ルント・フォンテン劇場の基本情報
ルント・フォンテン・シアター(ラント・フォンテーヌ Lunt-Fontanne Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。
住所 : | 205 W 46th St, New York, NY 10036(地図) 46ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間 |
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創設 : | 1910年1月10日 |
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収容人数 : | 1,509人 |
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座席表 : | ※クリックして拡大できます |
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ルント・フォンテン劇場の行き方・アクセス
ルント・フォンテン劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。
「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。
ルント・フォンテン劇場の地図
以下は、ラント・フォンテン劇場(Lunt-Fontanne Theatre)の地図です。
ルント・フォンテン劇場の歴史
1910年にグローブ劇場として創設
ルント・フォンテン劇場(ルント・フォンテーヌ劇場 Lunt-Fontanne Theatre)は、1910年、劇場制作者チャールズ・ディリンガム(Charles Dillingham)と建築家ジョン・マービン・カレール(John Mervin Carrere)とトーマス・ヘイスティングス(Thomas Hastings)により創設されました。1599年に建築されたイギリス・ロンドンのシェイクスピアの戯曲劇場「グローブ座(Globe Theatre)」に敬意を表し、「グローブ劇場(Globe Theatre)」と名付けられました。
2人の建築家カレールとヘイスティングスによって建てられたグローブ劇場は、彼らが得意としていた「
ボザール様式(Beaux-Arts buildings)」を46丁目の正面玄関に施し、46丁目と47丁目の間に位置するブロードウェイ沿いにも小さな入口を設置しました。
劇場の内装は、チャールズからの要望で、他劇場とは異なる豪華な内装にしつつ、夏の間も劇場内を涼しく保てるよう天井に開閉可能な引込式窓がブロードウェイで唯一この劇場にだけ設置されています。会場の構造として「扇形(fan-shaped)」と呼ばれる扇の要(中心部)に当たる部分に舞台が設けられ、その要を中心に円弧を描くように客席が配置されている様式を採用し、より良い視界と会場全体の音響の反映にこだわった上、座席には冷却と暖房装置を備えた最新の座席構造を用いりました。
ボザール様式とは
ボザール様式(Beaux-Arts)とは、アメリカで19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した建築様式の1つです。外見はヨーロッパ古典神殿様式に似ており、別名アメリカン・ルネッサンス(American Renaissance)とも呼ばれています。ブロードウェイの劇場では、ルント・フォンテン劇場の他に、ニューアムステルダム劇場(New Amsterdam Theatre)、ライシーアム劇場(Lyceum Theatre)、セント・ジェームス劇場(St. James Theatre)で用いられています。
フランス国立美術学校エコール・デ・ボザールで建築を学んだアメリカの教授卒業生によって生み出されたこの古典様式は、ニューヨークの名所ある建築物に多く用いられています。
代表作として、グローブ劇場の建築社であるカレールとヘイスティングスによって建築された「ニューヨーク公共図書館」、「グランド・セントラル駅」、「アメリカ自然史博物館」などが挙げられ、日本でも世界恐慌(1929年~)あたりにこの様式が流行り、「旧帝国劇場」、「三越百貨店本店」、「明治生命館」など各地で使用されている建築様式です。
ルント・フォンテン劇場に改名
1910年にミュージカル「The Old Town」という作品から開業したグローブ劇場は、演劇とミュージカル作品を中心に公演を行っていましたが、1929年に勃発した世界大恐慌の影響を受けると1932年から1957年の間は映画館として姿を変えます。
その後、1957年に運営会社「City Playhouses Inc」がグローブ劇場を買取り、ミュージカル再演に向けて劇場の再構築を行いました。3階バルコニー席を取り除き、46丁目と47丁目のブロードウェイ沿いに面していた小さな入口を撤去、劇場名を現在の「ルント・フォンテン劇場(Lunt-Fontanne Theatre)」に改名しました。
劇場名は、再構築後の1958年5月5日初演のミュージカル「ヴィジット(The Visit)」の主演役者で、当時、夫婦役で人気であった「アルフレッド・ラント(Alfred Lunt)とリン・フォンタン(lynn Fontanne)」の名前を取って名付けられました。
大手劇場運営会社ネダーランダー・オーガニゼーションに買収される
1960年、劇場の所有者であった「City Playhouses」は、劇場プロデューサーのシー・ファー(Cy Feuer)とアーネスト・H・マーティン(Ernest H. Martin)に劇場を売却しました。そのわずか5年後の1965年にはブロードウェイの大手劇場運営会社「ネダーランダー・オーガニゼーション(Nederlander Organization)」と不動産屋「Stahl Real Estate」が劇場を買い取ります。
ネダーランダー・オーガニゼーションは、ブロードウェイの劇場運営会社の中で、シューベルト・オーガニゼーション(The Shubert Organization)に次いで2番目に大きい劇団で、ブロードウェイ番街に位置する主要劇場の内9つの劇場を所有、ニューヨーク市以外では、約20個の劇場を所有・運営しています。ルント・フォンテン劇場のロビーには、ネダーランダー・オーガニゼーションの設立者ジェームス・M・ネダーランダーのプライベート写真の展示が飾られています。
トニー賞受賞作品と人気ディズニー映画のミュージカル公演の上演
再創設後のルント・フォンテン劇場は、数多くのトニー賞作品を輩出しており、1960年公開の「サウンド・オブ・ミュージック」では、トニー賞ミュージカル作品賞を含む4部門で受賞、4部門でノミネートしました。
1997年公開の「タイタニック」では、トニー賞ミュージカル作品賞受賞を含む5部門で受賞しました。またディズニー人気映画のミュージカル版も公演しており、1980年には「ピーターパン」、1999年公開の「美女と野獣」ではトニー賞ミュージカル作品賞の含む8部門でノミネート、2007年公開の「リトル・マーメイド」はトニー賞オリジナル楽曲賞を含む2部門でノミネートするなど、ブロードウェイの歴史に残る作品を輩出し続けています。
アルフレッド・ラントとリン・フォンタンについて
劇場名の由来となった夫婦
ルント・フォンテン劇場の名前の由来となったアルフレッド・ラント(Alfred Lunt)とリン・フォンタン(Lynn Fontanne)は、ブロードウェイで活躍していた俳優夫婦です。元々個人で俳優活動を行っており、1922年の結婚を機に、1923年公開のミュージカル「Sweet Nell of Old Drury」から夫婦役として2人で活動を開始しました。
1958年にルント・フォンテン劇場で公演された「The Visit」で最後の舞台を演じるまで、2人は夫婦役として20以上の作品に出演し、それまでの功績が認められ「ルント・フォンテン劇場」の名前に抜擢されました。現在でも、劇場内には2人の肖像画が飾られています。
夫であるアルフレッド・ラント(Alfred Lunt)は20世紀のアメリカを代表する舞台役者で、過去に2回のトニー賞演劇演出賞とトニー賞演劇主演男優賞を受賞、アカデミー賞でノミネート、アメリカのテレビに関連する様々な業績に与えられる賞であるエミー賞(Emmy Awards)を受賞。
一方妻のリン・フォンテンは、20世紀初めのアメリカで40年以上も活動をした名女優で、過去に「The Visit」でトニー賞演劇主演女優賞でノミネート、エミー賞を受賞し、1970年には夫婦でトニー賞特別賞を受賞しました。
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