ブロードウェイミュージカル「グレートギャッツビー（The Great Gatsby）」のチケット販売

イギリスを抜き世界一位の産業国となったアメリカ。1919年に第一次世界大戦を大勝利に収め悠々と凱旋帰国する若い兵士たち。ブロードウェイは帰還した兵士で沸き立ち、パクスアメリカーナという狂乱の1920年代が幕を開けた。

主人公のニック・キャラウェイは、同作品の作家であるスコット・フィッツジェラルドを投影するように、物語の語り手であり、ニックの視点から物語が語られる。ニックを取り巻く人間関係では、2つの極が存在する。1つは大学時代の友人、トム・ブキャナンと妻のデイジー夫妻。もう一つが主人公であるジェイ・ギャッツビーである。

ニックは素朴な中西部出身の孤独な若者で、戦後ニューヨーク郊外にあるロングアイランド（現在のフラッシングからポートワシントンにかかる間）に引っ越してくる。隣の大屋敷に住むジェイ・ギャッツビーは毎晩豪華なパーティーを開いており、ニックもそのパーティーに招待された。ギャッツビーは不思議な男で、彼の過去を知るものはいない。

孤独で孤高のニックは、同左のギャッツビーとも親交が深くなり、やがて彼が胸襟を開くことになる。ギャッツビーは向いの岬に住むトムの妻、デイジーを5年もの間深く思い続け胸に秘めていたのだ。その為、毎晩、光を発光させ向いの岬からも分かるようにパーティーを繰り広げていたという訳だった。

それには深い理由があった。5年前に遡る。デイジーは大富豪の娘。ギャッツビーは貧乏青年で、戦争から帰国しても無一文。デイジーは金持ちのトムと結婚してしまった。

ギャッツビーはニックの知遇を得、デイジーとの再開を果たす。繁栄のバブルの中で成功を掴んだギャッツビーはデイジーの愛を取り戻そうとする。夫への愛が日ごと冷めていたデイジーも過去に愛したギャッツビーに心が奪われ二人は再熱するのだった。

プラザホテルでの乱痴気騒ぎの後、デイジーは車を飛ばしてロングアイランドに帰っていた。クイーンズボロー橋を渡ったところで、デイジーの運転する車が一人の女を引き殺してしまった。ニックは彼女に変わって自分が運転していたとトムに語る。デイジーを奪われたことを快く思わないトムは、引き殺された女の旦那に、ギャッツビーが殺したのだと告げる。旦那はギャッツビーを追い、ギャッツビーの邸宅で、、、、。