ミュージカル カンパニー(Company)チケットと観劇レポート

ミュージカル「「カンパニー」」感想

こんにちは、スタッフ町田です。今回はブロードウェイミュージカルの名作「カンパニー(Company)」を観劇してきました。

カンパニーは、1970年初演、難解な曲が多いことで知られる故スティーブン・ソンドハイム作曲作品です。どこか古くてとっつき難そう…観劇前はそんな印象を持っていましたが、“新演出版”のカンパニーは、笑って楽しめ、現代人にも刺さる軽快なコメディでした。

今回は、そんな「カンパニー」の生の感想をレポートしていきます。

ミュージカル:カンパニー(Company) 作品概要

35歳の誕生日を迎えた独身女性ボビー。4組の友人カップルとの関わりを通して周りからの悪気のない圧力や孤独の間で悩み、人生観や結婚観を見つめ直していきます。

大勢に囲まれている時にふと孤独を感じたり、「一人で生きていける」「誰かが必要」という相反する2つの感情で揺れたり。そんなちょっとした矛盾が鮮やかに描かれています。

生まれ変わった名作

ブロードウェイミュージカル カンパニーの感想 前述の通り元々この「カンパニー」という作品、初演は今から50年以上前となるのですが、今回の再演ではなんと主人公が男性である「ロバート」から女性である「ボビー」に大幅変更しています。

また、オリジナル版で女性キャラクターであった「エイミー」が男性キャラクターである「ジェイミー」に生まれ変わり、同性愛者のカップルが誕生しました。1970年代から時を経て、“現代のアメリカ人”を表現している面白さも、今作の見どころです。

バーナード・ジェイコブス劇場にて上演中

ブロードウェイミュージカル カンパニーの劇場外観 ミュージカル「カンパニー」はブロードウェイの劇場が密集する45番街の一角にある、バーナード・ジェイコブス劇場(Bernard B. Jacobs Theatre)で公演されています。1927年にオープンした歴史ある劇場です。両隣に劇場があり、終演後の劇場付近はミュージカルの観客たちで賑わっています。

今回はオーケストラ席サイド列で観劇

ブロードウェイミュージカル カンパニーの座席レビュー 今回はORCHESTRA RIGHT Row N, 6(オーケストラ席 右サイド N列 6)で観劇。オペラグラス無しでも役者さん達の表情がハッキリ見える!

…ところまでは良かったのですがこちらの劇場、サイドの席はほとんど前後の座席が丸かぶりで前の人の頭で舞台が一部遮られることに。そのため個人的には中央列の座席をお勧めします!さらに役者さんが客席から登場する演出もあり、歌声を間近で聴けるのも通路席の醍醐味です。

お手洗いは余裕あり、グッズも充実

ブロードウェイミュージカル カンパニーの劇場のトイレ、グッズ 開演前、幕間のお手洗いの列は長いものの、劇場の個室数が多いため進みは早めです。

また、1階と地下1階にそれぞれ売店とバーがあります。1階の売店は通路となっており人の流れが多いので地下1階の売店の方がゆっくり見られるかと思います。普段使いも出来そうなシンプルかつ大人でおしゃれなNYらしいグッズが多かったです。

気になる英語の難易度は…?

ミュージカル劇場の座席番号 「カンパニー」の英語の難易度は、日常会話レベルです。

難しい単語はあまり使われておらず、会話のテンポもゆっくりめ。表情や動き等言語を必要としない笑いどころも多いため英語に慣れていない方でも比較的見やすいかと思います。ただ歌がなくお芝居のみでひたすら進むシーンが多いため、英語に不安がある方はあらすじを読んでから観劇することをおすすめ致します。

「カンパニー」の3つの魅力を紹介

1. 古いのに新しい…!?

ミュージカル「カンパニー」の感想、評価 「女性は結婚してこそ一人前。」「一人でいることは惨めで悲しいことだ。」「早く良い人を見つけて幸せになりなさい。」周囲の善意からのより良い人生のためのアドバイスにがんじがらめになっているのが主人公であるボビー。

そんなどこかで見たことのあるような固定概念に追われる息苦しさは時代を超え、年齢も性別も超えて誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか?ボビーと一緒に悩み、答えを探し求めた2時間半。終演後には不思議と目の前の靄が少し晴れたような感覚がありました。

また、今回の再演版ではジェイミーとポールの男性同士のカップルが登場します。しかし「同性愛者カップル」という部分が全面的に押し出されているわけではなく、あくまで「4組いる友人カップルのうちの1組」というスタンス。タブー視するわけでも特別扱いするわけでもない、当たり前のことを当たり前として描いていたのが印象的でした。

またジェイミーが自身の結婚式直前にパニックになりながら歌う息継ぎするタイミングすらほとんどない、まるで早口言葉のような“Getting Married Today”はコミカルながらも圧巻。この日はショーストップが起きていました。

2. 実力派スターが大集結

ミュージカル「カンパニー」の感想、評価 ジプシーやエビータで主演を務めミュージカルファンなら誰もが知っている大スター、パティ・ルポーンがウエストエンド再演と同様、ジョアン役で出演。圧倒的存在感と歌唱力で劇場の空気を一気に変えます。

また、「ウィキッド」や「ウェイトレス」のオリジナルキャストとして有名なクリストファー・フィッツジェラルドが抜群のコメディセンスと突き抜けた壊れっぷりで劇場を沸かせ、シュレックやマチルダで名敵役として愛されてきたクリストファー・シーバーがどっしりと作品を支えるなど人気と実力を共に兼ね備えたキャストも見どころの一つです!

3. ネオン煌めく、遊びの効いた舞台セット

ミュージカル「カンパニー」の感想、評価 再演版「カンパニー」といえば紫にネオン、カラフルな風船のポスターが有名ですが、幕が上がるやいなや舞台上にポスターそのままの世界観が出演。

ボビーが友人達を訪ねていく所謂「現実」は全て箱で表現されており、舞台上の箱から箱へ渡り歩くことで時間と場所を移動していきます。対してボビーの思考や葛藤は空っぽになった舞台で芝居が進み、「こうしなければいけない」という枠に囚われた現実と他者の意見からは切り離されて自分との対話に集中している思考の中との対比が鮮やかでした。

開演直後、まさかの「セットチェンジ」があり観客も大盛り上がり。(ここはとても粋な演出なのでぜひ劇場で!)また、ボビーが友人を訪ね歩いている際のセットにボビーの年齢である「35」が隠されているのでぜひ探してみてください!

「カンパニー」感想まとめ ~コメディ要素と強いメッセージ性~

ニューヨークらしい作品を見たいならおススメ!

“A Musical Comedy(ミュージカル・コメディ)”の名前通り皮肉の効いたジョークやNYローカルジョークがふんだんに盛り込まれ笑って楽しみながらも「どう生きるべきか」ではなく「どう生きたいか」を考えさせられるような、そんな二面性のある作品です。

多様性の街、ニューヨークにぴったりのミュージカル「カンパニー」。名作曲家が手掛けた名曲と、登場人物それぞれが大事なものを見つけていく力強いストーリーに、元気をもらえた夜でした。

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