
2018年7月からプレビュー公演が始まった注目のミュージカル、「ゲッティンザバンドバックトゥゲザー(Gettin’ the Band Back Together)」に、幸運な事にもスタッフ3名が招待されたので、早速観に行ってきました。
前日に突然招待された事もあり、急いで情報収集をしようと思ったのですが、公式サイトの動画を見て大体のストーリーが分かったのでそのまま観劇に望みました。結果、この作品は英語が分からなくても楽しめるという事が分かりましたので、定番はもうすでに観終えて次はどうしよう…と思われている方にはオススメです。
Gettin’ the Band Back Togetherについて
本作品のあらすじは、証券会社に努めている主人公のミッチが、社会人になっても昔の若い頃の夢を諦めれず、いい歳になってから脱サラしてミュージシャンを目指す…。みたいなストーリーと思われがちですが、実際は少し違います。ミッチはかなり現実主義で、昔組んでいたバンドでの良き日々はすっかり思い出として割り切って、社会に向き合っていました。
ただ現実は厳しく、働いていた証券会社から業績不振を理由に解雇されてしまいます。解雇されて地元のニュージャージー州に戻ってから、様々な原因と理由により、バンドを再結成する事になります。ありがちですが、ちょっとひねったストーリーとキャラクター設定となっていますので、この観劇レポートを読む前に作品の詳細ページであらすじと登場人物の紹介を是非ご確認ください。
Gettin’ the Band Back Together上演はベラスコ劇場(Belasco Theatre )
ベラスコ劇場(Belasco Theatre)

住所:111 W 44th St, New York, NY 10036
ブロードウェイで初めてスポットライトを採用したことでも有名なベラスコ劇場の基本情報、建築スタイルなどについては、詳細ページをご覧下さい。
小振りな劇場に最先端の音響設備が導入されている

座席エリアを見ると、やはり古さを感じさせる劇場ではありますが、ブロードウェイで初めてスポットライトを取り入れた劇場という事だけあって、ここは手が抜けないところなのでしょうか。最新技術が大好きだったベラスコ氏については別ページで説明していますので是非お読みください。
ティファニー・ステンドグラス博物館のような劇場

階段を上がって3階のバルコニー席まで上がれば、さらに近づいて見る事ができます。
今回の座席はココでした
今回は、ご招待いただいた上に、こんな良い席ありがとうござます!という感じでした。オーケストラ中央列の通路寄りの3席並び、最高です。着席した時点では、まさかこの「通路側の席」がミュージカルをさらに楽しませてくれるとは、思いもしませんでした…。
チケット券面 ORCHC K 111~113 の見方:

K列(前から12列目)のシート番号113
シート番号113は、1階オーケストラ席中央の通路側よりのお座席となり、数字が大きいと通路側、数字が小さくなるほど中央のお座席になります。

これはマイナス面ですが、良い面は、全体的に舞台に近づいて詰まっているので、今回のK列(前から12列目)でも、かなり舞台に近い席となっていました。ウィキッドを公演しているガーシュイン劇場だと、同じK列でも雲泥の差でベラスコ劇場の方が舞台を近くで見ることができます。
劇場散策も一通り楽しんだので、お手洗いを済ませたいと思いました。同行した2人もお手洗いに行っておきたいという事で、地下へ。この劇場では、バーカウンターも、お手洗いも、地下にあります。
ビールは1杯 $14と、ブロードウェイ価格ですが、記念に持って帰れる特製カップに入ってくるのでビールを買ってから座席に戻りました。
この作品をより楽しむために
1階席の通路側は完全な当たり席です

しかも、ただ通り過ぎるだけではなく、客席に声をかけたり、ハイタッチをしたり。物語中盤ではバンドメンバー募集のためにビラを配るシーンがあるのですが、しっかりビラを客席にも配ります。ここまでオーディエンスに絡むミュージカルも久しぶりでした。
休憩時間は公式グッズをチェックしよう

このミュージカルでは、所々でニュージャージーの自虐ネタなどが連発されますが、グッズにもニュージャージー州を形どってHELL YEAHと書かれたTシャツなど、コメディ要素がしっかり反映されています。
観劇後の楽しみ方!キャストの出待ちを初体験
今回はミュージカルがとても楽しかった事もあり、久しぶりにキャストの出待ちする事にしました。基本的にブロードウェイは役者と観客の距離感が非常に近い事から、係員に聞けばどこからキャストが出てくるかすぐに教えてくれます。今回もすぐに「正面玄関を出て右に進んだ階段の所」と答えてくれました。ちなみに、ベラスコ劇場は裏口がなく、出入り口が全て44丁目通りにあるのでとても見つけやすいです。
ミート&グリートが行われていた

何を確認しているか訪ねてみると、キャストと会って話ができるVIPリストだそうです。プレビュー公演のミュージカルでは、事前に開催される抽選で当たった人にリストバンドが配られ、中に入って握手したり一緒に写真を撮影したりできます。(※ミート&グリート)
Playbill にサインをしてもらおう
ミート&グリートが行われているので、なかなかキャストが出てきませんが、待つこと10分少々。まずはリッキー役のソーヤー・ヌーンズ(Sawyer Nunes)が出て来ました。なんとも等身大な若さが魅力的な彼(まだ16歳なのです。。若い!)ですが、とても気さくにサインと写真に応じてくれます。一通りサインをして出ていくと、普通に歩いて帰って行きました。車にも乗らず、徒歩。ブロードウェイの良さですね。
その後は、主人公ミッチの親友役バードを務めたジェイ・クレイッツ(Jay Klaitz)がストームトルーパー(スター・ウォーズのキャラクター)のタンクトップを着て出てきました。キャストの皆さんは疲れているはずなのに、むしろ顔が生き生きしていて、本当にミュージカルが好きなんだろうな、なんて感じました。
さらに10分ほど待つと、最後にミッチのお母さんことシャロン役のマリル・ヘナー(Marilu Henner)に会うことができました。66歳とは思えないプロポーションを至近距離で見る事になりましたが、さすが大御所、他のキャストに比べてかなり堂々としてオーラが半端なく出ていました。皆さん快くサインや写真を一緒に撮ってくれますので、皆さんもブロードウェイの思い出に出待ちしてみてはいかがでしょうか。
※クリックして画像を拡大
Gettin’ the Band Back Together 観劇後の感想まとめ

ちょっと登場人物の関係性が英語で聞き取りにくいかも、と思ったりしましたが、そのために上記の詳細ページに登場人物紹介を記載しましたので読んで行けば問題なしです!
明るく笑いたい方はGettin’ the Band back together

ちなみに、歌でいうと、警察官のミチェル役がダントツで歌が上手かったです。ライブ・ミュージックが好きな方には必ずスクール・オブ・ロック(School or Rock)を見るようにオススメしていたのですが、つい先日「2019年1月に終演決定」という発表があり、とても残念に思っていましたが、今回この作品に巡り会えたので完全にその穴が埋まりました。
一人の世界に入ってしんみりミュージカルを観たい、という方には絶対オススメできない作品ですが(そういう方はオペラ座の怪人を観て下さい!)、これぞアメリカのミュージカル!という作品を観てみたいという方にとっては絶対ハズせない作品となっています。
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