ニール・サイモン劇場の基本情報
ニール・サイモン・シアター(Neil Simon Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。
住所 : | 250 W 52nd St, New York, NY 10019(地図) 52ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間 |
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創設 : | 1927年11月22日 |
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収容人数 : | 1,428人 |
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座席表 : | ※クリックして拡大できます |
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ニール・サイモン劇場の行き方・アクセス
ニール・サイモン劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。
地下鉄の最寄駅 :
路線の「7 Ave」駅から徒歩5分ほど
路線の「50 St」駅から徒歩5分ほど
路線の「50 St」駅から徒歩5分ほど
「42st – Times Square / Port Authority」駅は、構内が広い駅ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。
ニール・サイモン劇場の地図
以下は、ニール・サイモン劇場(Neil Simon Theatre)の地図です。
ニール・サイモン劇場の歴史
旧名称:アルヴィン劇場の名前の由来は創業者の頭文字
ニール・サイモン劇場(Neil Simon Theatre)は、1927年、劇場プロデューサーのアレックス・アーロンズ(Alex Aarons)と同職のビントン・フリードリー(Vinton Freedley)によって創設されました。創設時の劇場名は「アルヴィン劇場(Alvin Theatre)」。これは、建設者であるALex AaronsとVINton Freedleyの名前の頭文字に由来しています。
アルヴィン劇場は、オーガスト・ウィルソン劇場(当時の名はギルド劇場)と向かい合わせになる位置に建設されました。これに対し、ニューヨークタイムズの有名な批評家であるブルックス・アトキンソンが「アルヴィン劇場を、ギルド劇場の目の前にを建てるとは実に挑発的だ」と批評し、世間に注目を浴びました。
世界恐慌の影響で、劇場はラジオ局CBSのラジオスタジオに
ニール・サイモン劇場は、1927年の創設と共に公演を開始したミュージカル作品「ファニーフェイス(Funny Face)」がいきなりのヒットし、1930年にはブロードウェイの女王と呼ばれたエセル・マーマン(Ethel Merman)が「Girl Crazy」公演でブロードウェイデビューを飾るなど、賑わいを見せていました。
しかしその直後、世界大恐慌がブロードウェイのショービジネス産業全体を襲い、この劇場にも火種が飛びます。アーロンズとフリードリーによる劇場運営は上手くいかず、敢え無くラジオ局のCBSに劇場を貸出すこととなり、以降しばらくの間はラジオの収録、放送スタジオとして使用されていました。1947年にはジャーナリストのハーマン・バーンステイン(Herman Bernstein)が劇場を購入し、ミュージカル作品の公演を行っていましたが注目される大きなヒット作は生まれませんでした。
ネダーランダー・オーガニゼーションが買収、改名
1977年、大手劇場運営会社のネダーランダー・オーガニゼーションがアルヴィン劇場を買収し、同年4月21日、ミュージカル「アニー(Annie)」のオリジナル作品公演を開始しました。「アニー」は、同年の第31回トニー賞の11部門にノミネート、ミュージカル作品賞、作曲賞、ミュージカル脚本賞を含む7部門を受賞を記録し、当時の劇場史上に記録される大ヒットとなりました。
1983年、ニール・サイモンによる戯曲「思い出のブライトンビーチ(Brighton Beach Memoirs)」の公演を開始すると、その数か月後の同年6月29日、ネダーランダー・オーガニゼーションは、数多く作品を世に送り出してはアルヴィン劇場にて公演を行った劇作家 ニール・サイモン(Neil Simon)の功績に敬意を表し、劇場名をニール・サイモン劇場へ改名しました。
2000年以降はリバイバル作品を中心に公演
2002年8月15日、ニールサイモン劇場ではミュージカル「ヘアスプレー(Hairspray)」の公演が始まり、トニー賞のミュージカル作品賞に輝く大ヒットとなります。当時「アニー(Annie)」が持っていたこの劇場のロングラン記録を上回り、2,642公演のロングラン記録を樹立しました。翌年2003年には第57回トニー賞で13部門にノミネートされミュージカル作品賞を始め、脚本賞、楽曲賞、演出賞を含む8部門で受賞を果たしました。
2009年1月4日に「ヘアスプレー」が終演した後、過去に初演でトニー賞13部門ノミネート、4部門受賞を果たしていた「ラグタイム(Ragtime)」のリバイバル作品公演を行うことが決まり、1月から11月までの10か月間は舞台の入念な準備のため、劇場では一切公演を行いませんでした。「ラグタイム」公演の復活に、劇場関係者らは大きな期待を寄せていましたが、11月15日に公演が開始されるも客足は乏しく、僅か65公演で幕を閉じ、劇場史に残る失敗となりました。
2011年4月には、ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me if You Can)」のが開幕しました。この作品は、実在した詐欺師 フランク・アバグネイル氏の半生を描いた作品です。彼は信用詐欺、小切手詐欺、身分詐称(パイロット、医師、弁護士等)を幾度となく繰り返しては、拘留からの脱出(JFK空港の誘導路で飛行機を降り逃亡)など、逮捕から逃れてきました。
自伝「Catch Me if You Can」を発表すると2002年に映画化され、さらにブロードウェイでのミュージカル化が決定しました。第65回トニー賞ではキャッチ・ミー・イフ・ユーキャンでFBI捜査官役を演じたノーバート・レオ・バッツ(Norbert Leo Butz)がミュージカル主演男優賞を受賞し、4部門にノミネートされましたが、「ヘアスプレー」の”大ヒット”にあやかることは出来ず、僅か5か月後の9月に終演しました。
ニール・サイモン劇場の建築スタイル
ハーバート・クラップによるアダム様式の劇場内装デザイン
ニール・サイモン劇場(旧名:アルヴィン劇場)は、当時の最も有名な建築家ハーバート・クラップ(Herbert J. Krapp)によってデザインされました。18世紀のイギリス建築をモチーフにして建築され、劇場の外装は赤いレンガで覆いつつもアイボリー色(白系食)の素焼きの装飾を施し、落ち着いた印象を与えつつもどこか気品のある仕上がりとなっています。
内装は、クラップの象徴的建築スタイルとも言える
アダム様式(18世紀後期イギリスの建築家ロバート・アダムらアダム兄弟が確立した室内装飾や家具のデザイン様式)でデザインされており、アルヴィン劇場では古典的なデザインを用い、ゴールドや赤色で装飾を施して劇場全体に統一感を持たせることで優雅さを演出しています。
1,428座席を擁するこの劇場は、オーケストラ、メザニン、バルコニー席の3階建てで造られおり、劇場の上層部には設立者であるアレックス・アーロンズとビントン・フリードリーが仕事をするオフィスがありました。
ニューヨーク市歴史建造物保存委員会によりランドマーク指定を受ける
1985年、ニューヨーク市歴史建造物保存委員会 (New York City Landmarks Preservation Commission) により、アルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)を含む3軒の劇場が、1920年代に建設されて以来ニューヨーク市を代表する文化的建造物に値するとして同時にランドマーク(歴史建造物)指定を受けました。
この委員会はアメリカで最大の歴史保存機関であり、11人の委員によって構成され、対象となる建造物を機関内の投票により決定します。ニューヨーク市において①建築的に重要な建造物、②歴史的および文化的に重要な建造物へ歴史建造物(ランドマーク)の地位を認定し、登録建造物そのものだけでなく、ぞれぞれの建造物に蓄積された歴史をも保護しています。
アルヴィン劇場は特に評価が高く、文化的、建築的な重要性を、劇場の外装内装共ランドマーク認定を受けました。
1985年にランドマーク(歴史建造物)指定を受けた劇場
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