マンハッタン・シアター・クラブの解説

Manhattan Theatre Club – ブロードウェイミュージカルの制作会社案内

ブロードウェイミュージカルのマンハッタン・シアター・クラブ

マンハッタン・シアター・クラブの基本情報

劇場プロデューサーのリン・メドーとバリー・グローブ
マンハッタン・シアター・クラブ(Manhattan Theatre Club、略称MTC)は、1970年、劇場プロデューサーのリン・メドー(Lynne Meadow)とバリー・グローブ(Barry Grove)によって立ち上げられました。設立から現在まで約20,000以上の作品を手がけており、演劇とオフ・ブロードウェイ制作を専門とした非営利団体です。ミュージカル・演劇作品の制作以外に、マンハッタン内で2つの劇場を所有・運営を行っており、劇団名を省略して「MTC」の愛称で知られています。

マンハッタン・シアター・クラブの歴史

シューベルト・オーガニゼーションの協力を得て成長

元々、劇場プロデューサーとして演劇制作を行っていたリン・メドーとバリー・グローブは、演劇制作に対してより質の高い脚本を作品化して公演することを目標とし、マンハッタン・シアター・クラブ設立後、自身の劇場を持たずにキャバレー(現:ナイトクラブ)の劇場などを借りて公演を行っていました。1973年に、ブロードウェイ最大の劇場運営会社「シューベルト・オーガニゼーション(The Shubert Organization)」から資金援助を受けながら、演劇作品とオフ・ブロードウェイミュージカルを中心に制作し、設立から毎年の頻度で作品を手がけていました。1984年には、ミッドタウン55丁目にあるニューヨーク・シティ・センター (New York City Center)内に、所要人数299座席の小劇場「ステージ1(Stage I)」と所有人数150座席の「ステージ2(Stage II)」を設立し、本拠地として活動を始めます。

本拠地:ニューヨーク・シティ・センター

ニューヨークシティセンターは、マンハッタン初の舞台芸術センターとして、音楽、演劇、ダンスを全ての観客が自由に鑑賞できることを目指し1943年に設立されました。

ニューヨーク・シティ・センターの内装 この施設内は、2,257人を収容可能な「メインステージ(Main stage)」、「ステージ1」、「ステージ2」の3つの会場で形成されており、演劇公演は勿論のこと、ニューヨークシティセンター主催による毎年1回のフォール・フォー・ダンス・フェスティバル(Fall for Dance Festival)やトニー賞受賞作品によるアンコールミュージカル劇場シリーズ(the Encores! musical theater series)の公演などが行わています。アンコールミュージカル劇場シリーズ(過去にトニー賞に輝いたブロードウェイを代表するミュージカル作品を集結して行う公演)は、ニューヨークのエンターテイメントの1つとして有名です。

1980年代には大規模な再構築が行われ、「ニューヨーク・シティ・バレエ(the City Opera)」と「ニューヨーク・シティ・オペラ(New York City Opera)」が各約$3億ドルの寄付金を提供し、約$5.5億ドルの費用を掛けて再オープンをしました。今日では、マンハッタン・シアター・クラブを含め、アルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター(Alvin Ailey American Dance Theater)やアメリカン・バレエ・シアター(American Ballet Theatre)など多くの著名なバレエ団が本拠地にしています。

唯一所有しているブロードウェイ劇場:サミュエル・J・フリードマン劇場

サミュエル・J・フリードマン劇場 その後、マンハッタン・シアター・クラブは、自身のオン・ブロードウェイ劇場が必要だと考え初め、どの劇場が劇団にとって最も良い最適な劇場かを約10年間にわたって探し求めた結果、火災で廃墟となっていたビルトモア劇場(the Biltmore Theatre)を購入することに決めました。2001年に当時の劇場所有者との合意を得ることに成功し、マンハッタン・シアター・クラブにとって初の劇場購入が実現しました。また、放火により廃墟となって長年放置されていたこの劇場に対して救済の意味も込めて購入を決めており、所有権獲得後すぐに、約$35億ドルを費やして劇場の改装を行いました。

劇場のデザインは、火災前にデザインランドマークに指定されたプロセニアム・アーチの舞台建築やアーチ型の天井と2階席は、当時のままの外見を復元する形で、火事で影響を受けた箇所のみ改装を行いました。座席数は650席に減らし、劇場内にはエレベーターや会議室の設置を完備し、2003年に再オープンしました。2008年9月4日に、マンハッタン・シアター・クラブ、ブロードウェイの広報担当であったサミュエル・J・フリードマン(Samuel J. Friedman)氏の功績を称え、「サミュエル・J・フリードマン劇場」と改名しました。

マンハッタン・シアター・クラブの業務内容

マンハッタン・シアター・クラブは、主に演劇とオフ・ブロードウェイの作品制作を行い、ニューヨーク・マンハッタン内に2個の劇場を所有・運営していますが、その他にイベントの主催活動も行っています。

トニー賞受賞作品の出演者による共同公演「Spring Gala」

毎年1回行われるマンハッタン・シアター・クラブ主催の「スプリング・ギャラ(Spring Gala)」は、トニー賞とエミー賞(テレビに関連する様々な業績に与えられる賞)受賞作品の出演者が共演する合同ミュージカルです。一般の方も公式サイト(英語)からチケットを購入することが可能でチケット料金は、単体で$2,500(約30万円)~と高価設定となっており、ディナー付きのチケットもあります。

海外旅行パッケージツアー:Cultural Toursの販売

マンハッタン・シアター・クラブは、世界各国の劇場や演劇文化を身近に体験し、豪華なホテルとお食事を楽しんでもらうのを目的とした年に一度の海外旅行パッケージツアー「Cultural Tours」を提供しています。実際に催行されたパッケージの例では、8日間の2018年ニューイヤーズ・ロンドンツアー(ツアー代金:$6,500=約70万円)が開催され、5つ星ホテル「ロイヤルホースガーズホテル(the Royal Horseguards Hotel)」での宿泊(イギリスの伝統的な豪華朝食付き)、新年特別ディナー、ロンドンで公演される演劇8作品の観劇チケット、美術館・ギャラリーの訪問、などがが含まれた豪華ツアーがありました。ツアーの内容や申込は公式サイト(英語)よりご確認いただけます。

マンハッタン・シアター・クラブが所有する劇場リスト

ブロードウェイの劇場運営会社、マンハッタン・シアター・クラブが運営しているニューヨークの劇場一覧です。リンク先にて、詳細を確認できます。

ブロードウェイ ニューヨーク・シティ・センター

ニューヨーク・シティセンター

ブロードウェイミュージカル 割引チケット 絶賛発売中!

ブロードウェイミュージカルのチケットを、日本にいながら日本語で、どこよりも安く速く安心してご購入頂けます

  1. 割引チケットを即購入・即確約
  2. ご購入後でもキャンセルが可能
  3. ご予約からご入場まで安心の日本語サポート