ブロードウェイミュージカル「ソウル・ドクター」のチケット購入

戦渦の中、家を奪われながらもナチスドイツ軍から逃れたユダヤ教徒の幼いシュロモとその家族。ニューヨークのブルックリン区にあるユダヤ教徒の街でユダヤ教の教えを受けながら育った。
大人になったシュロモは、父親の運営するユダヤ人教会（シナゴーグ）に人を呼ぶ手立てはないかと、ユダヤ音楽をアレンジしたりと奮闘しますが、失敗に終わった。

そんな中、ふとしたきっかけで入ったジャズバーで黒人ミュージシャンと出会う。クラシックピアニストになって、カーネギーホールでコンサートをするのが夢だと語る彼女。これが、後に伝説のジャズミュージシャンのニーナ・シモーヌとの出会いだった。

アメリカ南部の出身で、黒人としての差別を受けた彼女とユダヤ教徒として、国を負われ迫害を受けたシュロモは、音楽を通して心を通わせる。

そして彼女を通して、ゴスペルとソウルミュージックの魅力に気付いたシュロモは、ある日、キリスト教会へ訪れます。異教徒である彼を抵抗しつつも、快く受け入れてくれたシモーヌの周りの人々に対し、シュロモの父をはじめ、周りのユダヤ教徒たちは強い抵抗を示し、ついには、家を出ることになってしまう。

家を出て公園を散策中に出会った、ホームレスのギター弾きから楽器を引き受け 悩める若者達を、ユダヤ教と他ジャンルをミックスした独自の音楽で導き癒していくシュロモ。更にはその評判を聞きつけたレコード会社が彼をスカウトし、出したレコードは大評判。コンサートのチケットも飛ぶように出て行きます。

少しずつ伝統的な宗教世界から、先進的な音楽の世界へと足を踏み入れていくシュロモだが、宗教の戒律の壁は厚くシモーヌとは握手もできない状態。

そんな中で、シュロモはスキャンダルに巻き込まれ、家族との間に大きな亀裂を作ってしまいます。しかしそんなスキャンダルが功を奏し、シュロモの評判はますます広がっていったのだった。

その後シュロモがサンフランシスコで立ち上げた、自分独自のシナゴーグ The House of Love & Prayerは、ヒッピーや悩める若者たちの心の拠り所となっていたが、父親との死別とその不在の間の若者達の堕落を理由に、解散することになってしまう。

その後結婚をするも、困った人々に収益のほとんどをつぎ込んでしまうシュロモ。世界の人々に音楽を通して、愛と平和を流布していく彼の行く先は・・・。