ブロードウェイ・ミュージカル名作「ウエスト・サイド・ストーリー(West Side Story)」は、2020年2月6日にブロードウェイ劇場にてオープニング公演を迎えました。
今回そのオープニングにあたって、劇場で行われたリハーサル初日の様子がオンラインで公開されました。3度目のリバイバル作品となる今作は、ブロードウェイ初公演の時と同じ内容ではあるものの、とんでもない最新映像技術が取り入れられており、今までと全く異なる新しいウエストサイドストーリーを体験することができます。
今回は、どのような技術が使われているかを調査してみましたので、こちらで紹介したいと思います。
2020年2月6日より公演開始のウェスト・サイド・ストーリー
West Side Storyの初公演は1957年
元々ミュージカル「ウェストサイドストーリー」は、ミュージカル黄金時代と呼ばれていた1957年にブロードウェイで初めて公演され、翌年のトニー賞で、ミュージカル作品賞を含む7部門にノミネート、内2部門を受賞し、その名をブロードウェイの歴史に刻んだ名作中の名作です。
1961年にはロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督によって映画化され、第34回アカデミー賞にて11部門ノミネート、10部門受賞という快挙を成し遂げ、この映画化でウエストサイド物語が世界中に知れ渡っただけでなく、ミュージカル映画という存在を世に広く知らせることとなりました。
1961年にはロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督によって映画化され、第34回アカデミー賞にて11部門ノミネート、10部門受賞という快挙を成し遂げ、この映画化でウエストサイド物語が世界中に知れ渡っただけでなく、ミュージカル映画という存在を世に広く知らせることとなりました。
ウェストサイドストーリー:初日リハーサル公開の様子
制作プロデューサーは、史上15名しかいないEGOT受賞者
これまでに「ウエストサイドストーリー」のリハーサル現場にメディアが入った前例はなく、初日リハーサルの映像公開は初の試みだったという事です。今回インタビューに応じたのは、制作スタッフの一人、映画プロデューサーのスコット・ルーディン(Scott Rudin)。彼は主にアメリカの映画と演劇制作を手掛ける人物で、これまでにエミー賞、グラミー賞、オスカー賞(アカデミー賞)、そしてトニー賞の全てを受賞したEGOT受賞者の1人でもあります。
代表作として、映画制作では「天使にラブ・ソングを」「スクール・オブ・ロック」「レボリューショナリー・ロード」、舞台制作では「ザ・ブック・オブ・モルモン」「ハロー・ドリー!」「パッション」などが挙げられます。
代表作として、映画制作では「天使にラブ・ソングを」「スクール・オブ・ロック」「レボリューショナリー・ロード」、舞台制作では「ザ・ブック・オブ・モルモン」「ハロー・ドリー!」「パッション」などが挙げられます。
驚きの手法で最新の映像技術が舞台の上へ
今までのウエスト・サイドストーリーの舞台と異なる点は、舞台上に幅21メートル、高さ12メートルの巨大モニターが設置されていることです。劇中では、この壁一面を埋め尽くす巨大モニターに事前に撮影された映像が流れるだけではなく、実際にその時パフォーマンスをしている舞台の様子をライブ映像として流します。
ステージ上にはそのライブ映像を撮るために25台のカメラが設置されており、またキャストメンバーが自身の携帯電話を使用して、パーフォーマンス中の舞台の様子をビデオ撮影します。この手法によって、これまでにないライブ感が生まれ、観客と舞台に隔てるものがなくなる、というのが狙いです。
客席を含む「劇場全体」が一つになって、その日限りの舞台をその場にいる人みんなで創り上げる、という今までの舞台演出の概念を革新的に変えてしまったミュージカルとなっています。
客席を含む「劇場全体」が一つになって、その日限りの舞台をその場にいる人みんなで創り上げる、という今までの舞台演出の概念を革新的に変えてしまったミュージカルとなっています。
スコット・ルーディンは今作の舞台制作について「この舞台は、皆が知っているウエストサイドストーリーでありながら、そうでない。今回映像を用いた舞台を取り入れることは、多くの時間と浪費がかかり課題が大きかった。しかし、それ以上に今までもウエストサイドストーリーがミュージカルの先駆者であったように、さらなる挑戦をすることでこの作品が新たな歴史を刻もうとしている。」と述べています。
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