あっとブロードウェイのスタッフ池田です。
今回は、6月19日にプレビュー公演が行われたばかりのロックン・ロールミュージカル「ロック・オブ・エイジズ」に幸運にも招待されたので、先輩スタッフと共に観劇してきました。今回の公演は、2020年9月13日までの期間限定公演なので、期間中にニューヨークにお越しの方はぜひ劇場に足を運んで頂きたいです。公演劇場であるニュー・ワールド・ステージ(New World Stages)の魅力や、本作品の率直な感想など、観劇を検討されている皆様の参考になれば幸いです。
ロック・オブ・エイジズ(Rock of Ages)について
初演から10年経った今でも、その人気ぶりは衰えることなく、今回の公演に先駆けて多くのファンイベントが行われました。アメリカ国内での評価も上々で、タイム・アウト・ニューヨーク誌で「気が変になるほど面白い」と取り上げられています。
そんな大好評なロック・オブ・エイジズのあらすじ、キャスト、見どころなどについて詳しくは、以下の詳細ページをご覧下さい。
ロック・オブ・エイジズの公演劇場はニュー・ワールド・ステージ
ニュー・ワールド・ステージ(New World Stages)
住所:340 W 50th St, New York, NY 10019
5つのシアターを持つ、オフ・ブロードウェイの舞台芸術複合施設であるニュー・ワールド・ステージの特徴などについて詳しくは、劇場詳細ページをご覧下さい。
ニューワールドステージの5つのステージは、それぞれの演目の特徴に沿って使い分けられており、収容人数がそれぞれ異なります。また、ステージによっては、1階席のみだったり、2階席まであったり、座席配置が違うのが特徴となっています。今回のロック・オブ・エイジズは、ステージ1と並んで最も席数の多い「ステージ3」で上演されています。ちなみにステージ3は、10年間(2009~2019年)に渡って「アベニューQ」が上演されていたステージです。
ブロードウェイ作品が帰ってくるニューワールドステージ
トニー賞を受賞した「レント」や「アベニューQ」、また現在公演中の「ジャージー・ボーイズ」もその例です。「ロック・オブ・エイジズ」もまた、2009年のブロードウェイでの公演が終わった後、オフ・ブロードウェイとしてこの劇場に帰ってきたヒット作品です。
オフ・ブロードウェイの醍醐味が詰まったニュー・ワールド・ステージ
荷物検査をくぐり、劇場に入って地下に進むと、厳格なオン・ブロードウェイの劇場では見られない、カジュアルな空間が広がっていました。
壁一面に照らし出されたレインボーは、観劇日が6月下旬だったということもあり、PRIDE月間(毎年6月のLGBTQ+への理解を深める月間)と結び付けているのだと思いました。プライド月間関連でいうと、席に案内される際に渡されるPlaybillの小冊子も、見慣れた黄色ではなくレインボーになっていました。これは6月限定ですので貴重かもしれません。
まさにロックなオリジナルカクテル
ということでロックオブエイジズがテーマのカクテルを2つ注文。1つはバーボンベース、もう1つはウォッカベースの赤や黄色を基調とした、派手なカクテルが出てきました。バーのお姉さんがウォッカを目分量でドバドバ入れている様子があまりにロックで、これから観るステージへの気持ちがより高まりました。お値段はどちらも1杯$15という事で、劇場価格となっています。
ロック・オブ・エイジズのオリジナルグッズをゲットしよう
ややこぢんまりしていましたが、地下2階のロビーには上演中の作品のブースが点々と設置され、そこでオリジナルグッズを購入可能です。ロックオブエイジズのブースは、階段を降りてから少し離れた、地下2階のロビーの端の方にあります。
定番のTシャツは種類がたくさんあり、他にはロックにちなんで、ギターのピックや、ショットグラスなどがありました。躍動感のあるロゴがかっこいいですね。
今回の座席はここでした
今回、中央ブロックの後方のお席に座りましたが、視界を遮るものもなく、舞台の熱気をそのまま感じることが出来ました。そもそも後方と言っても、ニューワールドステージは、オン・ブロードウェイの劇場と比較すれば小さめの劇場ですので、どのお席に座っても快適に観劇できると思います。
チケット券面の見方:ORCHC L 106の場合
L列(前から12列目)のシート番号106
座席につくころ、既に舞台上には、80年台のロサンゼルスをイメージした派手なセットが配置されており、BGMで流れるその時代のロックナンバーが気分を高めてくれます。500人未満の劇場は個人的には初めてでしたが、小規模劇場はこんなに見やすいのかと思うほど、L列でもステージの近さを実感しました。
ロック・オブ・エイジズを見た感想
この作品の映画を見た事がない、いきなりミュージカルを見た私の個人的な感想は、「愛、若さ、そしてロックのエネルギーに満ち溢れたステージだった」という感じです。
ロック・ミュージックを好きな人が見に来ている、という事で、お客さんの熱気がすさまじく、ミュージカル観劇というよりも、ライブに参戦と言った方がしっくり来るかも知れません。劇場の雰囲気もブロードウェイの醍醐味だとするのであれば、ブロードウェイミュージカルの良さを存分に体感出来る作品だと思います。
誰も嫌いになれない80~90年代のロックン・ロール
また、ロックンロールの「ガラの悪さ」を隠すことなく、むしろ全面に押し出して、笑いに変えてくれていたのが好印象でした。私のようにこのミュージカルをきっかけに、ロックン・ロールに興味が湧く方もいるかもしれませんね。
目が足りない!笑いを起こし続ける脇役の大人たち
そして、基本ふざけっぱなしの彼らが、主人公をうまくサポートして、物語をハッピーエンドに導いていく姿は、観ていてとても気持ちが良かったです。これは完全に失礼ですが、個人的には主人公よりも、むしろ彼らサブキャストの方が印象に残っています。(笑)
ミュージック・オブ・ライフ(Music of life)
しかし、このありがちな展開だからこそ、次々と流れるロックン・ロールの単純明快で力強いメッセージが、より鮮明になっているように思いました。生きていく上で向き合わなくてはいけない悔しさも、切なさも、もどかしさも、うしろめたさも、全てロックに押し流されていく様子は、鮮やかで潔く、ああロックっていいなと全身で感じました。ミュージックオブライフとはよく言ったものですね。
観客総立ちのラスト「Here I go again」
ネタバレとなりますが、ラストはWhitesnake(ホワイトスネーク)の「Here I go again」に乗せて派手に締まります。鳴り響くエレキギター、身体に響くドラムのビート、そして出演者を輝かしく照らす照明もあって、観客も自然と総立ちで歌っていました。初心者の私が言うのもなんですが、皆さんにも是非ロックン・ロールを体感して欲しいです。
この曲を知らない方は、是非本作品の詳細ページかYouTubeで予習していただければ当日盛り上がる事間違いなし!
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