Majestic Theatre マジェスティック劇場の詳細

ロングラン作品「オペラ座の怪人」の上演劇場。ブロードウェイ劇場街のど真ん中にあり、内装や座席にも歴史を感じられます。

ブロードウェイミュージカルのマジェスティック劇場

マジェスティック劇場の基本情報

マジェスティック・シアター(Majestic Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。

住所 :245 W 44th St, New York, NY 10036(地図
44ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間
創設 :1927年3月28日
収容人数 :1,609人
座席表 :※クリックして拡大できます
マジェスティック劇場の座席表

マジェスティック劇場の行き方・アクセス

マジェスティック劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。

地下鉄の最寄駅 :

1 2 3 7 A C E N Q R W 路線「42st – Times Square / Port Authority」駅から徒歩5分ほど

「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。

マジェスティック劇場の地図

以下は、マジェスティック劇場(Majestic Theatre)の地図です。

マジェスティック劇場の歴史

3つの劇場とホテルが合体した複合商業施設として登場

マジェスティック劇場(Majestic Theatre)は、1927年、ユダヤ人建築家チャニン兄弟(Chanin Brothers)と建築士ハーバート・クラップ(Herbert J. Krapp)により、3つの劇場とホテルを合体した複合施設の1つとしてシアター・ディストリクト(Theater District)に創設されました。 ミュージカル作品「Rufus LeMaire’s Affairs」の公演とともに開演したマジェスティック劇場は、創設当時から変わらない収容人数1,609人を誇り、当時のブロードウェイの劇場の中で1番大きい劇場でした。

チャニン兄弟による独自の運営方法

「チャニン兄弟」として知られる 兄:アーウィン・チャニン(Irwin Chanin)と弟:ヘンリー・チャニン(Henry Chanin)は、マジェスティック劇場を含め、ブロードウェイ内に6個の劇場建設を手がけた建築士です。

当時、劇場開発に力を入れていたチャニン兄弟は、所有していた44丁目と45丁目にまたがる広大な土地を有効に使う方法を探していました。そこで、彼らが考えついたアイデアは、広大な土地に大中小の大きさの3つの劇場(大:マジェスティック劇場、中:バーナード・ジェイコブス劇場、小:ジョン・ゴールデン劇場)とホテル「Milford Plaza hotel」(現:ROW NYCホテル)を同時に建設することで建設費用を安く済ませ、かつ4つの施設を運営して収益を上げる、つまり費用対効果を最大化する目的で建築をしました。

また、彼らはこの大中小の3つの劇場を効率的に運営すべく、チケットの売上規模や集客状況が劇場の大きさと比例するよう、劇場の大きさに見合ったミュージカル作品を公演をするという方法で収益を上げていました。

ブロードウェイ最大の劇場運営者であるシューベルト兄弟の手へ

1929年の世界恐慌の影響を受け、事業が悪化したチャニン兄弟は1930年に所有していた3つの劇場全てをシューベルト兄弟(Shubert brothers)に売却しました。現在、3つの劇場はシューベルト兄弟が設立した「シューベルト・オーガニゼーション(The Shubert Organization)」が所有者として存続を行っています。

シューベルト・オーガニゼーションは、ブロードウェイ最大の劇場所有団体として1900年から運営を開始、現在はマジェスティック劇場を含めマンハッタン内でオン・ブロードウェイ劇場17個とオフ・ブロードウェイ劇場2個の合計19個の劇場を所有・運営を行っている上、ミュージカルチケットの販売などブロードウェイ界を代表する運営団体です。

マジェスティック劇場の建築スタイル

ハーバート・クラップによるスパニッシュモダン様式

ハーバート・クラップは、20世紀初頭に数々の劇場を手がけ、現在のブロードウェイ番街を築き上げたとも言えるブロードウェイを代表する劇場建築家です。彼は劇場建築において、全ての空間を無駄なく活用する技術が非常に優れており、マジェスティック劇場では、オーケストラ席の座席配置にスポーツ会場で多く使用されているスタジアム式座席配置(Stadium seating)を使用、座席配置に斜面を加えることで、全ての座席からより良い視界とラウンジや入口の空間を広く確保することに成功しました。

マジェスティック劇場の外見はラコッタ (terra cotta)と呼ばれる陶器や建築用素材などに使用される素焼きの焼き物に、レンガ壁の装飾やアーチ型の窓を取り入れたスパニッシュモダン風(Modern Spanish style)を採用し、劇場の入口はパッラーディオ建築(Palladian architecture)様式が用いられています。

パッラーディオ建築様式とは

パッラーディオ建築(Palladian architecture)は、ヴィチェンツァ出身の建築家アンドレーア・パッラーディオ(Andrea Palladio)の設計から派生したヨーロッパの建築様式で、ローマ古代神殿建築ならではの対称性、奥行きの作り方などの技術に加え、切り妻屋根や列柱など新古典主義(Neoclassicism)を取りれた、独自の建築様式としてヴィチェンツァからヨーロッパ各地へと発展をしていきました。

ヴィチェンツァ市内の街並みはパッラーディオ建築が主に使用されており、また海を渡りワシントンD.C.のホワイトハウス(White House)にもこの様式が使用されています。

アダム様式を用いた内装デザイン

マジェスティック劇場の内装には、アダム様式(Adam style)と呼ばれる18世紀に流行したイギリスの伝統的な新古典主義(Neoclassical Architecture)をもとに、細部まで凝った彩色装飾と、スタッコと呼ばれる大理石に似た塗り壁材料を組み合わせた装飾様式を用いております。アダム様式は、シューベルト兄弟によって建築されたウィンター ガーデン劇場(Winter Garden Theatre)やバリモア劇場(Ethel Barrymore Theatre)を含め、多くの劇場の室内装飾に用いられています。

ハーバート・クラップの偉業を記した表彰碑に注目

1987年、ハーバート・クラップが手がけた劇場の内装・外見の建築デザインがともに、ニューヨーク市のランドマークとして登録されました。この名誉を表彰して所有者であるシューベルト・オーガニゼーションは、ハーバート・クラップを「ブロードウェイの建築家(The Architect of Broadway)」として、彼の偉業を記した表彰碑をマジェスティック劇場の入口ドアの上に飾りました。

表彰碑には、20世紀初めにブロードウェイ番街を築き上げ、今日のタイムズ・スクエアを作り上げたとも言えるハーバート・クラップの名誉に加え、彼が見習いとして設計学を学んだブロードウェイ劇場建築の先駆者ハーツ&タラント、そしてシューベルト・オーガニゼーションとの共同建築をした劇場の名前が記されています。ハーバート・クラップは、ブロードウェイの劇場建築の第一人者として、世紀を超えて称え続けられています。

マジェスティック劇場の代表作「オペラ座の怪人」

ブロードウェイのロングラン1位の作品

マジェスティック劇場は、ブロードウェイで絶対的な人気を誇るミュージカル「オペラ座の怪人」を上演している劇場です。シューベルト団体は、1988年にミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera )」を公演するにあたり、約1億円を超える費用をかけて劇場を再構築しました。

天井にシャンデリアを設置し、「プロセニアム・アーチ(Proscenium Arch)」の様式方法を用いた舞台を囲む額縁には彫像を装飾するなど、オペラ座の怪人の舞台である「パリ国立オペラ(Opera national de Paris)」をモチーフにした内装へと姿を変えました。

オペラ座の怪人は、同年のトニー賞でミュージカル作品賞を含む7部門で受賞、3部門でノミネートする快挙を成し遂げました。ブロードウェイで連続して長く公演を続けたロングラン1位の作品であり、ニューヨークを代表する名作として今日も多くの人に愛されています。

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