Hudson Theatre ハドソン劇場の詳細

1903年創設、現存するブロードウェイ最古の劇場。ブロードウェイの全てを見てきた長い歴史を感じて。

ブロードウェイミュージカルのハドソン劇場

ハドソン劇場の基本情報

ハドソン劇場(Hudson Theatre)の最寄駅、座席表などの基本情報です。

住所 :141 W 44th St, New York, NY 10036(地図
44ストリート沿い、6番街と7番街の間
創設 :1903年10月19日
収容人数 :1,050人
座席表 :※クリックして拡大できます
ハドソン劇場の座席表

ハドソン劇場の行き方・アクセス

ハドソン劇場への行き方は、ニューヨーク公共地下鉄(MTA)を利用するのが一般的です。
公演時間が近づくと劇場周辺は大変混み合いますので、地下鉄で行かれる方も、タクシーで行かれる方も時間に余裕を持ってお出かけください。

地下鉄の最寄駅 :

N R W 路線の「49st」駅から徒歩5分ほど

B D F M 路線の「Rockfeller Center」駅から徒歩5分ほど

ハドソン劇場の地図

以下は、ハドソン劇場(Hudson Theatre)の地図です。

ハドソン劇場の歴史

ブロードウェイで一番古い劇場

ハドソン劇場(Hudson Theatre)は、1903年、建築家J.B.マケルファトリック(J.B. McElfatrick)とイスラエル&ハーダー(Israels & Harder)、劇場制作プロデューサーヘンリー・B・ハリス(Henry B. Harris)と妻のリネ・ハレス(Renee Harris)によって創設されました。

1900年代初期に作られた劇場ラッシュの真っ最中で建築されたハドソン劇場は約114年の歴史を持ち、ブロードウェイで一番古い劇場の1つです。ブロードウェイミュージカルが出現した当初から、ブロードウェイとともに歩み続けている歴史ある劇場の1つとして愛されています。

制作プロデューサー候補はタイタニック号で亡くなったヘンリー・B・ハリス

当初、ハドソン劇場の制作プロデューサーには、ハケット劇場(Hackett Theatre)のオーナーであったヘンリー・B・ハリス(Henry B. Harris)を予定していました。しかし1912年の4月15日、彼が新しい公演制作のためハドソン劇場を訪れようと、ロンドンからタイタニック号(RMS Titanic)を乗船しましたが、道中でタイタニック号が沈没。帰らぬ人となってしましました。

ハドソン劇場の創設は、彼の妻である女優リネ・ハレス(Renee Harris)が引き継ぎ、ブロードウェイ初の女性劇場プロデューサーとして名を残しました。
ハドソン劇場の収容人数は1,050席で、ブロードウェイとしては小さめの規模です。創設当時は、その小ささが大衆向けに主流であった戯曲を演じるのに丁度良いサイズの劇場として人気でした。

戯曲とは、演劇の上演のために書かれた脚本、上演台本という形でで執筆された文学作品のことを示します。ハドソン劇場でも創設当時は戯曲のみ上演がされ、初めて上演されたブロードウェイミュージカルは、開業14年後の1917年9月3日から10月6日公開の「Good Night, Paul」でした。しかし、テレビが主流になり始めた1930年代~1950年代の間は、ミュージカル用ではなくテレビのスタジオとして使用されていました。

解体の危機からニューヨーク市を代表する建築物に

やがて、収容人数が小さいハドソン劇場は大人数の集客が難しいことから当時のミュージカルには不向きと扱われ、1970年代には成人向けの映画館やディスコとして、1980年代にはライブハウスとして使用されるようになります。

劇場自体の売上は伸び悩み、解体の危機に直面した時期もありましたが、1956年からアメリカNBCで放送されている大人気長寿トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」の放映を行ってきた功績から、1987年にニューヨーク市のランドマーク(※地理学上の特徴物としてニューヨークを代表する建築物として認められたもの。)に指定され人気が復活しました。

ニューヨーク市のランドマーク指定を得た事を機会に、当時の劇場オーナーであるハリー・B・マックロウ(Henry Macklowe)は、劇場に隣接する現在のミレニアム・ブロードウェイ・ホテル(Millennium Broadway hotel)と合併をし、会議場や講義場として使用を開始、劇場のオーナーはミレニアム&コプトーン・ホテルズ(Millennium & Copthorne Hotels)に変わりました。

2017年に新しく生まれ変わったハドソン劇場

2015年に、ロンドンを拠点とするアンバサダーシアターグループ(Ambassador Theatre Group)に買収されたハドソン劇場は、2017年にハドソン劇場のリニューアルオープンを発表。座席配置の工夫やロビーと女性化粧室の拡大、また建築当初に制作されたもの使用して現代の技術を取り入れる改装が行われ、1903年に開業して以来、長年、本来の劇場としてではなく劇場以外の目的で使用されてきたハドソン劇場が、ブロードウェイで一番新しい劇場として生まれ変わりました。
劇内の装飾には、ロックフェラーセンターに飾られている像などを手がけた大手パラマント・ペイント・カンパニー(Paramount Painting Company)が制作しました。旧ハドソン劇場は、制作プロデューサーがロンドン出身だったこともあり、内装は赤色の座席が目印のロンドン風の装飾が特徴的でしたが、今回の再リニューアルで、昔のロンドン風な面影を残しつつも、座席は白と緑を基調としたシックで優雅な造りに生まれ変わりました。

また、どこから見ても舞台が統一に観えるよう工夫がされた最新式の座席配置等を取り入れるなど、昔と現代の最新技術を上手く調和した造りとなっています。

新しくなったハドソン劇場の一発目のミュージカル作品は、2017年2月から4月に公演されたリバイバル作品「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ(Sunday in the Park with George)」です。旧ハドソン劇場で、1968年4月18日から4月20日の最後に上演されたミュージカル作品「Mike Downstairs」から、なんと半世紀ぶりのミュージカル上演となりました。ブロードウェイで最も古いハドソン劇場は、開業114年後にブロードウェイで一番新しい劇場となり、今と昔の2つの顔を合わせ持つ唯一の劇場です。

ハドソン劇場の見どころ

ブロードウェイ劇場最大のバー

再リニューアルされた劇場は会場内だけではなく、バーも大きく変わりました。劇場に入って最初に目に入るこちらのバーカウンターは、ブロードウェイ劇場の中で最大の大きさを誇ります。長さは約100フィート(約30メートル)にもなり、天井には、ハドソン劇場創設時に制作したルイス・カムフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany)によるステンドグラスが大きく飾られています。

ルイス・カムフォート・ティファニーは、アメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者として、主にステンドグラスやモザイク加工のガラスランプの製作などにおける芸術家として有名な1人です。

再リニューアルしたティファニーステンドグラス

ティファニーステンドグラスを再構築するハドソン劇場の見どころとなるこちらのステンドグラスは、人気画家エリック・パレス(Eric Paris)によって手直しをされたものです。エリック・パレスは世界的に有名なアクロバティック集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のブロードウェイデビューが決定した際、会場となったリリック劇場(Lyric Theatre)の大掛かりな内装変更などを手がけた事でも有名な芸術家。新しいハドソン劇場の雰囲気に近づけさせるために、座席と同様の白と緑を基調としたシックで優雅な造りに、昔の華やかさを残した作品に仕上げました。

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