Cort Theatre コート劇場の詳細

フランスの宮殿建築や装飾をモチーフにしたブロードウェイ劇場でも貴重な建築様式。華々しい外観や、隅々に入れられた彫刻は一見の価値あり。

ブロードウェイミュージカルのコート劇場

コート劇場の基本情報

コート劇場(Cort Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。

住所 :138 W 48th St, New York, NY 10036(地図
48ストリート沿い、6番街と7番街の間
創設 :1912年12月20日
収容人数 :1,102人
座席表 :※クリックして拡大できます
コート劇場の座席表

コート劇場の行き方・アクセス

コート劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。

地下鉄の最寄駅 :

N R W 路線の「49st」駅から徒歩3分ほど

B D F M 路線の「Rockfeller Center」駅から徒歩3分ほど

コート劇場の地図

以下は、コート劇場(Cort Theatre)の地図です。

コート劇場の歴史

設立者ジョン・コートから劇場運営会社シューベルト・オーガニゼーションへ

1912年12月20日に創設されたコート劇場(Cort Theatre)は、建築家ジョン・コート(John Cort)と劇場デザイナートーマス・ラム(Thomas W. Lamb)が建築デザインを担当し、18世紀のヨーロッパで流行ったロココ建築様式(Rococo architecture)を用いた劇場として誕生しました。

創設後の初演ミュージカル「Peg o’ My Heart」は、作品を手掛けたJ・ハートリー・マナーズ(J. Hartley Manners)と彼の妻である人気女優ローレット・テイラー(Laurette Taylor)が主演女優を務めた夫婦での共同作品が話題となり、約2年間の公演終了後にアメリカ国内ツアーが決定しました。

コート劇場の建築者であるジョン・コートは、元々シアトルでインプレサリオ(Impresario)と呼ばれる演劇やオペラの資金調達を行う分野を専門として活躍していましたが、大衆向けの演劇を行う小劇場「ボードビル(Vaudeville)」がタイムズ・スクエアに登場したのをきっかけにブロードウェイの方が演劇運営に適していると考え、ニューヨークへと移り、コート劇場の建築を完成させました。

ジョン・コートが亡くなる2年前の1927年に、現在の所有者であるシューベルト・オーガニゼーション(The Shubert Organization)に売却しました。シューベルト・オーガニゼーションは、コート劇場の他に、オン・ブロードウェイ劇場17個とオフ・ブロードウェイ劇場2個の合計17個の劇場をニューヨークで所有・運営しており、ブロードウェイ最大の劇場運営団体として活躍をしている団体です。

「アンネの日記」が初めてブロードウェイに登場

この劇場は、1955年にミュージカル「アンネの日記(The Diary of Anne Frank)」がブロードウェイで初めて公開された事で有名で、1956年の年トニー賞にて、演劇作品賞受賞をはじめ、計4部門でノミネートを果たしました。公演後、本作品は映画が決まり、1957年2月26日から6月22日の間はアンバサダー劇場(Ambassador Theatre)へと移動し、合計公演回数717回を達成しました。

1969年から1972年の間は、アメリカのテレビ番組「マーヴ・グリフィン・ショー(The Merv Griffin Show)」のスタジオとして使用されますが、1972年からはミュージカルの公演会場として毎年ミュージカル作品を輩出し続け、1987年11月17日には、ロココ建築様式のデザインが歴史建造物として認定され、ニューヨーク市のランドマークに登録されました。

コート劇場の建築スタイル

ヴェルサイユ宮殿の小トリアノン宮殿に似せた外見

トーマス・W・ラムによって建築されたコート劇場の外見は、18世紀頃に、ルイ16世が王妃マリー・アントワネット(Marie-Antoinette)に捧げたフランス・ヴェルサイユ宮殿の庭園内にある離宮「小トリアノン宮殿(le Petit Trianon)」をもとに建築され、劇場のロビーは、マリー・アントワネットの絵が施された石膏細工の大理石で作られています。

また、ロココ建築様式(Rococo Architecture)を使用した内装は、天井にマリー・アントワネットが庭でダンスをしている絵描の装飾など、全ての装飾品が18世紀フランスのエレガントさを再現しており、ブロードウェイの劇場で唯一コート劇場のみ使用されている建築様式です。

小トリアノン宮殿(le Petit Trianon)とは

ルイ16世により王妃マリー・アントワネットに与えられた宮殿の1つで、正方形の形をした外見に、内装はロココ様式を使用しています。マリー・アントワネットが生前に過ごした場所として、現在もヴェルサイユ宮殿の庭園内に存在します。

ロココ建築様式(Rococo Architecture)とは

18世紀頃のフランスから各国に伝わった宮廷建築で、建築様式としてではなく主に室内装飾として使用されています。彫刻や絵画などが一体化された総合芸術バロック建築(Baroque Architecture)が原型であり、室内の壁やドアの隅部に、非対称形の抽象彫刻による独特の装飾が全体にちりばめられているのが特徴的です。

建築家トーマス・W・ラム(Thomas W. Lamb)について

20世紀の一流建築デザイナーとして知られているトーマス・W・ラムは、アメリカ国内で合計約60個以上にも及ぶ劇場と映画館を建築し、劇場の他にも、マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)やパラマント・ホテル(Paramount Hotel)の建築デザインを担当した名建築家です。

彼は、1912年のニューヨーク市による劇場建築計画の際に、30個の劇場のうち9つの劇場の建築デザインを担当し、2番目に多かったハーツ&タラント(Herts & Tallant)の4つを軽く超えるものでした。しかし、彼がデザインしたブロードウェイの劇場は現在ほとんど取り壊され、唯一このコート劇場だけが運営されています。

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