在の「Booth Theatre」に命名された、という過去があります。
ブース劇場の構造と建築スタイル
ブース劇場とシューベルト劇場の境界線
ブロードウェイにある3分の1以上の建築デザインを手がけてきたハーバード・クラップの師匠にあたるヘンリー・ハーツによって建築デザインされたブース劇場は、シューベルト劇場と一体式で作られ、外からは劇場と劇場の間の境界線がどこからがブース劇場でどこからがシューベルト劇場なのか見分けがつきません。
落ち着いたクラシックスタイルで、2つの劇場のうち、
ブース劇場は比較して小さく、華やかすぎないように作られました。その為、建設当時からこの劇場は規模の小さな演劇や、ワンマンショーの公演に向いています。
ブース劇場の建築スタイルとズグラッフィート(Sgraffito)
劇場建設者のウィンスロップ・エイムズは、現代ヨーロッパの劇場の技術的進歩や建築についての知識に非常に長けており、ヨーロッパから派生した
ズグラッフィート(壁を描く装飾技法)をブース劇場に採用しました。
かつて人気の装飾技術であったズグラッフィート(Sgraffito)がブース劇場の外観を上手く装飾しており、ブース劇場は
ニューヨークで唯一、ズグラッフィート装飾を残こしている場所(建物)として知られています。画像中の赤枠部分がズグラッフィートが施されている部分となります。
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