ブロードウェイミュージカル「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ（Buena Vista Social Club）」のチケット販売

ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブは、キューバのハバナが生み出した有名なミュージシャン達のドラマをライブ演奏と共に振り返るミュージカルである。現在の1996年から過去の1950年代をフラッシュバックしながら舞台は進行する。

1950年代、キューバでは若いミュージシャンのグループがキューバ音楽の新しいサウンドを生み出したが、キューバ革命により共産主義国家となり全てが泡のように消え去っていった。

40年後の1996年、アメリカ人のギタリストが旅行でキューバに立ち寄った。それまで共産国で知ることのなかった独特の音楽性を持つミュージシャン達がこの島に存在することを発見する。

バンドには女性ボーカルが絶対的に必要とされたため、オマーラをスカウトしようとする。オマーラとは、キューバが生んだ伝説の女性ヴォーカリストだ。1950年代、若かりし頃のオマーラは、ハバナの伝説的なキャバレー・トロピカーナのダンサーとして姉のヘイディーとともにチームを組んでダンサー兼歌手として活動を始めた（若い頃のダンサー姉妹を回想するシーンも見どころの一つ）。

オマーラはいつしかキューバの地元の社交クラブ、ブエナビスタ・ソーシャルクラブの音楽に魅了され、そのギタリストのコンパイと恋に落ちる。家族の反対を押し切り、オマーラはブエナビスタ・ソーシャルクラブで歌手としてデビューしてしまった。

しかし、共産主義時代に音楽活動の未来を阻まれ、クラブのバンドメンバーは離ればなれとなった。姉のヘイディーはキューバ革命を避けアメリカに亡命するが彼の地で病に斃れてしまった。音楽とも家族とも疎遠になり孤独を感じていたオマーラは音楽への情熱をも失ってしまった。オマーラはバンドに入ることに難色を示すが、再結成されたブエナビスタ・ソーシャルクラブとのセッションで人生を永遠に変える衝撃を受ける。オマーラは言った。私が加わるとこのバンドは完璧に蘇る。

オマーラの加入によりバンドは再結成され、彼らの活動が開始される。

何十年にもわたる悲しみが音楽に情熱とエネルギーを注ぎ込み、アルバムレコーディングが再開された。そのアルバムはワールドレコードを叩き出す。彼らの曲と遺産は永遠に不滅なものとなった。