ミュージカル カム・フロム・アウェイ(Come From Away)チケットと観劇レポート

ミュージカル「カム・フロム・アウェイ」感想

こんにちは!2018年8月29日現在、ニューヨークは気温32~35度で湿度70%と、例年より暑さの残ったまさに残暑真っ只中という具合です。今回は、提携先から「新しくサービスが始まったミュージカル専用の翻訳アプリの日本語版」を体験してほしいということで、ミュージカル「カム・フロム・アウェイ(Come From Away)」を観に行ってきました。
世界に衝撃を与えた、あのアメリカ同時多発テロ(9.11)が起こった時、アメリカの航空域を飛行中のあらゆる飛行機が強制着陸の要請を受けた事を皆さんはご存知でしょうか。合計38機の飛行機が着陸を指示された先は、カナダにある小さな田舎町で、合計7000人近くの人がその島に押し寄せることになってしまったという実話が基になっていて、まさに内容を理解していないと物語についていけない演目だと思いましたので、翻訳アプリを試すのに最適と思いながら、観劇してまいりました!

カムフロムアウェイ(Come From Away)について

あらすじは、他国から来た飛行機38機に乗る総数7000人の乗客が、同時多発テロの影響で緊急着陸を要請され、カナダにあるガンダーという1つの小さな町に着陸して数週間を過ごすというストーリーです。

ガンダーの住民が総出ですべての人々を迎え入れてお世話としたという、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件から数週間のうちに実際に起こった出来事を舞台化した作品です。

2017年のトニー賞で7部門ノミネート

第71回トニー賞(2017年)ミュージカル作品賞にノミネートしたカムフロムアウェイ
第71回トニー賞(2017年)にて、ミュージカル作品賞、脚本賞、楽曲賞、助演女優賞、照明デザイン賞、演出賞、振付賞、の7部門でノミネートし、その内ミュージカル演出賞を受賞した作品です。

人種の壁を超えた感動の物語は、ミュージカル作品としてもトニー賞を通じて大きく評価されました。詳細ページではさらに詳しくあらすじや見どころを紹介しているので是非ご確認ください。

上演劇場はシューベルト劇場街のど真ん中

ジェラルド ショーンフェルド劇場(Gerald Schoenfeld Theatre)

Gerald Schoenfeld Theatre
1917年10月10日に「プリマス劇場(Plymouth Theatre)」という名前でシューベルト兄弟によって建てられたこの劇場は、45丁目と8番街から広がるシューベルト・オーガニゼーションが所有する劇場が立ち並ぶ「シューベルト帝国」に位置します。

住所:236 W 45th St, New York, NY 10036

「劇場街」という名前がよく似合うシューベルト・オーガニゼーションの帝国のど真ん中にある、ジェラルド ショーンフェルド劇場の歴史や座席配置など劇場について詳しくは詳細ページをご覧下さい。
記念にもお土産になる専用カップビール
今回は招待いただいた事もあって、ラッキーな事に特別にドリンクチケットも3人分いただきましたので、早速1階席の後ろにあるバーに直行させていただきました!ありがたい事に、本来であれば$14するビール(ハイネケン)を無料で頂戴しました!

もし、インスタにアップするなら、劇場舞台を背景にこんな写真を撮ってみるのはいかがでしょうか。

※ビールはハイネケンとクアーズ・ライトの2種類です。

今回の座席はココでした

チケット券面 ORCHO N 21 の見方:

1階オーケストラ席 左サイドのN列の17,19,21番シート
OrchestraCenter = 1階オーケストラ席 奇数側のサイド
N列(前から14列目)のシート番号21

完売している公演のチケットで、招待席とは言え、そこまで良い席には当たらないだろう、という想像が的中した壁寄りの座席でした。この劇場は1階席が19列しかないので、14列目は後方に位置します。2階席が覆いかぶさってはいますが、視界に邪魔する事はありませんでした。21番の座席なので、視界にそれなりに角度はついてしまいます。

この劇場は、横よりも縦の位置が重要

ミュージカル劇場の座席番号
今回は1階席で、壁に近いサイド席になっていますが、実は、小規模劇場のため角度がついてもそこまで視界が悪くないです。それより知っておかないといけない事は、この劇場は、客席の傾斜がとてもなだらかなので、目の前に大きな人が座ったら視界が塞がれやすいです。

今回は二階席が屋根として覆いかぶさる座席なので、視界の上部分も塞がれつつ、スタッフ金木の前には大きな人が座っていたため、上から下から視界が阻まれました。よって、1階席の場合、せめて二階席が被らない前から14列以内に座ってほしいと思います。

充実した公式グッズを休憩時間にチェック

自分用の記念に、お土産に。やっぱりブロードウェイ・ミュージカルに来たら公式グッズはチェックしたいです。販売スタッフに聞いたところ、一番売れているグッズオリジナルサウンドトラックという事で、2017年のトニー賞で楽曲賞にもノミネートした演目だけあって、さすがだなと思いました。
グッズは、小物が$10~。Tシャツが$30~。と種類も豊富で、クレジットカードか現金で購入できます。

※クリックして画像を拡大

カム・フロム・アウェイ 観劇後の感想まとめ

このミュージカルを観る前に仕入れた情報は「途中休憩がない100分ぶっ通しのミュージカルを、目立った主役なしで、アンサンブル12人の演者が全員一人二役やって進行する」という事で、正直まったく想像がつかない状態で劇場に足を運びました。

いざ見て見ると、テロ事件という真剣な状況ではあるのですが、驚いた事に序盤は特にアメリカンジョークを各所に織り交ぜ、コミカルながらも淡々と展開していきます。しかし、他のミュージカルに比べてセリフが多い!やたら多いです。1曲の中でも会話のやり取りシーンがいくつもあり、ひたすら話まくってる場面があったりします。序盤からちょっと英語の難易度が高く感じたので、翻訳アプリを使いまくる事になりました。

他のミュージカルにないスピード感

観客がどこの国からきたかを書いたタグ
乗客と住民を演じ分け、飛行機のシーンと島のシーンも、並べた椅子を飛行機の客室として使うか、島の住宅として使うか、など舞台セットの転換も全くなく、最初から最後まで暇なしノンストップでとにかくスピーディでした。

展開が早く、飽きないのは良いのですが、早すぎて最初の方は、誰がどの訳をやっているのか全くわかりませんでした。正直、翻訳アプリ「GalaPro」を使っていなければ、迷っていたと思います。

歴史上初のアメリカ人女性機長の話がすごい

歴史上初のアメリカ人女性機長
今回の観劇で一番印象に残った楽曲は、実在の人物ビバリー・ベース(Beverley Bass)の半生を描いた「Me and the Sky」という曲です。是非見てほしいです。

イントロからして耳に残る感じで、売れ線パターンのメロディと思いきや途中で変調して、サビではとても力強い曲調に変わる、という。1986年に歴史上初のアメリカ人女性機長になった彼女ならでは感情移入をストレートに感じる事ができる楽曲です。

悲しみだけで終わらない心温まる感じ

観客がどこの国からきたかを書いたタグ
911に関連したミュージカルということで、悲しいストーリー構成になっているのかと思っていました。

確かに悲しい背景は大きくあるのですが、行き場所を失った乗客達を受け入れた田舎町の住民との間に生まれる人間関係が注目されるよう、途中に笑いあり、涙ありの人間くささが濃く演出されており、テロ現場となったニューヨークから遙か離れたカナダの島でこんな事が起こっていた…という「911のアナザーストーリー」をリアルに知ることができます。

もし自分がガンダー行きの乗客になっていたら

劇場内に飾られている、観客がどこの国からきたかを書いたタグ
もし自分や家族が乗っている飛行機が緊急着陸を命じられて、しかも、その後数日間はフライトの目処がたたないまま、訳の分からない島にしばらく滞在する、、、という状況になったら。言葉も文化もわからない異国の地で、どれほどのストレスだろう、と考えました。カナダは英語圏なので、言葉が通じる乗客も多かったのかもしれませんが、自分はともかく、日本から来た家族は英語が話せないので、とんでもない事になっていただろうと思います。劇中には、まさにこの状況になっている乗客もいて、ガンダーの住人が身振り手振りで真剣に説明をしたりしていました。

劇中の中では、アメリカにそれほど重きを置いてない人もいれば、ニューヨークで消防団員をやっている息子を持つ母親までいました。同じ環境化であっても、自分の状況が違えば、精神状態はもちろん、周りに対する態度や接し方が一変します。そんな厳しい状態にある乗客に対し、ガンダーの住民たちは全力で向き合ってくれていました。

ディズニーのおとぎ話でもなければ、すごい奇跡の実話の派手に着色した物語でもない、これは言葉や文化関係なしに肌で感じる事のできるドキュメンタリー・ミュージカルだと思います。

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