ミュージカル ヘイディズタウン(Hadestown)チケットと観劇レポート

ミュージカル「ヘイディズタウン」感想

こんにちは、スタッフ水木です。
今回は、ウォルターカー劇場で絶賛公演中のミュージカル「ヘイディズタウン」をレポート致します。本作品は、アメリカのシンガーソングライターのアルバムを基にした作品で、どうやらギリシャ神話も絡んでくるようなのですが、これだけの情報では検討が全くつかず、、、劇場の様子や、正直な感想を率直にそのままレポートしたいと思います!

ミュージカル「ヘイディズタウン(Hadestown)」について

オルフェウスとエウリュディケが出会うシーン
数あるミュージカルの中でも、極めて高い芸術性を誇ります。それでいて、普遍的な幸せのあり方や、理想の世界のあり方を、世間に投げかけた本作品は、2019年度のミュージカル作品の中で最も話題のミュージカルとなりました。 現実世界と地下世界(Hadestown)を舞台に、オルフェウスとエウリュディケ、ハーデスとペルセポネの2つの恋が、ギリシャ神話を元にして進行していきます。

冒頭でも述べたように、これだけでは検討がつかない本作品をより楽しむ為に、あらすじ、キャスト、見どころなどをまとめた詳細ページを、事前にご覧頂くことをおすすめ致します。

ヘイディズタウンはウォルターカー劇場で公演中

ウォルターカー劇場(Walter Kerr Theatre)

ウエスト48ストリートから撮ったウォルターカー劇場
タイムズスクエアのすぐ近くにあるウォルターカー劇場は、多くのトニー賞受賞作品を排出していることでも有名な劇場です。 劇場外観の色が控えめな事もあって、外からは鮮やかなヘイディズタウンの看板をはっきりと見ることが出来ます。比較的古い劇場ですが、さびれている感じはまったくなく、むしろ外観・内観ともに古くてカッコ良い印象を受けました。

住所:219 W 49th St, New York, NY 10019

ウォルターカー劇場の座席表、劇場の特徴などについて詳しくは劇場詳細ページをご覧下さい。

内装と充実した公式グッズとを観劇前にチェック

内装は、金の葉と唐草模様のネオルネッサンス建築が特徴的で、決して派手ではなく、気品あるヨーロッパ中世風が魅力です。 数あるブロードウェイの劇場の中では、比較的小さめな劇場ですが、狭く感じることは全くありませんでした。 劇場中の装飾や舞台を見渡して楽しむことが出来るので、早めに会場入りすることがおすすめです!

天井の隅々にも赤を基調とした細かい装飾
せっかく劇場まで来たので、1階席、2階席の入り口の奥側にあるグッズ売り場を見に行きました。

グッズコーナーにつくなり、陽気な売り子さんがTシャツを広げてグッズを紹介してくれました。ミュージカルには、様々な国の方が観劇に来るので、カタコトの英語でも丁寧に対応してくれます。またグッズの案内写真も用意があったので、欲しいものを指させば大丈夫です。 劇場内のみでしか購入できないグッズばかりですので、是非お立ち寄りください!

※クリックして画像を拡大

今回の座席はココでした

チケット券面 MEZZR C 4 の見方:

2階座席から撮った写真
Mezzanine Right = 2階メザニン席 サイド(右側)
C列(前から3列目)のシート番号4(通路から2席目)

基本的にミュージカルの舞台には、段幕がありますが、ヘイディズタウンの舞台には幕がなく、入った瞬間から独特の舞台セットを観ることが出来ます。
比較的小さなウォルターカー劇場ですが、座席は十分なゆとりが感じられました。また、2階席の傾斜は緩やかでしたが、前の人に視界が遮られるような事はありませんでした。
ヘイディズタウンは演奏バンドも舞台上に上がることも特徴的です。

ヘイディズタウン(Hadestown)を見た感想まとめ

驚くほど美しい舞台でした。美術や音楽が好きな方には、是非観ていただきたいです!

正直、最初に公演名を聞いた時は、イメージが全く湧きませんでした。
そして、「ギリシャ神話」というキーワードを見た時に、更に後ずさり。こんなハードルの高い演目、英語初心者の私には無理だろうと、尻込みしていたんですが、観劇中は何度も目を見張り、舞台の色合いと歌の美しさに酔いしれてしまいました。 セリフも少なく、歌と音楽でストーリーが進行していくので、英語が理解出来なくても、話がわからなくなる事は全くありませんでした。「登場人物」と「大体の話の流れだけ」推させていけば、誰でも楽しめます。

唯一無二の世界観を誇る、とにかく美しい舞台

劇間の休憩時間のステージの様子
冥界をイメージした青に統一された舞台とライトを使った光の演出が美しく、まるで絵画を見るような不思議な感覚でした。

そして、オルフェウス役のリーブ・カーニー(Reeve Carney)の高音と、ハデス役のパドック・ページの低音の対比が素晴らしく、物語の途中にも関わらず、スタンディングオベーションをする観客もいる程です。 セリフも少なく、歌でストーリーが進んでいくので、分からない英語で頭を痛める事なく、音楽を純粋に楽しめます。そして、色合いや衣装が美しいので、アート好きの方にもおすすめです。

愛の象徴:アネモネの花が意味するもの

横にいたお姉さんに借りたアネモネの花
劇中で何度も出てくる花:アネモネは、「愛の象徴の花」と言われているそうです。その中でも、赤いアネモネの花言葉は「君を愛する」というもので、ハデスと契約をした後、花を握りしめてエウリュディケが後悔の想い歌うシーンがとても切なく、共感出来ました。

また、ネタバレになってしまいますが、この花は冷酷であるハデスの手の中にも現れます。彼もまた辛い現実と戦う一人の人間であり、妻ペルセポネに対する愛情は心の奥に残っていたのです。
2つのラブストーリーが交差し、またそれぞれが理想の世界を探し求める姿には、胸打たれる物がありました。

ヘイディズタウンがトニー賞14部門にノミネート

今回のHadestownを鑑賞してから数週間後、とんでもないニュースが舞い込んできました。

なんと、この作品が第73回トニー賞(2019年)にて、ミュージカル作品賞を含む最多14部門でノミネートしたというのです!正直、本作品がトニー賞の最多ノミネート作品に選ばれたのはかなり納得ですが、こんなにも他部門でノミネートされるとは…さすがに驚きました。

ミュージカル作品賞
ミュージカル脚本賞
オリジナル楽曲賞
ミュージカル主演女優賞
⑤⑥ミュージカル助演男優賞(2名)
ミュージカル助演女優賞
舞台デザイン賞
ミュージカル衣装デザイン賞
最優秀照明賞
最優秀音響賞
ミュージカル監督賞
最優秀振付賞
最優秀オーケストラ賞
           

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