こんにちは、スタッフの水木です。
今回は3/28にプレビューが始まった、話題のミュージカル「ビートルジュース」をレポートしたいと思います。
原作は言わずと知れた大ヒット映画で、監督であるティムバートンのファンには是非ともチェックしたい作品ではないでしょうか。今回はなんと製作トップのプロデューサーにもお会いすることができ、他では絶対に聞けない制作秘話も伺うチャンスにめぐり逢いました!本作品の魅力を余すことなく紹介したいと思います!
ビートルジュース(Beetlejuice)について
母を亡くしてから「死」について考え過ぎたあまり、死者が見えるようになってしまった女の子「リディア」の登場で、死者、生者が入り混じった摩訶不思議な世界がステージ上で繰り広げられます!
ミュージカルビートルジュースのあらすじ、見どころ、登場人物などについて、詳しくは詳細ページをご拝読下さい。
ティム・バートンの映画をまず見るべし
本作品のポイントはなんと言っても、ティム・バートンの世界観を忠実にミュージカルの舞台上でも再現されていること。
1988年に公開の映画ですが、バートン氏の独特の世界観は決して色褪せることがありません。また少しネタバレとはなりますが、本ミュージカルは映画の名シーンをそのまま再現している箇所もあります。本ミュージカルを楽しむためにも、まずは原作の映画を観ることを強くオススメします。ちなみに私は、今回ミュージカルを観る前夜にNetflixで見ました…汗。
ビートルジュースのレセプションパーティーに招待されました!
幸運にも関係者だけが招待される特別なレセプションパーティーに招いて頂きました!しかも、それから実際の作品を観れるという、とんでもないチャンスに恵まれました!
パーティー会場では、制作トップのプロデューサーのスピーチがあり、おそらく日本の会社では唯一のインタビューにも成功しましたので、その様子をお伝えします。
ビートルジュース制作陣が語る注目ポイントとは?
① ミュージカルとして自立
映画の延長ではなく、ミュージカルの一つの作品として自立させたいという思いが制作当初からあったようで、このこだわりは、変更が加えられたストーリーから読み取る事が出来ます。② 楽曲へのこだわり
映画で使われている楽曲に加え、数多くの新しい曲が本作品の為に書き下ろされました。中でもストーリーの筋となる家族愛についての楽曲「Going Home」は、公開直前に完成したそうです。エグゼクティブ プロデューサーに直接質問しました!
質問① 本作品に言葉の壁はありそうでしょうか?
「舞台セットの切り替わりが多かったり、人形などがステージ上で動き回ったりと、見るだけで楽しく忙しい作品になっているので、英語が苦手な方でも問題ないですよ!」との事。英語の心配をする方は多いですが、本作品に関しては、そこまで心配する必要は無さそうですね。質問② 原作の監督がティム・バートンであることについて
「ミュージカルとして独立した作品になる事を心がけながらも、バートン氏への深いリスペクトは、製作中に決して忘れたことはなかったです。」ティム・バートンファンの方にはとても嬉しい回答ではないでしょうか。個人的には、この一言で本作品への期待感は更に上がりました。ビートルジュースはウィンター・ガーデン劇場で公演中
ウィンター・ガーデン劇場(Winter Garden Theatre)
住所:1634 Broadway, New York, NY 10019
ウィンター・ガーデン劇場の座席表、劇場の特徴などについて詳しくは劇場詳細ページをご覧下さい。
ウィンター・ガーデン劇場内でチェックポイント
アトラクションの建物の中に入ると、まるでディズニーランドにあるような写真スポットがたくさんありました。観劇前から本作品の世界観に浸れるのは、本劇場の特権かもしれませんね。
色はビートルジュースらしく、黒と白のボーダーが中心となっており、ワンポイントのライムグリーンが入っているものが多くありました。
お土産に1つ、いかがでしょうか。
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今回の座席はココでした
チケット券面 ORCHO S 5 の見方:
S列(前から19列目)のシート番号5(通路から3席目)
ウィンター・ガーデン劇場はオーケストラ席は特にですが、傾斜が少なく座席が平たく並んでいるので、見にくい印象を受ける方もいらっしゃいますが、前の座席との距離が他の劇場に比べて広くなっているので、視界が妨げられるような事は、観劇中一度もありませんでした。
観劇後の楽しみ方!キャストの出待ちを体験
今回も恒例の出待ちして、Playbill(劇場でもらえる冊子)にサインしてもらうために、公演終了後真っ先に出待ちポジションに向かいました。ウィンター・ガーデン劇場の出待ち場所は、7番街側の出口を出たすぐ右側にあります。
公演が終わったら真っ先に出待ちに向かおう!
今回はツーショットはありませんが、演者の全員が、ツーショット対応OKだったので、観に行かれる方は、是非「Can I take a picture with you?」とお願いしましょう。個人的には、リディア役のソフィア・アン・カルーソ(Sophia AnneCaruso)がとにかく可愛かったです!
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ビートルジュース 観劇後の感想まとめ
ティム・バートンワールド全開!
舞台上に出てくるセットはもちろん、細部に渡る小道具なども含めてまさにそのままで、「コープス・ブライド」や「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のように、舞台の後方には大きな月が映し出されています。また数々の名シーンがそのまま再現され、会場からも再現されるたびに、大きな歓声が起きていました。
もし、ティム・バートンを知らない方がいたら、今すぐ彼の公式サイトをチェックしてみてください!
映画の名シーンが惜しげもなく
名シーンその1:ビートルジュースとリディアが出会うシーン
訳あって幽霊が見える少女(リディア)とビートルジュースが初めて出会う場面で、ビートルジュースが無理矢理に自分の名前を3度言わせようとする映画でもお馴染みのシーンがありますが、このかけあいの様子をミュージカルでは「Say my Name」という曲で表現されています。ミュージカルでは映画よりもリディアの魅力が際立って面白いと思いました。名シーンその2:ホームパーティーのシーン
生者を操る力を身に着けたアダム(死んだ夫婦の夫)は、自分が住んでいた家を購入しようと企む人たちを追い出すために、パーティー会場で彼らを操り、その場をめちゃくちゃにして、最後は「バナナボート」に乗せて全員を踊ることに。名シーンその3:死者の世界の住人たち
まさにティムバートンの世界そのもの!緑の肌の秘書や、顔だけが小さなあいつや、ラグビーチームの面々。そしてボスのジュノーなど、観ているだけで引き込まれる、ティム・バートン創作の色濃いキャラクターが、映画のまんま勢揃いとなっていました。実は家族の物語
しかし、唯一その悲しみを共有できるはずのお父さんは、どんどん前に進み、新しい奥さんをもらってしまう始末。結局彼女は、母に会いたい一心で、単身死者の世界へ乗り込むのです。そんな彼女がお父さんと和解し、自分の居場所を見つけた際に歌う「Going Home」は、なんとも心温まる名曲です。観劇される方は、ぜひ注目して下さい。
実は驚くほど意外に感動してしまうビートルジュース
本作品でも最初から最後まで、厄介者の彼ですが、彼のおかげで登場人物たちが大切なことを学んでいく姿は、観ていて気持ちが良いものでした。
ネタバレになってしまいますが、ビートルジュースは、ほんの一瞬ですが、生者へとなります。その瞬間を振り返って、「生きるってことは感情の浮き沈みがあって、大変なことなんだな。」と語る姿は、なんだか憎むことが出来ませんでした。映画の中でも流れていた曲「Shake Senora」にのって、生きることを目一杯楽しむ最後のダンスは、このミュージカルでも忠実に再現されており、自然と身体が動き出しました。
なんと、今回の観劇の二週間後に2019年度第73回トニー賞が発表され、このビートルジュースが、トニー賞8部門にノミネートされたという大ニュースを耳にしました!しかも、ブロードウェイNo.1を認定する「ミュージカル作品賞」にしっかりノミネートしているという事です。
主人公のビートルジュース役のアレックス・ブライトマン(Alexander Michael Brightman)を見た時は、この人はかなりぶっ飛んでいる!と思いましたが、彼はミュージカル主演男優賞にノミネート。映画から書き足されたミュージカルの音楽でオリジナル楽曲賞、それ以外にも最優秀舞台デザイン、最優秀作曲賞、最優秀脚本賞、最優秀照明賞、最優秀衣装デザイン賞、の部門でノミネートしています。
原作の映画が有名過ぎるために、公開前から話題となった本作品ですが、制作陣の言葉通り、ミュージカルとしての「ビートルジュース」に仕上がっていることが証明された瞬間に思えました。
ティム・バートンの魔訶不思議な世界観を継承したまま、ミュージカルとして独立した本作品は、映画ファンの期待を決して裏切らず、それでいて映画に詳しくない方でも十分楽しめる作品となっています!
ビートルジュース観劇レポート第二弾も読んでみよう
こちらは2019年4月に見たビートルジュース第一弾の観劇レポートですが、別のスタッフが2019年9月に見た時の様子をレポートにまとめています。本ページとは全く違う視点で、見どころ、観劇を楽しむポイントについて、さらに詳しく解説しておりますので、併せて是非お読みください。ブロードウェイミュージカル 割引チケット 絶賛発売中!
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