Todd Haimes Theatre トッド・ハイムズ劇場の詳細

タイムズスクエアからすぐの中心地に立地するブロードウェイ劇場。座席数が少なく、ステージが近いのでどのお座席でも臨場感を味わえます。

ブロードウェイミュージカルのトッド・ハイムズ劇場

トッド・ハイムズ劇場の基本情報

トッド・ハイムズ劇場(Todd Haimes Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。

住所 :227 W 42nd St, New York, NY 10036(地図
42ストリート沿い、7番街と8番街の間
創設 :1918年
収容人数 :740人
座席表 :※クリックして拡大できます
トッド・ハイムズ劇場の座席表

トッド・ハイムズ劇場の行き方・アクセス

トッド・ハイムズ劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。

地下鉄の最寄駅 :

1 2 3 7 A C E N Q R W 路線「42st – Times Square / Port Authority」駅から徒歩5分ほど

「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。

トッド・ハイムズ劇場の地図

以下は、トッド・ハイムズ劇場(Todd Haimes Theatre)の地図です。

トッド・ハイムズ劇場の歴史

旧名称は「セルウィン劇場」

トッド・ハイムズ劇場(Todd Haimes Theatre)は、1918年にエドガー・セルウィン(兄)とアーチボールド・セルウィン(弟)の兄弟によって「セルウィン劇場」として創設されました。

建築デザインを担当したのは、ハーレムにあるアポロシアターやベラスコ劇場の建築デザインを手掛けた建築家のジョージ・キースターで、劇場はイタリアンルネッサンス様式が採用されており、その当時では革新的で、男性用と女性用に別れた喫煙室が作られ、それぞれの部屋にはシャワーと電話が備え付けられていました。今ではマンハッタンで一番のメインストリートと言われる42丁目沿いに劇場が構えられていますが、改装工事が繰り返されている状態です。

劇場名の由来となったセルウィン兄弟とは

兄のエドガー・セルウィンはブロードウェイの役者であり脚本家、弟のアーチボールド・セルウィンは劇場プロデューサーでした。1916年にサミュエル・ゴールデンフィッシュ(Samuel Goldfish)氏と共同でGoldwyn Pictures会社(アメリカの映画制作会社)を創立しました。

これは誰もが一度は目にしたことがあるであろう、映画の最初に出てくるライオン(Leo the Lion)が吠えるイントロムービーで有名です。1924年まで運営され、後にMGM(Metro-Goldwyn-Mayer)に吸収合併されましたが、今でもライオンのマスコットは使用されています。ちなみに会社名のGoldwynは、ゴールデンフィッシュ氏の「Gold」とセルウィン兄弟の「wyn」から由来しております。

60年間もほとんど使用されなかった劇場

1918年にオープンし、劇やミュージカルで人気を博し1928年には大ヒットの「The Royal Family」がありましたが、世界大恐慌の煽りを受けることとなります。世界大恐慌は、ブロードウェイのショービジネス業界を襲い、いくつもの劇場が映画館やバーレスク劇場に姿を変える中で、セルウィン劇場も同様に1934年から敢え無く映画館と姿を変えました。 何度かミュージカル劇場に戻る試みがあり、1950年代には映像と生演劇を組み合わせた新しい劇でお客を取り込もうとしましたが、世間は興味を持たず、そこから1990年代までは映画を上映するだけの劇場となり、約60年間もの間は本来の劇場として使用はされませんでした。

1990年、遂にニューヨーク州と市が動き、セルウィン劇場を所有することになり、一時的にタイムズスクエア・ビジターセンターとして使用されました。1992年には新42丁目団体という非営利団体が「42丁目の7番街と8番街の間にある歴史的劇場を保護する活動」を打ち出し、荒廃していたセルウィン劇場を含める7つの劇場(アポロ劇場、エンパイア劇場、リバティー劇場、リリック劇場、セルウィン劇場、タイムズスクエア劇場、そしてビクトリー劇場)を保護しましたが、1997年頃まで結局ほとんど劇場としては使用されることはありませんでした。

トッド・ハイムズ劇場に改名

1997年、遂にラウンドアバウト・シアター・カンパニー (Roundabout Theatre Company)という非営利劇場会社が、セルウィン劇場を2,100万ドル(約23億円)かけて修復することを打ち出し、New 42nd Streetから運営権を譲り受けました。元々1,180人収容可能だったこの劇場のキャパを740名まで下げる事になりましたが、建物の外壁をレンガでなくガラス張りにするなど現代的で美しいデザインに一新されました。2000年には、大手航空会社のアメリカン航空がスポンサーとなり、現在の劇場名となりました。

ラウンドアバウトとは1965年に2人の人物によって設立された非営利の会社で、現在ではトッド・ハイムズ劇場、スタジオ54劇場、ステフェン・ソンドフェイム劇場とオフブロードウェイの劇場をあわせて5つの劇場を運営しています。
ラウンドアバウト・シアター・カンパニー (Roundabout Theatre Company)は、非営利団体のため、何人もの後援者がいますが、中でも当時の劇場修復のための主要な後援者であったアメリカンエアラインは10年間で$8.5 million(約9億円)もの寄付をし、それに敬意を表したラウンドアバウトは、セルウィン劇場をトッド・ハイムズ劇場と改名しました。2000年6月30日に再オープンし、現在では演劇の中心的な劇場として使用されています。

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