サークル・イン・ザ・スクエア劇場の基本情報
サークル・イン・ザ・スクエア劇場(Circle In The Square Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。
住所 : | 1633 W 50th St, New York, NY 10019(地図) 50ストリート・51ストリート沿い、ブロードウェイと8番街の間 (入口は50、51ストリートどちらからもアクセスできます) |
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創設 : | 1972年11月15日 |
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収容人数 : | 776人 |
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座席表 : | ※クリックして拡大できます |
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サークル・イン・ザ・スクエア劇場の行き方・アクセス
サークル・イン・ザ・スクエア劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。
地下鉄の最寄駅 :
路線の「50 St」駅から徒歩5分ほど
路線の「50 St」駅から徒歩3分ほど
サークル・イン・ザ・スクエア劇場の地図
以下は、サークル・イン・ザ・スクエア劇場(Circle In The Square Theatre)の地図です。
サークル・イン・ザ・スクエア劇場の歴史
ガーシュイン劇場の姉妹劇場として登場
サークル・イン・ザ・スクエア劇場(Circle In The Square Theatre)は、1972年11月15日創業の劇場。非営利団体「サークル・イン・ザ・スクエア(Circle in the Square Theatre)」と
建築家アレン・セイレス(Allen Sayles)により、1972年11月29日創設のガーシュイン劇場(Gershwin Theatre)と隣接する形で、パラマウント・プラザ・タワー(Paramount Plaza)内に建築されました。
1970年に設立したパラマウント・プラザ・タワーは、映画館「キャピトル劇場(Capitol Theatre)」とガーシュイン劇場の建築を主な目的として建築されました。2年後、派生する形でサークル・イン・ザ・スクエア劇場が建設されましたが、
各劇場はそれぞれ壁でしっかりと区切られています。
ちなみにキャピタル劇場は、20世紀初めにコート劇場を初めとする数多くの劇場と映画館を建築したトーマス・W・ラム(Thomas W. Lamb)が手がけた劇場です(1968年9月16日閉鎖)。また、高さ:669フィート(204メートル)を誇る巨大なパラマウント・プラザ・タワー内には、劇場の他にサークル・イン・ザ・スクエア劇場学校、映画館、オフィス、レストランや地下鉄の入口と連携しています。
元々はグリニッジビレッジにあるキャバレーだった
実は、サークル・イン・ザ・スクエア劇場は、現在の所在位置「パラマウント・プラザ・タワー」に建設される前にグリニッジビレッジ地区で存在しておりました。この劇場は、1951年に劇場制作者テオドール・マン(Theodore Mann)を中心に、映画監督ホセ・キンテーロ(Jose Quintero)、俳優ジェイソン・ウィングリーン(Jason Wingreen)、ダンサーアイリーン・クラマー(Eileen Cramer)、女優エミリー・スティーブンス(Emily Stevens)ら5人によって創業されました。
しかし、当時のサークル・イン・ザ・スクエアは、劇場としての営業許可を持っていなかったため、代わりにテオドール・マンはキャバレーの営業許可を取得し、劇団スタッフや役者と一緒にウェイターとして働きながら
ダンスやコメディショーを開催するナイトクラブとして経営を開始しました。そのため数年は、ミュージカル公演ではなく、グレーテ・スルタン(Grete Sultan)によるピアノ演奏などを開催するも、あくまでキャバレーとして運営されていました。
オフ・ブロードウェイ劇場からトニー賞受賞作品の上演劇場への進化
1960年に、テオドール・マンはサークル・イン・ザ・スクエア劇場をグリニッジビレッジのブリーカー・ストリート(Bleecker Street)地区に移すのと同時に、当時僅か生徒15人で形成されたミュージカル学校「
サークル・イン・ザ・スクエア演劇専門学校(Circle in the Square Theatre School)」を設立し、劇場の運営だけではなくミュージカルの役者やスタッフの育成にも力を注ぎました。
ブリーカー・ストリート地区での劇場再開後、戯曲「わが町(Thornton Wilder’s Our Town)」など公演を経て、
1971年に正式にオフ・ブロードウェイの劇場として登録され、これをきっかけに現在のパラマウント・プラザ・タワーに移りました。
新しくなったサークル・イン・ザ・スクエア劇場では、2015年4月19日から2016年9月10日公演のミュージカル「ファン・ホーム(Fun Home)」が、2015年トニー賞でミュージカル作品賞を含め5部門で受賞、7部門でノミネートする快挙を成し遂げ、オン・ブロードウェイ劇場として仲間入りを果たしました。
今作品はブロードウェイで初となるレズビアン女性を主人公とするミュージカル作品で話題となり、トニー賞の他には、2016年の音楽界において最も名誉のあるグラミー賞で、ブロードウェイ・キャストによる楽曲が最優秀ミュージカルアルバム賞にノミネートされました。
サークル・イン・ザ・スクエア劇場の建築スタイル
アレン・セイレスによるヴォミトリウムとスラスト・ステージ
建築家アレン・セイレス(Allen Sayles)によるサークル・イン・ザ・スクエア劇場の舞台構造は、古代ローマとギリシャをモチーフにし、ブロードウェイ劇場で一般的に使用されている「プロセニアム・アーチ(Proscenium Arch)様式」とは異なり、中央部に舞台があり、
階段と階段の間にある「ヴォミトリウム(Vomitorium)」と呼ばれるトンネルの仕組みをブロードウェイの劇場内で唯一使用しています。
中央部の舞台を囲むように776席の客席が配置されているため、客席と舞台には境目が存在せず、目の前で劇を楽しめるのが特徴的な舞台様式です。
トンネル構造:ヴォミトリウムについて
ヴォミトリウム(Vomitorium)とは、円形をした劇場の座席の間や下に位置する観客用出入り口のことを指し、公演終了後に多くの観客が素早く劇場を出ることができるよう考えだされた建築様式です。また、役者の登場口及び通路として使用されることもあり、役者はこの通路を使用して円形劇場の舞台と舞台裏を行き来します。
この様式は古代ローマ時代に建設された半円形の劇場で使用され始め、ローマ市に存在する数多くのローマ劇場(Teatro Romano)で用いれられています。ちなみにローマでは、最上流階級の人々がより多くの食事をとるため、食事の間に「ヴォミトリウム」と呼ばれる部屋で故意に嘔吐する習慣があり、舞台形式に使用されるヴォミトリウム様式と同じ名前だったため、当時ローマ劇場内にそのような場所が設置されたとして広く誤解された話も有名です。
スラスト・ステージと呼ばれる平たい劇場
舞台の様式として使用している「スラスト・ステージ(Thrust Stage)」は、舞台と観客の間にプロセニアムとよばれる円縁(枠)が存在せず、舞台の三方向を客席が囲むようなフラットな形をした形式のもので、元々ビビアン ビューモント劇場(Vivian Beaumont Theatre)でも使用されていましたが、現在は再構築により取り壊され、
舞台様式「スラスト・ステージ」を使用しているブロードウェイの劇場はサークル・イン・ザ・スクエア劇場のみとなります。
演劇育成学校:サークル・イン・ザ・スクエア演劇学校
1961年創業の演劇学校
サークル・イン・ザ・スクエア劇場と同様にパラマウント・プラザ・タワー内に位置する独立非営利団体「サークル・イン・ザ・スクエア劇場学校(Circle in the Square Theatre School)」は、俳優・制作スタッフ・監督・運営などブロードウェイミュージカルに関わる全ての分野においてのミュージカル育成学校として、1960年に設立しました。
授業の一貫としてサークル・イン・ザ・スクエア劇場の舞台で生徒が入場料無料の公演を行うなど、通常では経験できない体験をすることができます。現在のサークル・イン・ザ・スクエア劇場学校の生徒数は約200人以上にまで拡大し、ブロードウェイミュージカルを代表する育成学校の1つとなっています。
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