2018年5月1日、第72回目のトニー賞ノミネートが発表されました！あっとブロードウェイでどこよりもいち早く最新情報をお届けします！
2018年 第72回トニー賞のスケジュール
2018年度第72回目のトニー賞は6月10日にラジオシティ・ミュージックホールで行われる予定となっております。今年の受賞はどのようになるのか、ノミネート発表された今から楽しみですね！特に注目を浴びている以下受賞部門を発表します。また、過去のトニー賞の受賞作品やトニー賞の種類、部門についてはこちらからご覧ください。
ミュージカル作品賞のノミネート作品
アナと雪の女王（FROZEN）
世界中に爆発的なアナ雪ブームを引き起こした映画を元にした作品。アナとエルサのまさに本物の姉妹かのような演技は必見です。元々ミュージカルを作るために生まれたといっても過言ではない大ヒット映画と同様に今作品も最優秀賞受賞となるのでしょうか！？スポンジボブ（SpongeBob Squarepants:The Musical）
スポンジ・ボブは、子どもから大人まで、アメリカでは誰もが知っている大人気なアニメです。大物ミュージシャンによる楽曲制作や、舞台演出に4度のトニー賞受賞経験を持つデイビット・ジンなどの協力で、コメディーかつユニークたっぷりの今作品が選ばれるのでしょうか！？ザ・バンド・ビジット（The Band’s Visit）
2007年のイスラエルの映画が原作。邦題は「迷子の警察音楽隊」。8人のエジプトから派遣されたアレクサンドリア警察音楽隊が、イスラエルの空港に到着した後、迷子になってしまうという話し。ただの迷子ではなく、道中出会う人との関わり、どこかも分からない成れの果てだからこそ打ち明ける事ができるシチュエーションなど、濃い人間ドラマとなっています。ミーン・ガールズ（Mean Girls）
リンジー・ローハン主演の学園コメディ映画（アメリカ制作・2004年）が原作。動物学者の両親を持つケイディは、長いアフリカ暮らしの後、16歳でシカゴ郊外まで引っ越します。新しい環境に馴染めるかと心配する両親をよそに楽天的なケイディでしたが、いざ学校に行ってみると、学生同士のとてつもない派閥対立があるとんでもない世界が待ち受けている、といういかにもアメリカでウケそうなハチャメチャ学園ドラマです。
ミュージカル主演男優賞のノミネート作品
- Harry Hadden-Paton（マイ・フェア・レディ）
- Joshua Henry（回転木馬）
- Tony Shalhoub（ザ・バンド・ビジット）
- Ethan Slater（スポンジボブ）
ミュージカル主演女優賞のノミネート作品
- Lauren Ambrose（マイ・フェア・レディ）
- Hailey Kilgore（ワンス・オン・ディス・アイランド）
- LaChanze（ザ・ドナ・サマー）
- Katrina Lenk（ザ・バンド・ビジット）
- Taylor Louderman（ミーン・ガールズ）
- Jessie Mueller（回転木馬）
ミュージカル助演男優賞のノミネート作品
- Norbert Leo Butz（マイ・フェア・レディ）
- Alexander Gemignani（回転木馬）
- Grey Henson（ミーン・ガールズ）
- Gavin Lee（スポンジボブ）
- Ari’el Stachel（ザ・バンド・ビジット）
ミュージカル助演女優賞のノミネート作品
- Ariana DeBose（ザ・ドナ・サマー）
- Renee Fleming（回転木馬）
- Lindsay Mendez（回転木馬）
- Ashley Park（ミーン・ガールズ）
- Diana Rigg（マイ・フェア・レディ）
演劇 作品賞のノミネート作品
ハリーポッターと呪いの子（Harry Potter and the Cursed Child）
世界中で大ヒットを巻き起こした映画「ハリーポッター」の最新作。映画版「ハリーポッターと死の秘宝PART2」の続きから物語が始まります。チルドレン（The Children）
巨大地震の影響で大津波が起き、原発事故が起きた影響でかつて原子力発電所で働いていた夫婦がコテージに移り住む事になります。そこに、かつて一緒に働いていた核技術者の女友達が彼らを訪れ、「原発事故処理で若手技師たちが危険に侵されている。事故処理に参加すべきなのは、わたしたちではないか」と言うのだった。。。
イギリス演劇界期待の若手作家 ルーシー・カークウッドが実際に日本で起きた事故に触発され、執筆した作品です。若者に被曝させないために現場作業を肩替りすることを呼び掛けたという、日本での実際のニュースを聞き、着想を得たそうです。原発事故の被害を受けた日本人の心に刺さる舞台となっています。
ファリネッリと王様（Farinelli and the King）
歴史的に偉大なオペラ歌手が自らのその名声と輝く将来を捨て、9年間王のお付きの歌手として歌い続け、王の持病を改善させるが自身は2度と舞台に立つことはなかった実在したファリネッリというオペラ歌手の物語。
ファリネッリ役は2人により演じわけられ、歌唱シーンはメトロポリタン・オペラでも歌い、その歌声の素晴らしさでエリザベス女王から大英帝国勲章も受けたカウンターテナーのイエスティン・デイヴィスが歌っています。オペラと舞台を一度に見たい人にはピッタリの作品です。
ジャンク（Junk）
1980年代にジャンクボンドの帝王”Junk Bond King”として名を馳せたマイケル・ロバート・メルキンをモデルとした物語で、彼を中心にアメリカの金融市場を描いており、お金の重要さ、そしてお金が絡んだ時の人間の怖さを上手く表現しているドキュメンタリー風の演劇です。
ラテン・ヒストリー・フォー・モロンズ（Latin History for Morons）
過去にエミー賞受賞歴のあるコメディ俳優ジョン・レグイザモがラテンアメリカの歴史をネタに約90分間一人芝居をし、ジョークを織り交ぜた凄まじいトークで会場を沸かせます。今年度演劇賞ノミネート作品で唯一のコメディー作品です。
演劇 主演男優賞のノミネート作品
- Andrew Garfield（エンジェルス・イン・アメリカ）
- Tom Hollander（トラヴェスティズ）
- Jamie Parker（ハリー・ポッターと呪いの子）
- Mark Rylance（ファリネッリと王様）
- Denzel Washington （氷人来たる）
演劇 主演女優賞のノミネート作品
- Glenda Jackson （スリー・トール・ウーマン）
- Condola Rash（聖女ジョウン）
- Lauren Ridloff（ミーン・ガールズ）
- Amy Schumer（メテオ・シャワー）
演劇 助演男優賞のノミネート作品
- Anthony Boyle（ハリー・ポッターと呪いの子）
- Michael Cera（ロビー・ヘロ）
- Brian Tyree Henry（ロビー・ヘロ）
- Nathan Lane（エンジェルス・イン・アメリカ）
- David Morse（氷人来たる）
演劇 助演女優賞のノミネート作品
- Susan Brown（エンジェルス・イン・アメリカ）
- Denise Gough（エンジェルス・イン・アメリカ）
- Noma Dumezweni（ハリー・ポッターと呪いの子）
- Deborah Findlay（チルドレン）
- Laurie Metcalf（スリー・トール・ウーマン）
ちなみに昨年（2017年）のトニー賞は・・・
ちなみに、昨年のミュージカル作品賞、主演男優賞、助演女優賞に輝いたのは今でもチケット入手困難なプレミア演目のディアー・エヴァン・ハンセン（Dear Evan Hansen）でした。第71回 トニー賞 受賞作品（2017年）の詳細は以下のページにまとめていますので、是非ご覧ください。
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