2018年10月23日よりブロードウェイのロングエーカー劇場(Longacre Theatre)にて公演を行っている新作ミュージカル「プロム(The Prom)」。
本作品は、思春期の女性同性愛者(レズビアン)を題材にしたコメディ作品で、2017年トニー賞受賞作品「ディアー・エヴァン・ハンセン (Dear Evan Hansen)」のように、思春期特有の高校生の悩みを描いたハイスクール・ミュージカルとして話題を呼んでいます。
新作にも関わらず、幸運な事にスタッフ2名が招待されたので、今回は「プロム」のあらすじ、見どころ、感想など詳しくレポートしたいと思います。
LGBTとプロム(The Prom)について
皆さんは、「セクシュアルマイノリティー(性的少数者)」という言葉をご存知でしょうか。今日の日本のメディアでも多く取り上げられるようになったセクシュアルマイノリティーは、一般的に同性愛者、両性愛者、トランスジェンダー(性同一性障害)が含まれ、別名称「LGBT=女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)」とも呼ばれています。
本作品のあらすじ・見どころなどは、詳細ページにまとめていますので、是非ご覧ください。
プロムの公演劇場について
ロングエーカー劇場(Longacre Theatre)
住所:220 W 48th St, New York, NY 10036
20世紀に名を馳せた建築家、ヘンリー・ハーツが手掛けた豪勢な内装を持つこの劇場の基本情報、創立者の生い立ち、劇場の建築については、詳細ページをご覧ください。
ロングエーカー劇場(Longacre Theatre)の中の様子
注意!お手洗いとバーは4階にある
なので、ご利用される方は時間に余裕を持って向かわれることをおすすめします。
プロム公式グッズをチェックしよう!
入り口のドアの側面に沿って設置してあるため、入場の際には見逃してしまうので要注意!また、観劇前は入り口付近が大変混み合うので、休憩時間や観劇終了後を狙うことをおすすめします。小物は$10~、Tシャツは$30~、パーカーは$65~で販売されています。
今回の座席はココでした
チケット券面 MEZZO B 22 の場合:
B列(前から2列目)シート番号22
収容人数1,095人のロングエーカー劇場は、座席が3階層に分かれており、2階席以上の座席の傾斜がきついため、どの座席に座っても基本的に舞台全体を一望することができます。
尚、座席の幅が日本人の私達で丁度良いくらいなので、体の大きい人は、通路側や最前列を選んだ方がゆったりと座ることができます。
ロングエーカー劇場(Longacre Theatre)座席と見え方
1階オーケストラ席からの舞台の見え方
また、座席の斜面がなだらかなため、後方に座ってしまうと前の人に遮られて見えないという問題があります。1階オーケストラ席に座るのであれば、前方から中央までのお座席をおすすめします。
2階メザニン席からの舞台の見え方
特に、今回の「プロム(The Prom)」では、ステージ幅いっぱいに使ったアンサンブル・ダンスが魅力的だったのですが、これを1階オーケストラ席で見ると視界に収まりません。また、2階メザニン席であっても、後方になると位置が高くなりすぎて見下ろす角度になるので注意です。
3階バルコニー席からの舞台の見え方
チケット代こそ安いのですが、安さには理由があるなという感じです。また、高所恐怖症に方にはおすすめしません。
インスタ映えするプロムの4階ホール
休憩時間約20分と時間が限られているにも関わらず、時間を忘れて楽しんでしまいました。4階まで来ないと分からないというところも、隠れスポットのようで、コメディ作品ならではの遊び心満載な劇場だと思いました。
プロム観劇後の感想まとめ
セクシャルマイノリティーへの偏見を乗り超える
また、彼女たちへの偏見や差別を全面に押し出すのではなく、彼女たちの言動によって周りがどう変化していくのか、どのようにして偏見を受け入れていくのかという世間の目の変化を描いており、自分と異なる人間を受け入れることの大切さを教えてくれる作品です。
高校生に戻った気分で楽しめる
本作品の見どころは、ミュージカル「アラジン」の楽曲を手がけたチャド・ベゲリン(Chad Beguelin)と振付を担当したケイシー・ニコロウ(Casey Nicholaw)が、再びタックを組んで手掛けたダンスと楽曲です。コメディー作品ならではの明るく元気よく、思わず手拍子をしてしまいたくなるような楽曲に乗せて、キャスト全員が踊るダンスは必見です!
ザ・王道アメリカコメディ作品を見たいならこの作品!
観客もミュージカルとはおもえんばかりに終始大笑いをしており、いつの間にか自分も思わず声を出して笑っていました。ちょっと早口で、英語で何を言ってるか分からない場合は、周りで笑っているお客さんに完全に置いていかれますが、気にせず一緒に笑い飛ばしましょう!
落ちぶれブロードウェイ俳優役のキャスト4人に注目
物語とは違って、実際は輝かしい経歴を持っているこの4人を観劇前に要チェックです!
① ディーディー役:Beth Leavel(ベス・リーベル)
今回が13作品目のミュージカルになるベテラン俳優で過去には、ドロウジー・シャペロン(The Drowsy Chaperone)とベイビーイッツユー!(Baby It’s You)でトニー賞最優秀女優賞を獲得。エルフ(Elf)やマンマ・ミーア!(Mamma Mia!)、ハロー・ドーリー!(Hello, Dolly!)などの人気作にも出演していました。御年63歳ながらもキレのあるダンスと迫力のある歌声に注目です!② バリー役:Brooks Ashmanskas(ブルックス・アッシュマンスカス)
過去にトニー賞、ドラマ・デスク賞にノミネートされた経験を持つ実力のある俳優です。このミュージカルでは1番観客から笑いを取っており、恰幅の良い彼のダンスはくすっと笑いを誘うものの、キレはピカイチ。まさに3枚目俳優という肩書がぴったりな俳優です。③ トレント役:Christopher Luverne Sieber(クリストファー・シーバー)
彼も過去にトニー賞・ドラマ・デスク賞にノミネートされた経験があるミュージカル俳優であり、ロー&オーダー(Law & Order)、セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)など数々の人気海外ドラマにも登場しています。自身もゲイとカミングアウトしており、2011年に男性と結婚しています。まさにこのミュージカルにぴったりな俳優です。④ エンジェル役:Angie Schworer(アンジー・L・シュワーアー)
高身長のブロンドヘアという美貌を活かして、多くのドラマやミュージカルにセクシー役として出演しており、ミュージカル シカゴでは主役 ロキシー・ハート役を努めた事も。本作品中では、パロディーとしてシカゴの曲に合わせ踊るシーンがあり、多くの歓声と拍手が送られていました。個人的にも一番好きなシーンでした。ブロードウェイミュージカル 割引チケット 絶賛発売中!
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