ハミルトン（Hamilton）の脚本家リン＝マニュエル・ミランダがハリウッド殿堂入り！

カリフォルニア州ハリウッドにある、Hollywood Blvd（ハリウッド大通り）沿いの5kmほどの歩道区間に、2,000以上の星型プレートが埋め込まれている殿堂所。エンターテイメント業界で活躍した著名人だけがその名前を刻まれています。

1959年にハリウッドの商工会議所が、ショービジネスに関わる人々に賛辞を示すために開始した「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」は、最初の16か月で1,558個の星型プレートに名前が刻まれました。

星型テンプレートの中には、顕彰される人物の名前だけでなく、その人物が貢献した5つの分野「映画産業への貢献」「テレビ放送業界への貢献」「音楽業界への貢献」「ラジオ業界への貢献」「舞台・演劇への貢献」に分かれて記されています。

2018年に新しく追加された星型の例ですと、9月18日にミュージカル「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック（Jack Black）、11月6日にマイケル・ダグラス（Michael Douglas）、11月19日にスヌープ・ドッグ（Snoop Dogg）が殿堂入りを果たし、このハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの殿堂入りをすれば、一流として世界に認められたことを意味する役目を果たしています。

リン＝マニュエル・ミランダは、2008年公開のミュージカル「インザハイツ（In the Heights）」で自身初となる作詞・作曲・主演を担当し、初のブロードウェイ制作と出演にも掛からず、同年のトニー賞オリジナル楽曲賞受賞、ミュージカル主演男優賞にノミネートしました。彼は、インザハイツ公演中にベストセラー本「アレクサンダー・ハミルトン（ロン・チャーナウ著）」を読んだことがきっかけに、ミュージカル「ハミルトン」の案が浮かび、2015年にミュージカル化を成功させました。

ハミルトンでも脚本・作曲・作詞・主演を担当した彼は、トニー賞ミュージカル脚本賞、オリジナル楽曲賞受賞、ミュージカル主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げただけでなく、さらにグラミー賞ミュージカル・シアター・アルバム賞、ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞、かつてない興行成績を叩き出し、一気にプレミア公演にまで導きました。

リン＝マニュエル・ミランダの最終公演は、1枚約2万ドル（約200万円）の値が付いたと言われるくらい重宝された彼のトニー賞授賞式の舞台の様子をご紹介します。アメリカの歴史とヒップホップ、R&B、ポップ・ミュージックを融合したミュージカルはこの作品でしか見ることができません！

1980年1月16日　ニューヨーク出身

1999年公開のミュージカル「インザハイツ（In the Heights）」で作曲・作詞兼主演でデビューを果たす。2009年にはミュージカル「ウエストサイドストーリー（West Side Story）」でスペイン語翻訳を担当。

2015年12月公開の映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の作曲を手がけた後、同年1月公開のミュージカル「ハミルトン」で脚本・作曲・作詞・主演の全てを担当し一躍有名となる。2016年には「レ・ミゼラブル（Les Miserables）」出演、映画「モアナと伝説の海」の作曲・歌を担当、2018年には映画「メリー・ポピンズ リターンズ」に出演するなど、多彩な方面で活躍をする実力派俳優。