ミュージカル ミーン・ガールズ(Mean Girls)チケットと観劇レポート

ミュージカル「ミーン・ガールズ」感想

あっとブロードウェイ内No1 英語が苦手なスタッフ今井です。

ずっと気になっていたピンクの看板がトレードマークの「ミーン・ガールズ」を観劇してきました。英語の「Mean」は「意地悪な」という意味で、直訳すると「ミーン・ガールズ=意地悪な女の子たち」となります。

2004年に公開された同タイトルの映画をミュージカル化した事で話題となり、勢いに乗ってトニー賞にノミネート。今でも根強い人気があるとは聞いていましたが、正直日本人の私にはあまり馴染みがなく、スクールもののミュージカルは英語のハードルも高そうで、ずっと躊躇していました。今回は、勇気を出して飛び込み観劇してきましたので、本レポートが皆様のミュージカル選びの参考になりますと幸いです。

ミーン・ガールズ(Mean Girls)について

皆さんも高校生の思春期真っ只中には、恋をして豹変した友達に恐怖を感じたり、友達間の陰口が気づけば、大きな噂となり、その人のイメージが本来と違う形で固定してしまったり…。誰もが1度はそんな経験したことがあるのではないでしょうか。

本作品は、キラキラ高校生物語だけに留まらず、高校生時代に誰もが体験したグループ問題も取り扱っています。

ブロードハースト劇場でミーン・ガールズが公演
2018年度のトニー賞にて、11部門の最多ノミネート。その後、チケット入手が困難だったそうですが、1年経った今なら、割引チケットも取りやすくて狙い目です。

ミュージカル主演女優賞のレジーナ(Taylor Louderman)も未だ健在なので、見応えも変わりません!「ディアー・エヴァン・ハンセン」や、「プロム」のように思春期を取り扱っていますが、大人になってもつきまとう、人との関わり方を今一度考えさせてくれる作品に仕上がっています。若い同世代にはもちろんおすすめですが、大人の皆様にも是非見て頂きたい作品です。

作品の詳細は、以下のリンク先のページにまとめていますので、是非ご覧ください。

ミーンガールズはオーガスト ウィルソン劇場で公演中

オーガスト ウィルソン劇場(August Wilson Theatre)

ザ・ブロードウェイといえる世界観
元々、米国の演劇団体が、自分たちの15,000人以上の会員のために、「快適でラグジュアリー」をコンセプトに作った劇場となります。そんな意図もあってか、入ってみると、他の多くの劇場よりも圧倒的に玄関の入口が広かったのが印象的です。

また、「グッズコーナー」「バーカウンター」「クローク(荷物を預ける場所)」など、全ての場所が分かりやすい構造となっていました。
早めに会場入りして散策するのがオススメです。

住所:245 W 52nd St, New York, NY 10019

オーガスト ウィルソン劇場の基本情報、創立者の生い立ち、劇場の建築についてなど、詳しくは劇場詳細ページをご覧ください。

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オーガスト ウィルソン劇場でチェックしたいポイント

August Wilson Theatre内にあるバウチャーチケット交換窓口
入り口を入ると左手にバウチャーチケット交換窓口があります。入口前に長蛇の列が出来ていますが、その列はチケットを持っている人の入場列となりますので、間違えないように注意しましょう。

そして、チケットを交換した後は、外の列に並び直す必要はありません。そのままスムーズに入場できるので、とても快適です。

公演当日の30分前までにはチケットを交換した方が良いと思います。バウチャーチケットとパスポートを忘れずにお持ちくださいね。
種類豊富なグッズコーナー
入って中央に広いグッズコーナーがあります。

アクセサリーからポーチまで…どれもこれも可愛いので、選ぶのに時間がかかってしまいます。オンラインでも購入できるようですが、日本には送れないので買うなら現地が1番です!お土産にするならエコバック($10)が個人的にはオススメです。売り場のお兄さんに聞いてみると「今日は、ブルーのパーカーが1番売れてるよ!($70)」とのこと。

動物の耳の形をしたカチューシャ発見して、「なにこれ??(笑)」となりましたが、実はこのアイテムも劇中に登場するんです。是非チェックしてみてください。
バーコーナーもピンク
そして入って左手には、広いバーカウンターがあります。

ミーン・ガールズのトレードカラー「ピンク」のスムージーもあり、とにかく可愛いんです。

そして他の劇場でこんな可愛いキャンディー置いてあるの見たことありません。お土産にもいいな~と吟味していると「可愛いいよね、あなたも買うの?」お姉さんに声をかけられました。彼女は撮ってインスタにUpするそうです。

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今回の座席はココでした

基本的には、「安くて」「良い席」が自動的に振り分けられるバウチャーチケットですが、座席指定が出来ないので、「見にくい席になったらどうしよう」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。今回はあえて一番安い「2階席後方」のチケットを買ってみて、どんな見え方になるのか検証してみました。

チケット券面 MEZZR O 16 の見方:

ミュージカル「ミーン・ガールズ」座席
Mezzanine Right = 2階メザニン席 右側(偶数列)
O列(後ろから3列目)シート番号16(壁側から3席目)

ミーン・ガールズは、巨大なLEDパネルを舞台背景にして、舞台を広く使っていました。その分登場人物は多いですが、舞台装置が死角となって演者が隠れることもなく、今回のような一番安い後ろの端っこの席でも、十分にお楽しむ事が出来ました!

バウチャーチケットを購入される方は、「<>1階オーケストラ席(W~ZZ列)もしくは 2階メザニン席(F~M列)(Orchestra W-ZZ/Mezzanine F-M)」を選択されても、全く問題ないと思います。

沢山ミュージカルを楽しみたいけれど、予算を抑えたい…という方は、是非こちらの席をお試しください。

観劇後の楽しみ方!キャストの出待ちを体験

Playbill(劇場でもらえる冊子)にサインしてもらうため、出待ちを行いました。

正面玄関を出て右側のピンクの扉が目印になります。

私はうっかりサインペンを忘れてしまったのですが、キャストが持っていてしっかりサインをGETできました。そして、キャストも時間が許す限り丁寧に応対してくれましたので、出待ちの列に遅れても慌てる心配はありませんでした。ツーショットもOK、しっかりカメラに収まるようにキャストも写真撮影を手伝ってくれます。

若いファンが多いからか、22時になると守衛さんが「今日はここまで!早く帰るんだよ」と終了もお知らせしてくれました。

グレイ・ハンソン(Grey Henson)
ケイディの親友ダミアン役の「Grey Henson」とツーショットを収めました。ノーチェックだった(失礼)のですが、彼はひと際、本作品でコメディ間を演出してくれていました。彼のキュートな歌声とコミカルな演出に一目惚れをしてしまい…大興奮でした。そして、後で知ったのですが…なんと彼は、2018年度のトニー賞にて「ミュージカル助演男優賞」を受賞していました。なるほど、納得です…笑。

片言の英語で、文法的に合っているかも定かではありませんが…「今日初めて観て、とても興奮しました!」と伝えると、笑顔でハイタッチをしてくれて、ドキドキが止まりませんでした。

勿論、英語がもっと話せれば伝えられることも多いのですがので、今伝えられる最大限の気持ちは伝えられたように思います。

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ミーン・ガールズ 観劇後の感想まとめ

ミュージカル「ミーン・ガールズ」感想
初めての都会に夢を見る16歳のケイディは、冒頭曲「It Roars」で、「新しい高校生活、恋やスケボー、スタバのラテ♪」と目をキラキラさせて歌います。その後色々あり、葛藤し、終盤では自分の過ちに気づくのです。そして、最後に「I See Stars」という曲を歌います。

「プラスティックは、名前の通り、安っぽくて壊れやすい。本当に大切なものは…」と自分に問う姿に心打たれるものがありました。

日本でも、アメリカでも…きっと、他の国でも、学生時代には同じ様なことを悩むんですね…そんな些細な発見も嬉しかったです。

また、作品中にはLEDパネルを使って、SNSが拡散していく様子を見せる演出もありました。

それはSNSを通して、何でも簡単に拡散ができるので、「中身よりも外見重視で着飾りたがる現代人が多いのでは?」というメッセージが本作品に盛り込まれているからだと感じました。

私もSNSをよく利用しているのですが、今までの投稿を思い返すと、なんだか自分を良く見せているような気がしてきました。でもきっと皆さんも思うところがあるのではないでしょうか。

英語が苦手な私でも楽しめた

私のように英語に苦手意識をもっていて、でも、ミュージカルや舞台が大好き!という方も多くいらっしゃると思います。

せっかくニューヨークに遊びに来て、色々なミュージカルに挑戦してみたくても、言葉の壁に躊躇し、新しい作品に触れるのにハードルを感じる方も多いのではないでしょうか。ブロードウエイのミュージカルは決して安くはないので余計にハードルが高く感じるようにも思います…笑。私も冒頭に記載したとおり、チケットを購入するまでに時間がかかりましたが、思い切って踏み込んでよかったです。

後ろには大きなハートマーク
100%理解することはやはり厳しいですが、早いセリフはなかったように思いますし、LEDパネルがカラフルに感情表現を演出してくれたので視覚的にも助けられました。

ネタバレになりますが、ケイディが恋に落ちる瞬間に、LEDパネルにハートマークが浮かび上がったりもします。もしもそれでも不安であれば、映画を日本語字幕付きでサラっと事前予習してしまえばもう準備万端!怖いものなしです。笑

ニューヨークに来てあまり長くない私ですが、この作品を見終わった後、ケイディのように自分らしく輝けたらなと、ふと思いました。それはきっと、本作品の中でも都会に憧れていた女の子ケイディが、彼女らしさを見つけてくれたからだと思います。

本作品を通して、きっと皆さんも外見にこだわらない自分らしさについて、改めて気づけると思います。

少しでも多くの皆様に本作品をお楽しみいただけたら嬉しいです。

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