ミュージカル アナと雪の女王(Frozen)チケットと観劇レポート 第一弾

ミュージカル「アナと雪の女王」感想

大ヒット映画「アナ雪」が「フローズン(FROZEN)」としてついにブロードウェイミュージカルに進出!
今回はブロードウェイ・ミュージカルの新作「アナと雪の女王(FROZEN)」のあらすじ、見どころ、感想をご紹介します。

アナと雪の女王(Frozen)作品概要

人気ディズニー映画の初のミュージカル化

アナと雪の女王(Frozen)は2013年に全世界中で大ヒットしたディズニー映画で、ディズニー初のダブルヒロイン、アナとエルサによる様々な愛の形をテーマとした物語です。

映画で歌われている「雪だるまつくろう」や「レット・イット・ゴー」などは子供から大人まで誰しもが1度は聞いたことがある程有名となり、世界中で「アナ雪ブーム」となりました。実は映画公開前から舞台化が決まっていたとされるほど、まさにミュージカル化に適した作品です。また、来年には第二作目の映画「アナ雪2」が公開されるということもあり、今後も止まないアナ雪旋風が見逃せません。

作品の詳細は、以下のリンク先のページにまとめていますので、是非ご覧ください。

レベルの高い主要キャストたち

左からエルサ役Caissie Levy(ケイシー・レヴィ)、アナ役Patti Murin(パティ・ミュリン)、ハンス役John Riddle(ジョン・リドル)、クリストフ役Jelani Alladin(ジェラニ・アラディン)
ダブルヒロインとして、姉エルサ役はCaissie Levy(ケイシー・レヴィ)、妹アナ役はPatti Murin(パティ・ミュリン)が務めていますが、実は2人とも人気ミュージカル「ウィキッド」でエルファバとグリンダを演じたことのある実力派です。

全く違うタイプのシンガーですが、その違いが上手くアナとエルサの個性を捉えています。そして今回クリストフ役でブロードウェイデビューを果たしたJelani Alladin(ジェラニ・アラディン)はオフ・ブロードウェイなどで活躍しており、今作品でブロードウェイデビューだとは思えないような彼のカリスマ的な歌声、演技にも要注目です!

開演前にレセプションパーティーに行ってきました

関係者限定のパーティーに参加!

レセプションパーティーに用紙されたいた写真ブース
ラッキーなことに関係者しか参加することができないレセプションパーティにディズニーから招待されたので、あっとニューヨークスタッフで行ってきました! 劇場から徒歩3分ほどの場所にあるプラネット・ハリウッド(Planet Hollywood)にて開催され、軽食とドリンクが用意されており、今回のミュージカルの宣伝動画を流していました。

残念ながらキャストが来ることはありませんでしたが、帰りにお土産を頂きました!(中身はブランケットとプラネット・ハリウッドのコップでした)

会場は劇場街すぐのプラネット・ハリウッド

プラネット・ハリウッドの入り口
パーティ会場となったプラネット・ハリウッドはハリウッド映画をテーマにしたレストランということもあり、店内はカラフルでアメリカンな内装でした。

映画に使用されたとみられる小道具の数々が店内にあり、映画「タイタニック」で実際に使用された主人公のジャックとローズが着用した衣装なども飾られていました。 夜遅くまで営業しているレストランはミュージカル観劇前後にとても便利です。

アナと雪の女王の上演劇場はセント・ジェームズ劇場

ミュージカル「アナと雪の女王」はタイムズスクエアに位置するセント・ジェームズ劇場(St. James Theatre)で公演されています。

セント・ジェームズ劇場(St. James Theatre)

セント・ジェームズ劇場にて上演中のアナと雪の女王
セント・ジェームズ劇場は、7番街と8番街の間の44丁目にあります。
1927年にシンジケート劇団に所属するユダヤ人弁護士のエイブラハム・リンカーン・アーランガーによって創設された、豪華で綺羅びやかな外装が特徴の劇場です。

住所:246 W 44th St, New York, NY 10036

トニー賞誕生にも意外な関係で繋がっているこの劇場の基本情報、創立者の生い立ち、劇場の建築についてなど、詳しくは劇場詳細ページをご覧ください。

アナと雪の女王 今回の座席はココでした

今回はあっとブロードウェイスタッフが2日間に分かれて観劇しました。1日目は2階席で、2日目は1階席で観ることができ、それぞれの良し悪しを体験することができました。

1日目:2階メザニン席の感想

チケット券面 MEZZR C 4 の見方:

MEZZR C 4から見た景色
Mezzanine Right = 2階メザニン席 の右サイド
C列(前から3列目)シート番号4


良い点:舞台全体はもちろん、舞台袖から天井にかけて氷つく演出が全体的に見えるので、1927年築の古い劇場である事を完全に忘れてアナ雪の世界に連れて行かれます。他劇場に比べて傾斜がある解析となっているので、前の人が邪魔になりにくい。

悪い点:人間以外の演出(オラフやスヴェンの表情)がちょっと遠目で見にくい。2階席のJ列より後ろと3階席はさすがに遠い感じ。後方で観るにはもったいない演目です。

2日目:1階オーケストラ席の感想

チケット券面 ORCHC R 110 の場合:

ORCHC R 110から見た景色
Orchestra Center = 1階オーケストラ席 の中央列
R列(前から15列目)シート番号110


良い点:アナと雪の女王の世界観を演出するため特別に作られた動くスクリーンとプロジェクションマッピングが良く見えます。また、ステージ上に仕掛けられている雪や氷の特殊効果を間近で見れるのでより迫力あり。

悪い点:あまりオーケストラ席の後方になると2階席とかぶるので、舞台が見えにくい。M列目以降は要注意。

休憩時間はアナと雪の女王公式グッズをチェック

正面入口入って右手にあるグッズショップ
劇場自体がさほど大きくないセント・ジェームズ劇場のロビーは開演前と休憩時間ではとても混んでいるため、グッズを買うなら開演前に早めに劇場に足を運ぶ方がいいかもしれません。

アナ雪Tシャツやパーカー、オラフやスヴェンの可愛らしいぬいぐるみなどがあり、エルサがCoronation Day(戴冠式)の儀式で使うあの王笏と宝珠も販売されています。セント・ジェームズ劇場のトイレは地下一階にあり、休憩時間中に済ませておくことがおすすめ。

ミュージカル「アナと雪の女王」観劇後の感想

映画 × ミュージカルの傑作

ミュージカル「アナと雪の女王」感想
まず劇場に向かうと入場待ちの人々で辺りは賑わっており、入り口がせまいことから、チケットを持っていても入場まで少し時間がかかりました。家族や恋人同士、女子グループで観にきている人が多く、観劇にきている小さい女の子がアナ・エルサのドレスを着ていたり、エルサの髪型を真似してきている子などを数多く目撃しました!劇場に入ると右手に公式グッズを販売している売店があり、左手にはバーカウンター、そして2階席や3階席へは奥の階段から上がることができ、ロビーはとても狭い印象でした。

今回私が座った座席は1階オーケストラ席の最後列のセンターでした。後ろを振り返ると映像や照明などを指示する進行スタッフの席だったので、後ろの人のことを気にする必要はなく、観劇に集中することができました。

アナ雪の大ファンである私は、この日を心待ちにしていて、やっぱり「雪だるまつくろう」が聴けた時は大興奮!アナとエルサが住んでいるアンデルセン王国のお城の中の内装やドア(アナがエルサと話したい一心で叩くドアです)や衣装などは映画を忠実に再現しているなと感心しました。クールで心優しいエルサ役を演じたCaissie Levy(ケイシー・レヴィ)とお茶目で冗談好きな可愛いアナ役のPatti Murin(パティ・ミュリン)。2人の個性がよく現れていて、また姉妹としての息もピッタリでした。

誰もが知ってる映画なので、どのミュージカルよりもハードルが高く、大きな期待を背負った中でのミュージカル化だったと思いますが、アラジン、ライオン・キングが映画並、またはそれ以上のクオリィでミュージカルを送り出してきたディズニーというだけあって、映画のあのシーンは舞台ではこう表現するのか、ココはこう見せるのか、と関心の連続でした。

ミュージカル史上最高のプロジェクションマッピング

フィナーレの様子
最近では街中のイルミネーションでも採用されていたりするプロジェクションマッピングですが、このミュージカルのプロジェクトマッピングは一味も二味も違いました。別のミュージカル「アナスタシア」で演者と同調したプロジェクションマッピングを初めて見ましたが、FROZENのプロジェクションマッピングはこれまでのものと全く別物です。アラジンの空飛ぶカーペットを初めてミュージカルで見た時のように「あれ、どうやってんの!?」と思わず声に出してしまいました。

観劇後は、あのシーン、このシーン、について感想を言い合う事間違いなし。またオラフ、トロール、スヴェンをどのように演出してくれるのかもこのミュージカルの楽しみでもあります。ネタバレになるのでここには書きませんが、そうきたか!と思わせてくれるような演出になっていて、映画を裏切らない、ある意味別モノ作品となっています。是非直接その目で観劇して頂き、見比べていただきたい作品です!

また、観劇当日(3/8)は国際女性デー(International Women’s Day)ということもあり、フィナーレを迎えるとアナ役のPatti Murin(パティ・ミュリン)がキャストを代表して女性であることの素晴らしさや劇場や制作に携わっている多くの女性スタッフに感謝の言葉を述べていました。その後女性スタッフを舞台に引っ張り出し、キャスト全員と共に舞台の幕を閉じました。こういうイベントごとを堂々と祝い、特別感を出すアメリカの文化を感じることが出来たので、とても良い経験になりました。

こちらは2018年3月の体験レポートですが、2019年6月にも別のスタッフがミュージカル「フローズン」を観劇しています。違う視点と内容でレセプションパーティーや劇の見どころなどについてレポートしておりますので、是非そちらも読んでみて下さい!

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