ブロードウェイミュージカル「ミス・サイゴン」のチケット購入

ベトナム戦争末期の1975年。若干17歳にして家を焼かれ、孤児となったキムは、ベトナムの首都サイゴンにやってきて、エンジニアが経営する売春宿で働き始めたばかり。一方キムの最初のお客さんとなった米軍兵のクリスは、友人のジョンに促され、気が乗らないままキムと一晩を過ごした。

2人は一晩だけのつもりが愛を深め、クリスはキムを母国のアメリカに連れて帰ることを決意する。クリスはキムを連れ出すためにエンジニアの元を訪れるが、エンジニアはキムを渡す見返りとしてアメリカビザを要求する。クリスはキムを連れて帰るための手続きを終えていたが、サイゴン陥落の混乱で不運にも2人は出会えず、クリスだけがアメリカに戻っていってしまった。

舞台は3年後に変わる。クリスはキムのことが忘れられないながら、アメリカ人のエリスと結婚し、新たな人生を歩んでいた。一方でキムはクリスが迎えに来てくれる日を心待ちにしている。

キムには小さい頃に親が決めた婚約者のトゥイがおり、彼は今や新政府の高い位置に昇り詰めていた。トゥイはエンジニアに頼みキムを探し出すが、キムには実はクリスとの子どもがいることを知り激怒。子どものタムをナイフで殺そうとし、キムはクリスからもらった銃でトゥイを射殺してしまう。

エンジニアに助けを求めるキムだったが、タムがアメリカ人との間の子どもであるとわかれば助けると言われる。エンジニアはタムの叔父としてアメリカに渡ろうと画策していた。

一方、アメリカではクリスの親友のジョンが、アメリカ人との間に生まれた戦争孤児「ブイ・ドイ」をサポートするための組織で働いていた。キムがまだ生きていること、そしてクリスとの間の子どもがいることを知ったジョンは、クリスにそのことを伝える。ジョンとクリス、そして妻のエレンはキムに会うため、バンコクに足を運ぶのだが・・・。